「ホームベーカリー欲しい」
「スキムミルクって何?」
「スキムミルクって絶対に必要?」
なんて、ホームベーカリーのある生活、憧れもありますけど不安もありますよね。
いざレシピを調べてみると「スキムミルク」のような普段使わない材料が必要だと知って、「なんだか大変そう…」と購入をためらう方もおおいんです。
でも、安心してください。
実は、ホームベーカリーのパン作りは、スキムミルクなしでも大丈夫なんです。
スキムミルクの役割や使う理由もしっかりあるのですが、スキムミルク無しのレシピもあります。
そこで、スキムミルクを入れないとどうなるのか、スキムミルクの代用品として使えるものは何か?牛乳や豆乳、はちみつ、クリープなどで代用できるのか?などをわかりやすく解説します。
スキムミルクを入れる理由の一つに、ミルクの風味づけというものがあります。
なので、そもそもフランスパンには、スキムミルクはもちろん、バターもなしです。
さらに、パナソニックやシロカ、象印などの人気のホームベーカリーでは、どのようなスキムミルク無しのレシピが載ってるのかも紹介します。
最後まで読んでもらえれば、あなたのホームベーカリー生活をもっと気軽に、もっと楽しく始めれるヒントが見つかるはずです。
- スキムミルクの役割とパン生地に与える影響
- 牛乳や豆乳など、身近な材料での代用方法と計算のポイント
- スキムミルクなしでも美味しく焼ける具体的なレシピ
- パナソニックやシロカなど主要メーカーごとの特徴と注意点
ホームベーカリー、スキムミルクなしでもパンは焼ける?

- スキムミルク無しでも大丈夫
- 入れないとパンは一体どうなる?役割りを詳しく
- 賞味期限切れ!そんな時の考え方
- 実は、スキムミルクを入れないパンもある
- 代用するなら牛乳や豆乳がおすすめ
- はちみつやクリープでの代用方法
- 【おまけ】バターなしでも美味しく焼けるの?
スキムミルク無しでも大丈夫

ホームベーカリーのレシピを見ると、ほとんどの場合、材料に「スキムミルク」と書かれていますよね。
ですが、もし手元になくても、パン作りを諦める必要は全くありません。
結論として、スキムミルク無しでもパンはちゃんと美味しく焼き上がります。
わたし自身、ホームベーカリーを使い始めた頃、「買い置きしてたスキムミルクがない!」というピンチがありました。
その時は、ネットで調べて牛乳で代用すると、同じように美味しくできました。
それ以降、うちでは、スキムミルクをわざわざ買わなくなったんです。
ただ、その牛乳もたまたま「なくなってしまった・・・」という時があって、家族には内緒で、思い切って牛乳も抜いて焼いてみました。
出来上りはどうかな?と不安だったのですが、家族からは「今日のパンも美味しいね」と普段と変わらない反応でした。
「そんなはずは・・・」と思いながらわたしも食べてみると、むしろ、小麦本来の風味が引き立つ、素朴で味わい深いパンに仕上がっていました。
もちろん、スキムミルクにはパンをより美味しくするための大切な3つの役割があります。
ですが、それは「必須」というわけではなく、「加えるとより良くなる」というプラスアルファの要素だと考えると、気持ちが少し楽になるのではないでしょうか。
なので、ホームベーカリーを買ったからと言って、スキムミルクを使わないといけないということはないです。
ただ、スキムミルクを使った時の味も知っておいたほうが良いと思います。
まずはレシピ通りにスキムミルク有りのパンを焼いて、操作や味に慣れてから、あなた独自の方法を見つけていけば、パン作りの楽しさがどんどん広がっていくはずです。
入れないとパンは一体どうなる?役割りを詳しく
スキムミルクの主な役割りは、「焼き色」「風味」「食感」です。
スキムミルクを入れずにパンを焼くと、具体的にどのような違いが現れるか、解説します。
焼き色の違い
