ホームベーカリーいらない？購入前に知るべき向いてる人と向いてない人

「ホームベーカリーいらないかも？」

「でも焼き立てパンが食べたい」

「パン作りをしてみたい！」

そんなあなたの気持ち、とてもよく分かります。

購入したものの、結局使わなくなる、ほったらかしになってしまうという話を聞くと、「買わなきゃよかった」と買って後悔するのは避けたいですよね。

一方で、パン作りが趣味になり、毎日使うほど「買って良かった」と心から満足している人がいるのも事実です。

この違いは、一体どこから来るのでしょうか。

この記事では、ホームベーカリーが向いてる人と向いてない人の違いを、様々な角度から丁寧に解説します。

ホームベーカリーは、食パン以外にも、フランスパンやライ麦パン、米粉パンなどのパンも作れます。

さらにはうどん、そば、パスタ、ピザ生地、あんこ、ハンバーグの生地まで作れてしまうという意外な使い方があります。

この記事を最後まで読めば、あなたの暮らしにホームベーカリーが本当に必要か、その答えがきっと見つかるはずです。

「ホームベーカリーいらない」と感じるリアルな声

「買わなきゃよかった」買って後悔する点は？

ホームベーカリーの購入を考えたとき、誰もが夢見るのは「毎朝、焼きたてのパンの香りで目覚める暮らし」かもしれません。

しかし、実際に使ってみると、理想と現実のギャップに直面し、「買わなきゃよかった」と感じてしまう方がいるのも事実です。

例えば、焼き上がりに意外と時間がかかる点です。

基本のコースで4時間、短いものは1時間、長いものでは6時間以上かかることもあります。

そもそも、焼き立て直後は機械から取り出、1時間ほど冷ます必要がありますし、パン自体も柔らかすぎて切れません。

なので、毎朝のご飯のように、タイマーをセットすれば、起きてすぐに食べれるというわけにはいきません。

なぜ使わなくなる？ほったらかしになる理由

焼く時間以外にもほったらかしになってしまう理由は、いくつかあります。

ひとつずつ解説していきます。

パンを焼くのって面倒くさい

面倒くさいと思ってしまう理由は、「パンを焼く」という行為が特別だからです。

お米を炊くといったような通常のルーティンに組み込まれるまでには、かなりハードルが高いです。

例えば、「明日パンがないから焼かなくちゃ」という状況を考えてみてください。

市販のパンならお店で買うだけですが、ホームベーカリーの場合は、材料を計ってセットするという一手間がかかります。

この小さな手間が、忙しい日々の中では意外と大きな負担になり、「また焼かなきゃ…」というプレッシャーに繋がってしまうのです。

また、無添加ゆえに市販のパンより日持ちしません。

そのために、まとめ作りを難しくさせ、こまめに焼かないといけないので、結果的に面倒だと感じさせる一因になっています。

そんな面倒くささを感じずに、焼き続けるための秘訣のひとつは、「しまい込まない」ことです。

棚の奥に収納してしまうと、重くて出すのが億劫になり、使用頻度が激減します。

常に使う場所に定位置を確保することが、ほったらかしを防ぐ第一歩と言えるでしょう。

置き場所がない？収納やキッチンスペースの問題

ホームベーカリーの設置場所や収納スペースも、続かない理由の一つです。

これは見落としがちですが、後々の使用頻度を大きく左右します。

多くのホームベーカリーは、おおよそ炊飯器と同じくらいの大きさか、それ以上のサイズがあります。

キッチンカウンターに置く場合、他の調理家電との兼ね合いで十分なスペースが確保できるか、事前にメジャーで測っておくことをお勧めします。

