「ホームベーカリーで作ったうどんはまずい?」
そう思う方もいらっしゃいます。
手軽に自家製うどんが楽しめるはずが、理想のコシやもちもち感が出ないと、がっかりするはずです。
実はわたしも、パナソニックやシロカの機種で何度挑戦しても、「美味しい」よりも「まずい」寄りの時がありました。
そこで、美味しいレシピを求めて、生地作りに強力粉のみを使ってみたり、逆に薄力粉のみで試したり、混ぜて配合を変えてみたり、いろいろやってみました。
また、生地ができたあとの伸ばし方方や切り方などを変え、時には失敗した生地を冷凍しながら、どうすればお店のような味に近づけるのかを試しました。
この記事では、そんなわたしの経験から見えてきた、「ホームベーカリーのうどんがまずい」と感じる原因と、それを乗り越えるための具体的なヒントをご紹介します。
米粉を使ったアレンジに至るまで、あなたのうどん作りがもっと楽しくなるような情報をお届けできれば幸いです。
- ホームベーカリーのうどんがまずくなる原因
- 粉の種類や切り方で美味しくするコツ
- 専用機能がない機種でのうどんの作り方
- 失敗しないためのメーカー選びのポイント
「ホームベーカリーのうどんがまずい」と感じる理由

- うどんのコシが出ないのはなぜ?
- 小麦粉の種類
- 生地を強力粉のみで作るとどうなる?
- 薄力粉でやってみたら失敗?
- 薄力粉と強力粉のブレンドで美味しい生地に?
- やはり、簡単で美味しいうどんは中力粉!
- 中力粉で作るうどんの生地レシピ
- もちもち食感にならない原因とは
- 美味しいレシピには意外な共通点があった
- 麺の食感を決めるうどんの切り方
うどんのコシが出ないのはなぜ?

ホームベーカリーでうどんを作ったとき、最もがっかりするポイントの一つが「コシのなさ」ではないでしょうか。
私も最初は、機械がこねてくれるのだから、あとは茹でるだけで美味しいうどんができると期待していました。
しかし、出来上がったのはどこか頼りない食感の麺でした。
うどんのコシの正体は、小麦粉に含まれるパンと同じ「グルテン」というタンパク質です。
小麦粉と塩と水で作られたグルテンが網目状の構造を作り、麺に弾力と粘りを与えます。
言ってしまえば、このグルテンのネットワークをいかに強く、しなやかに育てるかが、コシのあるうどん作りの鍵となるのです。
ホームベーカリーはこねる作業は完璧にこなしてくれます。
しかし、本当においしいコシを生むためには、こねた後の工程が非常に重要になります。
それが「熟成」です。
生地を寝かせることで、グルテンの構造が安定し、水分が生地全体に均一に行き渡ります。
この時間が短いと、グルテンが十分に育たず、コシのない麺になってしまうことが多いのです。
さらに、たっぷりのお湯でゆでたあとに、流水で冷やすことでよりコシが強くなります。
コシを生む3つの要素
- グルテンの形成
適切な種類の小麦粉を選び、塩と水を適量加えてしっかりこねる - 熟成
こねた生地をしっかり寝かせて、グルテンの網目構造を安定させる - 茹で方
たっぷりのお湯で茹でて、冷水でしっかりしめる
このように考えると、ホームベーカリーはあくまで「こねる」工程の代役。
その後の熟成という「待ち時間」が、コシを育てる大切な時間になります。
小麦粉の種類
小麦粉の種類による特徴と、主な用途は次のとおりです。
種類 | タンパク質 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|---|
強力粉 | 11.5~13% | タンパク質含有量が多く、グルテンの生成量も多い為、弾力のある生地を作れる | パン、ピザ、餃子の皮、中華まんなど |
中力粉 | 9~10% | 強力粉と薄力粉の中間に位置し、グルテンの含有量も中程度 | うどん、中華麺、パスタなど、コシのある麺類 |
薄力粉 | 6.5~9% | タンパク質含有量が少なく、グルテンの生成量も少ないため、軽い食感の生地を作れる | ケーキ、クッキー、天ぷら、お好み焼きなど、ふわふわ、さっくりとした食感が求められるもの |
準強力粉 | 10.5~12% | 強力粉と中力粉の中間に位置する | フランスパンや一部のラーメンなど |
全粒粉 | 12~15% | 小麦の外皮や胚芽も一緒に挽いたもので、栄養価が高く、独特の風味があるが、グルテン量は少ない | パンやシリアル、クッキーなど |
デュラムセモリナ粉 | 12.7% | デュラム小麦を粗挽きにしたもの | パスタやマカロニ、ピザ、パンなど |
通常のうどんは中力粉で作ります。
いろいろな粉を使って、うどんが作れるのかも試してみました。
生地を強力粉のみで作るとどうなる?