スキムミルクを入れたパンは、まるでお店で売っているかのように、こんがりと食欲をそそる濃い茶色の焼き色がつきやすくなります。
一方で、スキムミルクを入れずに焼くと、焼き色がいつもより穏やかで、少し白っぽい仕上がりになる傾向が見られます。
この違いを生み出す原因がスキムミルクなんです。
スキムミルクには、「乳糖(にゅうとう)」という成分が豊富に含まれます。
パン生地を膨らませるイーストは、エネルギー源として砂糖(ショ糖)を分解して消費します。
ただ、砂糖と同じ仲間の乳糖を、イースト菌は分解することができません。
そのため、イーストに分解されずに焼成の段階まで、乳糖は生地の中にしっかりと残ります。
そして、オーブンの熱が加わることで、生地の中のアミノ酸とこの乳糖が結びつき、「メイラード反応」という化学反応を起こします。
メイラード反応とは、食品を茶色く変色させ、特有の香ばしい風味を生み出す化学反応のことです。
お肉を焼いたときの香ばしい香りと美味しそうな焼き色とか、玉ねぎを炒めた時の飴色、デミグラスソースやコーヒーの色等がメイラード反応です。
パンを焼くときも、スキムミルクの中の乳糖とアミノ酸が結びついてメイラード反応が起き、良い焼色をつけてくれます。
スキムミルクを入れないパンは、メイラード反応を促進する乳糖が少ないため、焼き色が穏やかな仕上がりになります。
ただ、まったくないわけではないですし、イースト菌が使わなかった砂糖(ショ糖)がブドウ糖と果糖に分解されてメイラード反応を起こすので、淡い茶色に仕上がります。
見た目のこんがり感を大切にしたい方にとっては、この点が少し物足りなく感じるかもしれません。
しかし、逆に言えば、焼き色がつきすぎないため、焦げ付きのリスクが減るという利点も存在します。
オーブンなどで焼く場合には、あえてスキムミルクを抜く方もいらっしゃいます。
また、フルーツサンドのように、パンの中の具材の色合いを活かしたい場合は、焼き色が控えめなパンの方が美しく見えやすいです。
どちらが良いというわけではなく、あなたが目指すパンのイメージに合わせてスキムミルクの有無を選ぶのも、パン作りの奥深い楽しみ方の一つと言えます。
風味の違い
スキムミルクは、その名の通りミルクを原料としているため、パン生地にほのかな甘みとまろやかさをプラスし、優しいミルクの風味を生み出してくれます。
これは単に味が変わるだけでなく、味全体の奥行きとなる「コク」にも繋がり、よりリッチで満足感のあるパンに仕上がるのです。
また、もう一つの重要な役割として、パン作り特有の「イースト臭」を和らげる効果も期待できます。
これは、スキムミルクが持つ乳製品特有の香りが、発酵の過程で生まれるアルコールなどの揮発性成分(イースト臭の元)を優しく包み込み、マスキングしてくれるためだと考えられています。
一方で、スキムミルクを入れずに焼いたパンは、このミルクの風味が加わりません。
そのため、主役である小麦粉そのものの香りや、加えたバターの芳醇な香りをより一層、ストレートに感じることができます。
ただし、イースト臭も消えないので、「ん?」と思ってしまうかもしれません。
これは言わば「引き算の美学」と言えます。
余計な風味がないからこそ、使用する小麦粉の種類による繊細な味の違いが明確になったり、上質なバターの香りが際立ったりと、素材本来の個性をじっくりと味わえます。
例えば、お子様向けのおやつとして食べる甘めのパンなら、親しみやすいミルク風味があった方が喜ばれるかもしれません。
逆に、お肉や新鮮な野菜を挟むサンドイッチ用のパンであれば、シンプルな味わいの方が具材の味を引き立ててくれると言えます。
どちらが優れているというわけではなく、作りたいパンの用途や食べる人の好みを想像しながら風味をデザインすることも、パン作りの大きな楽しみの一つなのです。
食感と日持ちの違い
スキムミルクの有無は、焼き立ての食感だけでなく、時間が経ってからの「美味しさの持続性」にも大きく関わってきます。