わたしの場合もそうでしたが、コンセントの位置も重要です。

延長コードを使うと生活感が出てしまったり、コードに足を引っかける危険性も出てきたりします。

安全に、そしてスムーズに使える場所に置けるかは、購入前に必ずシミュレーションしておきましょう。

前述の通り、本体を棚などに収納してしまうと、使うたびに出し入れするのが面倒になり、次第に使わなくなってしまいます。

「いつでもすぐに使える状態」を維持できる置き場所を確保できるかどうかが、ホームベーカリーを最大限に活用するための鍵となります。

材料の計量や準備が手間に感じることも

ホームベーカリーでのパン作りは、材料をケースに入れてスイッチを押すだけ、という手軽さが魅力です。

しかし、その「材料を入れる」という工程が、意外に手間だと感じられます。

パン作りに必要な基本的な材料は、強力粉、バター、砂糖、塩、スキムミルク、ドライイースト、そして水の7種類です。

これらを、レシピ通りに正確に計量する必要があります。

特にドライイーストは0.1g単位での計量が求められることもあり、専用のデジタルスケールが必要です。

日頃からお料理をしている方にとっても、この細かな計量作業が手間に感じられるかもしれません。

また、「さあ作ろう！」と思ったときに、強力粉やドライイーストが切れていると、一気にやる気が削がれてしまいます。

「じゃあ、お米を炊けばいいか・・・」という感じになって、徐々にパン作りの回数が減っていきます。

そうならないためには、いちいちデジタルスケールを使わなくても済むように、カップや大さじ小さじで分量を覚えておくことです。

また、強力粉やバターなど、よく使う材料はネットスーパーの定期便などを利用して、ストックを切らさないように管理しておくことです。

材料が揃っていれば、パン作りやる気が下がることはなくなります。

焼き上がりの音や日々のお手入れは？

ホームベーカリーの動作音も問題のひとつです。

特に、夜間にタイマーをセットして朝焼き上げる場合、睡眠の妨げにならないか心配です。

実際のところ、音の感じ方は機種や住環境によって様々です。

生地をこねるモーター音は機種によって違いがありますが、だいたい50dB位（掃除機とか洗濯機くらい）の音だと思ったほうが良いです。

それよりも特徴的なのは、具材やイーストが自動投入される際の「ガシャン」という音です。かなり大きな音です。

ユーチューブには、稼働音を録音した動画がいくつかありますので、確かめてみてください。

一方、お手入れに関しては、思ったよりも簡単だと感じる方が多いようです。

主な洗い物は、パンケースと羽根だけです。

多くの製品でフッ素加工が施されているため、汚れがこびりつきにくく、柔らかいスポンジで楽に洗えます。

ただし、使用後はすぐにケースからパンを取り出さないと、余熱でパンが固くなったり、ケース内に蒸気がこもって水滴がついたりと、後片付けが少し面倒になることもあります。

焼き上がった後の迅速な対応がお手入れを楽にするコツと言えそうです。

参考：ホームベーカリー焼き上がり後

焼き立てパンは上手に切れない？

焼きたてのパンは、柔らかすぎて、上手にスライスできません。

スライスするためには、最低でも1時間位は網の上に放置して、粗熱を取る必要があります。

また、ある程度冷えたあとに、市販の食パンのように薄くスライスしようとしても、パンが潰れてしまったり、刃がうまく入らなかったりして、厚切りになってしまうことがよくあります。