具体的には、パンが硬くなる原因である「老化」を遅らせる効果が期待できるのです。
スキムミルクに含まれる乳糖には、スポンジのように水分を抱え込み、それを逃しにくくする高い「保水性」があります。
パンの老化とは、主成分であるでんぷんの構造が時間と共に変化し、保持していた水分が抜けてしまう現象です。
乳糖がその水分をしっかりと繋ぎとめてくれます。
その結果、スキムミルクを入れたパンはパサつきにくく、翌日になっても比較的しっとりとした柔らかさを保ちやすくなるのです。
一方で、スキムミルクを入れずに焼いたパンは、この保水効果が得られません。
その結果、時間が経つと水分が抜けやすく、少しパさついた食感に変化しやすいと感じやすいです。
とはいえ、これも必ずしもデメリットとは言えません。
むしろ、余計な水分が少ない分、歯切れが良く、非常に軽やかな食感に仕上がるとも言えるでしょう。
特にトーストした時の「サクッ」とした小気味よい食感は、スキムミルクなしのシンプルなパンならではの大きな魅力です。
なので、どういったパンを食べるか、そのシーンを想像することで、パンの材料を選ぶところから楽しめます。
スキムミルクなしのパンの特徴
スキムミルクを入れずに焼いたパンのメリットとデメリットをまとめてみます。
メリット(加わる魅力) | デメリット(控えめになる要素) |
---|---|
素材の味が引き立つ(小麦の風味など) | 豊かなコクとミルクの風味がなくなる |
あっさりとして飽きがこない味わい | こんがりとした濃い焼き色がなくなる |
歯切れが良く、軽やかな食感 | しっとり感の持続性がなくなる |
スキムミルクをいれないパンの最大のメリット・魅力は、なんといっても小麦粉本来の繊細な香りや甘みをダイレクトに楽しめる点です。
味わいがあっさりしているため、ジャムやバターはもちろん、チーズやハムといった塩気のあるものとも相性が良く、どんな食事にも寄り添う万能な食事パンになります。
一方で、ミルク由来のコクやリッチな風味とか、こんがりとした焼色がなくなるため、それを物足りなく感じるかもしれません。
しっとり感が長持ちしにくい点も特徴です。
ただ、デメリットと感じられる点も、作りたいパンのイメージや食べ方によっては、好都合な場合も少なくありません。
大切なのは、レシピ通りに完璧に作ることだけでなく、あなたにとって「美味しい」と感じるパンの個性探しを楽しむことです。
賞味期限切れ!そんな時の考え方

「戸棚の奥からスキムミルクが出てきたけど、賞味期限がかなり過ぎている…」
こんな経験、ありませんか?わたしも何度もあります。
もったいない精神から「少しぐらい大丈夫かな?」と思ってしまいがちですが、すぐに捨てましょう。
スキムミルクは脱脂粉乳と呼ばれるもので、牛乳から脂肪を抜いて乾燥させたものです。
なので、腐るという現象がありませんが、劣化してしまいます。
劣化したスキムミルクの状態は次のようになります。
- 湿気ている
- かびている
- 色がくすんでる
- くさい
こんな状態になっていたら、食べないほうが良いです。
未開封の物でもちゃんと保存しておけばこうならないのが賞味期限です。
実は、スキムミルクを入れないパンもある
実はパンの種類によっては、あえて「入れない」場合もあります。
はじめに紹介しましたが、「フランスパン」は、スキムミルクもバターも入れません。
小麦粉、水、塩、イーストだけでつくります。
というのも、スキムミルクには、パン生地が発酵によって縮まりすぎるのを抑える効果があるからです。
入れてしまうとふわふわの食パンのようになってしまうので、あえて入れずに、ハード系のパンを作るんです。
つまり、スキムミルクを使わないことが、目的のパンを作るための「正解」になるケースがあります。
もしも、ふわふわよりもハード系のパンを作りたいのでしたら、ぜひともスキムミルクの量を減らしたり無くして試して見てください。
代用するなら牛乳や豆乳がおすすめ

「スキムミルクはないけれど、あの優しいミルク風味は欲しい…」
そんな時は、ご家庭に常備されていることが多い牛乳や豆乳で代用するのが最も手軽な方法です。
ただし、代用する際には一つだけ重要なポイントがあります。
それは「水分量の調整」です。
スキムミルクは粉末ですが、牛乳や豆乳は液体です。
そのため、レシピ通りの水分量に牛乳や豆乳をそのまま足してしまうと、生地がべちゃべちゃになり、うまくまとまりません。
代用の計算方法
計算は少し面倒に感じるかもしれませんが、一度覚えてしまえば簡単です。
基本的な考え方は「スキムミルクの約10倍量の牛乳(豆乳)に置き換え、その分、レシピの水を減らす」です。
【計算例】スキムミルク10g、水180gのレシピの場合
- 牛乳(豆乳)の量を決める:
スキムミルク 10g × 10 = 牛乳 100g - 減らす水の量を計算する:
牛乳の約90%が水分です。
牛乳 100g × 0.9 = 減らすべき水分 90g - 新しい水の量を決める:
元の水の量 180g – 減らす水分 90g = 新しい水の量 90g
つまり、このレシピは「牛乳100g」と「水90g」で代用できることになります。
豆乳で代用する場合、「無調整豆乳」を選ぶことをお勧めします。
砂糖や香料が添加されている調整豆乳を使うと、パンの甘さや風味が変わってしまう可能性があります。
また、大豆アレルギーをお持ちのご家族がいる場合は、豆乳の使用は避けてください。
はちみつやクリープでの代用方法
牛乳や豆乳の他にも、意外なものでスキムミルクの代用が可能です。
ここでは「はちみつ」と「コーヒー用ミルク(クリープなど)」を使った方法をご紹介します。
はちみつで代用する場合
はちみつは、パンにしっとりとした食感と優しい甘さ、そして豊かな風味を与えてくれます。
はちみつに含まれる糖分は保湿性が高いため、パンがパサつきにくくなる効果も期待できます。
ただし、スキムミルクのミルク風味を再現するものではなく、全く別の風味を加える、と考えるのが良いでしょう。
代用する場合、スキムミルクの代わりにはちみつを同量加え、その分レシピの砂糖を少し減らすと、甘さのバランスが取りやすくなります。
この場合、牛乳で置き換えるような方程式はないので、すこしずつ試して行くことをおすすめします。
乳児ボツリヌス症に関する注意
1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを与えてはいけません。これは、はちみつに含まれる可能性があるボツリヌス菌が、腸内環境の未熟な赤ちゃんにとって「乳児ボツリヌス症」を引き起こすリスクがあるためです。ご家族に1歳未満の赤ちゃんがいる場合は、はちみつの使用は絶対に避けてください。(参照:厚生労働省 ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。)
コーヒー用ミルク(クリープなど)で代用する場合
コーヒー用の粉末ミルクも、スキムミルクの代用品として使うことができます。
植物性脂肪を主原料とする製品と、乳製品を主原料とする製品がありますが、パン作りには乳製品由来のの方が、よりスキムミルクに近い風味を出せると言われています。
- AGFマリーム 植物性油脂+脱脂粉乳
- コーヒーフレッシュ 植物油脂、+脱脂粉乳
- ネスレブライト 植物性油脂+乳成分
- 森永クリープ 乳製品+乳糖
- UCCカフェプラス 植物油脂+脱脂粉乳
代用する場合は、スキムミルクとほぼ同量で置き換えれると思われます。
ただし、製品によって脂肪分や糖分の含有量が異なるため、仕上がりの風味が少しリッチになったり、甘みが強くなったりすることがあります。
【おまけ】バターなしでも美味しく焼けるの?