この問題を解決するためには、パン専用の「パン切り包丁」や、好みの厚さに切るための「パンスライサー（ガイド）」が必要です。

「焼きたてをすぐに食べたい！」と思うのなら、ちぎりながら食べると格別のおいしさです。

ただし、トーストのような形ではないので、家族みんなでたべるというシチュエーションには向いてないです。

炊きたてのご飯のように、簡単にはたべれないのも、パン作りが遠のいてしまう理由の一つかもしれません。

「ホームベーカリーいらない」派にも知ってほしい可能性

「買って良かった」焼きたての香りと美味しさ

これまでデメリットや後悔のポイントに触れてきましたが、それでも多くの人がホームベーカリーを使い続けるのには、それを上回る大きな魅力があるからです。

その最大の魅力こそ、「焼きたてのパンの香り」と「格別の美味しさ」に他なりません。

焼き上がり時間が近づくと、キッチンから家中に広がる、甘く香ばしい小麦の香り。

これは、どんな高級な芳香剤にも代えがたい、幸せな気持ちをもたらしてくれます。

この香りを味わうためだけにホームベーカリーを買う価値がある、と言う人さえいるほどです。

そして、釜から取り出したばかりの熱々のパンの味は、まさに絶品です。

市販のパンでは決して味わえない、生命力あふれる食感と風味がそこにはあります。

自分で材料を確かめ、手間をかけたからこそ感じられるこの美味しさは、何物にも代えがたい喜びと満足感を与えてくれるでしょう。

ただ、上述したように、普通の包丁ではうまく切れないので、ちぎりながら食べないといけませんが、外はパリッと、中は驚くほどもちもちで、しっとりとおいしいです。

無添加を選ぶ、そんな日々の暮らし方

市販の食パンは手軽で便利ですが、その一方で、原材料に含まれる添加物が気になるという方も少なくありません。

特に、小さなお子様がいるご家庭では、毎日のように口にするものだからこそ、自分で材料を選びたいと考えるのは自然なことです。

ホームベーカリーを使えば、あなた好みのパンを作れます。

例えば、砂糖をよりミネラルの多いきび糖やてんさい糖に変えたり、塩を精製塩ではなく岩塩にしたりと、自分の好みに合わせて自由にカスタマイズが可能です。

どんな油が使われているか、どんな砂糖が使われているかが分からない市販品じゃなく、すべての材料を自分の目で確かめられる。

そういう「食の材料を自分で選ぶ」という意識が、暮らしへの前向きな姿勢につながることもあります。

「子供の離乳食のために購入した」という声も多く聞かれます。

自分で作ったパンを、我が子が美味しそうに食べる姿を見ることが、パン作りを毎日続ける何よりのモチベーションになるようです。

まずは基本から。ホームベーカリーの簡単な使い方

ここまで読んで、「やっぱりパン作りは大変そう…」と感じた方もいるかもしれません。

しかし、ホームベーカリーの基本的な使い方は、驚くほどシンプルです。

基本の食パンであれば、その手順は大きく分けて3つだけです。

たったこれだけで、あとは機械が自動で「こね」「発酵」「焼き」の全工程を行ってくれます。

お菓子作りのように生地の混ぜ方で失敗したり、発酵の見極めに悩んだりする必要は一切ありません。

材料の計量さえ間違えなければ、誰でも失敗なく美味しいパンが焼けるのです。

料理が苦手な方や、お菓子作りでよく失敗してしまうという方でも、安心してパン作りを楽しめる。

これが、ホームベーカリーが長年愛され続けている大きな理由の一つです。

パン以外にもある！ホームベーカリーにできること

ホームベーカリーというと、「食パンを焼くための機械」というイメージが強いかもしれません。

しかし、近年のモデルは非常に多機能で、食パン作りはその機能のほんの一部に過ぎません。

例えば、同じパンでも材料やコースを変えるだけで、様々なバリエーションが楽しめます。

さらに、生地作りだけをホームベーカリーに任せるという使い方も非常に便利です。

こねる作業が最も大変なパン作りですが、そこを機械に任せれば、あとは好きな形に成形してオーブンで焼くだけ。

バターロールやメロンパン、あんパン、ピザなども、ぐっと手軽に作れるようになります。

フランスパンやライ麦パン、米粉パンもおまかせ

健康志向の高まりとともに、食パンにも様々な選択肢が求められるようになりました。

ホームベーカリーは、そうしたニーズにもしっかりと応えてくれます。

機種によって作れるパンも違いますし、材料の量が違います。

ここでは、一例を紹介します。

フランスパン

皮がパリッとしていて、中がシンプルな味わいのフランスパン。

専用のコースが搭載されている機種なら、材料を入れるだけで本格的なフランスパン風食パンが焼きあがります。

ライ麦パン

食物繊維やビタミンが豊富で、独特の酸味としっかりとした食感が魅力のライ麦パン。

強力粉の一部をライ麦粉に置き換えることで、家庭でもヘルシーなライ麦パンを楽しめます。

米粉パン

グルテンフリーの食生活を心がけている方にとって、米粉パンは嬉しい選択肢です。

小麦粉のパンとはまた違う、もちもちとした独特の食感が特徴で、近年非常に人気が高まっています。

米粉パン専用コースがある機種を選べば、より手軽に作ることが可能です。

このように、自分の好みや体調に合わせて、様々な種類のパンを手軽に作れるのも、ホームベーカリーの大きな魅力と言えるでしょう。

機種によって、作れるパンと作れないパンがありますので、購入前に要確認です

意外な使い方はうどんやパスタの生地作り

ホームベーカリーの「こねる」機能は、パン生地作りだけに留まりません。