ちなみに、スキムミルクだけでなく、「バターを切らしてしまった!」という場面もよくありますよね。
バターなしでもパンは問題なく焼けます。
バターの主な役割は、パンに豊かな風味とコクを与え、生地を伸展しやすくし、焼き上がりをしっとりさせることです。
つまり、バターを入れることで、パンが作りやすくなり、食感を長持ちさせられるんです。
なので、バターを入れずに焼くと、スキムミルクなしの場合と同様に、非常にあっさりとしていて、小麦の味をダイレクトに感じられる素朴なパンに仕上がります。
これは、フランスパンのようにリーンなパンに近い食感です。トーストしてオリーブオイルと塩で食べたり、スープに浸して食べたりするのにぴったりの食事パンになります。
なので、バターもスキムミルクと同じように、「バターがないから作れない」と諦めるのではなく、「今日はヘルシーな食事パンを焼こう」と発想を転換してみるのがとても楽しいです。
「こうしなきゃいけない」と考えるよりも、色々試してみて、その違いを味わいながら、あなたにあったパンのレシピを探していくのも、とても楽しいはずです。
スキムミルクなしでも広がるホームベーカリーの楽しみ方

- 人気のスキムミルク無しのレシピ
- パナソニックのレシピを参考に
- シロカの特徴とレシピ
- 象印の特徴とレシピ
- アイリスオーヤマの特徴とレシピ
- ツインバードの特徴とレシピ
- レコルトの特徴とレシピ
- 買うかどうか迷ってるあなたへ
- まとめ:ホームベーカリー、スキムミルクなしでも大丈夫
人気のスキムミルク無しのレシピ

ここでは、スキムミルクを使わない、シンプルで美味しい食パンの基本レシピをご紹介します。
材料も少なく、思い立ったらすぐに作れるのが魅力です。
材料(1斤分)
- 強力粉:250g
- 水:180g
- 砂糖:15g (大さじ約2)
- 塩:3g (小さじ約1/2)
- 無塩バター:15g
- ドライイースト:3g (小さじ1)
作り方:
- バター以外の材料をパンケースに入れます。この時、イーストと塩が直接触れないように、少し離して入れるのがポイントです。(※お使いの機種によってはイーストを別の投入口に入れる)
- ホームベーカリーの「食パンコース」を選んでスタートします。
- 生地がある程度まとまったタイミング(多くの機種では捏ね始めてから5~10分後)で、バターを加えます。
- あとは焼き上がりを待つだけです。
このレシピを基本として、水の代わりに牛乳を使ったり、バターの代わりにオリーブオイルを使ったりと、自分なりにアレンジを加えていくのも楽しいです。
パナソニックのレシピを参考に
ホームベーカリーの中でも人気の高いパナソニック。
その魅力の一つは、レシピの豊富さと、初心者でも失敗しにくい安定した性能です。
パナソニックのホームベーカリーSD-MDX4は、室温に合わせて発酵時間やイースト自動投入を調整してくれる「Wセンシング発酵」が搭載されています。

このWセンシング発酵で、季節を問わず安定したパン作りが可能です。
パナソニックSD-MDX4の取扱説明書には、スキムミルクなしのパン作りのレシピが9種類載っています。
- フランスパン
- ライ麦パン
- 低糖質パン
- 米粉パン
- ドライ天然酵母食パン
- クイックブレッド
- ソイスコーン
- ハード生地
- 天然酵母生地
そん中の一つ「フランスパン」のレシピがこちらです。
材料(1斤分) | 量 |
---|---|
強力粉 | 225g |
薄力粉 | 25g |
塩 | 5g |
冷水(5℃) | 190g |
ドライイースト | 1.4g |
(引用:パナソニック公式サイト)
シロカの特徴とレシピ

シロカのホームベーカリーは、コンパクトなデザインと、比較的手に取りやすい価格帯で人気を集めています。
基本的な機能はもちろん、焼き芋やヨーグルト、ジャム作りなど、パン以外の調理にも使える多機能なモデルが多いのも特徴です。
シロカの機種でスキムミルクなしのパンを焼く場合も、基本的な考え方は他のメーカーと同じです。
シロカSB-2D151の取扱説明書には、スキムミルク無しのレシピが種類載っています。
- 高加水パン
- 超早焼きパン
- 米粉パン
- 天然酵母パン
- 天然酵母高加水パン
高加水パンとは、小麦粉100%に対して、70~80%の水を加えるもので、フランスパンやカンパーニュなどのパンのことです。
焼き上がりは生地に大きな気泡ができ、少しベタつきもあります。水分量が多いので生地をまとめにくいです。
高加水パンは高温で短い時間で焼き上げるため、表面がこんがりとして硬く、中はしっとりしています。
シロカの「高加水パン」のレシピがこちらです。
材料(1斤分) | 量 |
---|---|
強力粉 | 250g |
砂糖 | 17g |
塩 | 5g |
冷水(5℃) | 225g |
ドライイースト | 2.7g |
(引用:シロカ公式サイト)
象印の特徴とレシピ
炊飯器などで有名な象印も、「パンくらぶ」というシリーズでホームベーカリーを展開しています。
象印のホームベーカリーの大きな特徴は、焼き加減の細かな設定と、パン生地の食感をコントロールする技術にあります。
例えば、底面にヒーターを追加して「パリッ」としたミミを実現する「底面加熱ダブルヒーター」や、「もちもち」から「ふんわり」まで食感を選べるコースなどがあります。
こだわりのパンを焼きたい方に嬉しい機能が搭載されています。
象印BB-ST10のレシピブックには、スキムミルクなしのパン作りのレシピが19種類載っています。
- ブリオッシュ
- パネトーネ
- 豆乳パン
- カフェオレパン
- プレミアムリッチパン
- プレミアムリッチ・ラムレーズンパン
- プレミアムリッチ・チーズパン
- プレミアムリッチ・ナッツパン
- プレミアムリッチ・なると金時パン
- プレミアムリッチ・いちじくパン
- ごはん入りパン
- 赤飯入りパン
- 玄米ご飯入りパン
- 雑穀ごはん入りパン
- 天然酵母パン
- バターロール生地
- フランスパン生地
- クロワッサン生地
- ベーグル生地
そん中の一つ「ブリオッシュ」のレシピがこちらです。
ブリオッシュとは、バターと卵を使ったフランスのパンです。
材料(1斤分) | 量 |
---|---|
強力粉 | 250g |
卵 | 50g(M玉1個) |
砂糖 | 8g |
塩 | 5g |
無塩バター | 60g |
牛乳 | 140ml |
ドライイースト | 1.4g |
(引用:象印公式サイト)
アイリスオーヤマの特徴とレシピ

アイリスオーヤマのホームベーカリーは、比較的手に取りやすい価格帯が特徴です。
さらに、パン以外のメニューも豊富に搭載されている点が魅力で、初めてホームベーカリーを購入する方にも大変人気があります。
アイリスオーヤマIBM-020の取扱説明書には、スキムミルクなしのパン作りのレシピが2種類載っています。
フランスパンや
- 米粉パン
- バターロール生地
そん中の一つ「米粉パン」のレシピがこちらです。
材料(1斤分) | 量 |
---|---|
米粉 | 225g |
バター | 20g |
砂糖 | 15g |
塩 | 4g |
水 | 220g |
ドライイースト | 3.7g |
(引用:アイリスオーヤマ公式サイト)
ツインバードの特徴とレシピ
ツインバードのホームベーカリーが持つ大きな特徴は、なんといっても「ブランパン」に代表される、低糖質でヘルシーなパンが焼ける点です。
また、比較的手に取りやすい価格でありながら、機能を絞ったシンプルな操作性と、キッチンに置きやすいコンパクトな設計も魅力の一つです。
ツインバードBM-EF38の取扱説明書には、スキムミルクなしのパン作りのレシピが15種類載っています。
- 低糖質食パン
- 低糖質くるみ&チーズ
- 低糖質黒糖レーズン
- お手軽ブランパン
- 牛乳食パン
- サンドイッチ食パン
- 練乳ミルクパン
- フランスパン風食パン
- チョコフランス
- イチジクのライ麦パン
- ハーブフランス
- 米粉パン
- 黒ごま米粉パン
- 抹茶&甘納豆
- カレー&チーズ
そん中の一つ「低糖質食パン」のレシピがこちらです。
材料(1斤分) | 量 |
---|---|
低糖質食パンミックス | 200g |
卵黄M + 冷水(5℃) | 170g |
砂糖 | 15g |
塩 | 3.6g |
バター | 15g |
ドライイースト | 3g |
(引用:ツインバード公式サイト)
低糖質食パンミックスとは、ツインバードオリジナルのパンミックス粉で、公式サイトで購入できます。