実は、うどんやパスタといった麺類の生地作りもできてしまう機種があります。

手打ちうどんや生パスタは、そのコシと風味が格別ですが、自分で生地をこねるのはかなりの重労働です。

特にうどんは「足で踏む」という工程が必要なほど、力強いこね作業が求められます。

しかし、ホームベーカリーがあれば、この最も大変な「こね」の工程をすべて機械に任せることができます。

材料をセットして「うどん・パスタ生地コース」のボタンを押すだけ。数十分後には、なめらかでコシのある生地が完成しています。

生地さえできてしまえば、あとは伸ばして切るだけ。

休日のお昼に、家族みんなで麺を伸ばしたり切ったりするのも、楽しいイベントになります。

打ちたて、茹でたての麺の美味しさは、一度味わうとやみつきになります。

お正月にも活躍！お餅やあんこまで作れる

ホームベーカリーの意外な使い方は、麺類だけではありません。

機種によっては、日本伝統の味まで手作りできてしまいます。

お餅

もち米と水を用意すれば、自宅でつきたてのお餅が食べられる機種もあります。

蒸す工程から、力強いつきの工程まで、すべて全自動。

つきたての熱々のお餅をきな粉やあんこでいただくのは、お正月でなくても特別なご馳走になります。

あんこ

小豆と砂糖があれば、自家製のあんこも作れる機種もあります。

甘さを自分好みに調整できるのが手作りの良いところ。

作ったあんこで、自家製あんパンを作るのも素敵ですね。

ジャムやコンポート

季節のフルーツと砂糖を入れておくだけで、美味しい手作りジャムを作れる機種もあります。

火加減を気にしたり、焦げ付かないように混ぜ続けたりする必要がないので、とても手軽です。

このように、パンメーカーとしてだけでなく、一台で何役もこなす多機能調理家電です。

ホームベーカリーは一年中活躍するポテンシャルを秘めています。

結局あなたはどっち？向いてる人と向いてない人の違い

ここまでにご紹介したメリット・デメリットを踏まえ、結局どのような人がホームベーカリーに向いていて、どのような人が向いていないのかをまとめてみます。

ご自身のライフスタイルや性格と照らし合わせてみてください。

向いてる人	向いてない人
パンを食べる頻度が高い（ほぼ毎日）	パンはたまにしか食べない
食材の材料が気になる	手間をかけるより手軽さを優先したい
自分好みの味や材料にこだわりたい	材料の計量や準備を面倒だと感じる
パン作りや料理そのものが好き	キッチンのスペースに余裕がない
新しいレシピに挑戦するのが楽しい	パンは買う方が綺麗で美味しいと感じる
キッチンの決まった場所に常設できる	収納しないと気が済まない

これはあくまで一例ですが、「手間をかけてでも、美味しさや作る楽しみを得たい」と考える方はホームベーカリーに向いていると言えるでしょう。

パン作りの趣味を、これから始めてみようと思われてる方にはうってつけです。

一方で、「食にはそこまでこだわりがなく、時間や手間を節約したい」という方にとっては、宝の持ち腐れになってしまう可能性が高いかもしれません。

よくある質問

ホームベーカリーって、結局いらないの？

ライフスタイルや価値観によって異なります。毎日パンを食べる人や、添加物を避けたい人、自分好みの味にこだわる人には「買ってよかった」と感じるケースが多いです。一方で、準備や計量が面倒、パンはたまにしか食べないという方には向かない場合があります。

ホームベーカリーを買って後悔するのはどんな人？

「パン作りって意外と面倒…」と感じる方や、使うたびに出し入れが必要な環境にある方、パンを食べる頻度が低い方は、使わなくなってしまい後悔するケースが多いです。特に収納スペースがないと「置き場所に困る」という声もあります。

パン作りってそんなに大変なの？

基本的には材料を入れてスイッチを押すだけですが、「材料をそろえる・計る・しまう」という手間が意外と面倒に感じる方もいます。また、焼き立て直後は切りにくく、すぐに食べられない点も手軽さを求める人にはネックになります。

ホームベーカリーの魅力って何？

最大の魅力は、焼きたての香りと無添加の安心感です。自分で選んだ材料で、安全でおいしいパンを作れるだけでなく、フランスパン・米粉パン・あんこ・お餅・パスタ生地まで作れる多機能さも人気の理由です。

パン以外にも作れるって本当？

はい、本当です。機種によっては、うどんやパスタ、お餅やあんこ、ジャムやコンポートまで作れる多機能モデルもあります。生地作りのみ任せて、成形や焼きは自分で行うといった使い方も可能です。

ホームベーカリーに向いている人はどんな人？

・パンを日常的に食べる人
・素材や無添加にこだわる人
・料理やパン作りが好きな人
・キッチンに置き場所を確保できる人
・新しいレシピに挑戦したい人
こういった方には、ホームベーカリーは大きな満足感を与えてくれます。

ホームベーカリーが向いていない人は？

・パンをあまり食べない人
・キッチンのスペースに余裕がない人
・料理や計量が苦手・面倒と感じる人
・パンは買った方が早いと考える人
こういった方は、使わなくなってしまう可能性が高いです。

まとめ：ホームベーカリー いらない？向いてる人と向いてない人の違い

この記事では、「ホームベーカリーはいらない？」という疑問にお答えするため、後悔するポイントから、買ってよかったと感じる魅力まで、様々な角度から解説しました。

最終的に購入するかどうかを決めるのは、あなた自身です。

最後に、この記事の要点をリストにまとめました。

あなたのライフスタイルにとって、ホームベーカリーが本当に「いる」のか「いらない」のか、最終判断の材料としてお役立てください。