ツインバード以外の低糖質食パンミックスでは、「うまくできない場合があります」という注意書きがあります。
レコルトの特徴とレシピ

キッチンインテリアに映える、その高いデザイン性がレコルトのホームベーカリーが持つ最大の魅力です。
一般的な製品よりも一回りコンパクトなサイズ感で、場所を取らずに置ける点も大きな特徴と言えるでしょう。
また、熱伝導の良い厚釜を採用しているモデルが多く、小ぶりながらも外はカリッと、中はもちもちとした本格的な食感を実現してくれます。
デザインも焼き上がりも妥協したくない、という方にぴったりの一台です。
レコルトRBK-1の取扱説明書には、スキムミルクなしのパン作りのレシピが2種類載っています。
- フランスパン風食パン
- 米粉パン
その中の一つ「フランスパン風食パン」のレシピがこちらです。
材料(1斤分) | 量 |
---|---|
準強力粉(リスドォル) | 240g |
砂糖 | 5g |
塩 | 4g |
無塩バター | 5g |
ドライイースト | 1.5g |
(引用:レコルト公式サイト)
リスドォルは、伝統的なフランスパンの味と香りを追求したフランスパン専用粉です。
買うかどうか迷ってるあなたへ
この記事を読んでくださっている方の中には、「ホームベーカリーに興味はあるけど、材料を揃えるのが大変そう…」と感じてる方が多いはずです。
購入を迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、レシピを見ると様々な材料が並んでいて、少しハードルが高く感じるかもしれません。
ですが、ここまでお話ししてきたように、基本的なパンは、強力粉、水、砂糖、塩、イーストがあれば焼けてしまいます。
スキムミルクのように、普段使わない材料がなくても、工夫次第で十分に楽しむことができるのです。
また、いろいろなレシピを紹介してきましたが、「この機種じゃないとこのレシピは焼けない」ということはありません。
他のメーカーのレシピや、cottaやデリッシュキッチン、ユーチューブなどで紹介されてるレシピを参考にできます。
そのレシピをあなたなりにアレンジしていけば、あなた好みのパンを焼けるようになるはずです。
わたしがホームベーカリーを使い続けているのはパン好きというのもありますが、一番の理由は、「焼きたてのパンが持つ、圧倒的な幸福感」です。
朝のパンの焼ける香りや、まだ温かいパンを家族で囲む時間は、何物にも代えがたい豊かさをもたらしてくれます。
まずは一番シンプルな材料で始めてみてください。
きっと、あなたの日常に温かくて美味しい、新しい楽しみが加わるはずです。
まとめ:ホームベーカリー、スキムミルクなしでも大丈夫!

最後に、この記事の要点をリスト形式でまとめます。
これからのあなたのパン作りが、もっと自由で楽しいものになる手助けとなれば幸いです。
- ホームベーカリーのパン作りはスキムミルクなしでも大丈夫
- スキムミルクを入れないと焼き色は薄めであっさりした味になる
- 小麦本来の風味を楽しみたい場合はスキムミルクなしがおすすめ
- 賞味期限切れの材料は安全を最優先し使用を控える
- スキムミルクの主な役割は焼き色・風味・栄養価の向上
- 主成分の乳糖がきれいな焼き色を作る手助けをする
- フランスパン風のリーンなパンはスキムミルクもバターも入れない
- 代用には牛乳や無調整豆乳が手軽で便利
- 代用時は水分量の調整が最も重要なポイント
- スキムミルク1に対し牛乳10、水は牛乳の9割分減らすのが目安
- はちみつは保湿効果でパンをしっとりさせる
- 1歳未満の乳児がいる場合ははちみつの使用は厳禁
- コーヒー用ミルク(クリープ)も代用品として使える
- パナソニックやシロカ、象印など各メーカーの公式サイトは情報の宝庫
- まずは基本のレシピから何か一つを抜いて変化を楽しんでみよう
ホームベーカリーの使用にあたっては、必ず取扱説明書をよくお読みになり、記載されている注意事項を守ってください。また、この記事で紹介した方法は、あくまで私個人の経験に基づくものです。アレルギーに関する情報や正確な製品仕様については、必ず各メーカーの公式サイトや専門機関にご確認いただきますよう、お願いいたします。(参考:家電製品PLセンター)