「コシが欲しいなら、タンパク質が多い強力粉だけで作ればいいのでは?」と考えるのは、とても自然な発想です。
わたしも一度やってみましたが、弾力がありすぎて、あまりうまく伸ばせませんでした。
一応食べてみると、コシを通り越して「ゴワゴワ」とした硬い食感になりました。
強力粉はパン作りに使われることからも分かるように、グルテンの力が非常に強い粉です。
このため、うどんにすると弾力が強くなりすぎる傾向があるように感じます。
茹でても中心まで火が通りにくく、まるで名古屋の味噌煮込みうどんのような、芯のある硬い麺になってしまうことがありました。
もちろん、これはこれで一つの個性であり、煮込み料理などには向いているかもしれません。
しかし、つるつるとした喉越しや、もちもちとした食感を求めるうどんの場合、強力粉100%では少し強すぎる、というのがわたしの実感です。
もし強力粉を使うのであれば、次にお伝えする薄力粉とブレンドして、両方の良いところを活かすのがおすすめです。
薄力粉でやってみたら失敗?
強力粉がダメなら、次はお菓子作りに使う「薄力粉」だけで試してみたくなりますよね。
これもやってみましたが、今度はかなり伸ばしやすいのですが、逆にグルテンの力が弱すぎて、麺が切れやすくなってしまいました。
コシはほとんど感じられず、柔らかいけれど頼りない、なめらかな食感になります。
なので、強力粉だけよりはマシですが、薄力粉だけでうどんを作るのも、できたら避けたほうが良いです。
薄力粉と強力粉のブレンドで美味しい生地に?

なので、「薄力粉と強力粉をブレンドすればどうなの?」と、誰しもが思うはずです。
わたしも同じように考えて、一度試してみました。
すると、何時も食べている普通のうどんを作れました。
というか、同じようなコシを持った美味しいうどんができました。
2つの粉を混ぜ合わせることで、両方の粉の良いところどりができて、「中力粉」に近い食感になったと思われます。
おすすめのブレンド比率はどのくらい?
最も失敗しにくい基本的な比率は「強力粉1:薄力粉1」の割合です。
これが、市販の中力粉に最も近いバランスだと感じています。まずはこの比率から始めてみるのがおすすめです。
そして、このブレンド法の最大の魅力は、比率を変えることで食感を自由にコントロールできる点にあります。
つまり、あなたが美味しいと思えるようなうどんを、みずから探せるわけです。
ブレンド比率(強力粉:薄力粉) | 食感の特徴 | おすすめの食べ方 |
7:3 | かなりコシが強く、しっかりとした歯ごたえ。 | カレーうどんや煮込みうどんなど、濃い味付けに。 |
5:5(1:1) | 程よいコシとしなやかさ。バランスの取れた王道。 | ざるうどん、かけうどんなど、何にでも合う万能タイプ。 |
3:7 | 柔らかく、つるんとした優しい口当たり。 | 釜玉うどんや、お子様・ご年配の方向けに。 |
ブレンドする時の注意点
一つだけ、とても重要な注意点があります。
それは、「均一に混ぜる」ことです。
混ぜ方が不十分でムラがあると、生地の中にもグルテンの強い部分と弱い部分ができてしまい、茹でたときに食感が均一になりません。
大きなボウルに入れて泡だて器でぐるぐるとかき混ぜたり、ビニール袋に入れて空気を含ませてシャカシャカと振ったあとに、ザルなどでふったほうが良いです。
やはり、簡単で美味しいうどんは中力粉!

もしあなたが「とにかく失敗なく、美味しいうどんを作りたい!」と思うなら、やはり「中力粉」です。
これは、うどん作りのいわば「王道」であり、最も確実な成功への近道です。
なぜなら、中力粉はうどん作りのために生まれたと言っても過言ではないほど、グルテンの量が絶妙に調整されているからです。
強力粉のように硬すぎず、薄力粉のように柔らかすぎない、ちょうどよいコシの強さです。
わたしたちが「美味しい」と感じる、あの心地よい弾力と、もちもちとした食感の両立を、中力粉が実現してくれます。
スーパーなどで「うどん粉」として販売されている粉があれば、その裏の表示を見てみてください。多くの場合、それは中力粉のはずです。
中力粉を選ぶメリット
- 失敗のリスクが低い
生地の扱いやすさと食感のバランスが良く、初心者の方でも失敗しにくい - 理想の食感を実現
強すぎず弱すぎない、誰もが求めるうどんの「コシ」ともちもち感を最も簡単に再現できる - 迷う必要がない
これ一つで味が決まるため、粉の配合で悩む必要がない
まずは、中力粉のみで挑戦してみてください。
きっと、その素直で安定した美味しさに、道が開けるはずですよ。
中力粉で作るうどんの生地レシピ
ホームベーカリーの取扱説明書やレシピブックには、うどんの材料レシピが載っています。
まずはそのレシピで試してみて、もしも、あまりうまくいかないときには、次の配合で試してみてください。
- 塩水の濃度は約10%
水100mlなら、塩は10g - 基本の小麦粉と塩水の割合 48%
小麦粉100gなら、塩水は48g - 夏季の割合 45%
小麦粉100gなら、塩水は45g - 冬季の割合 50%
小麦粉100gなら、塩水は50g
例えば、パナソニックSD-MDX4の場合、つぎのようになります。
材料 | 取扱説明書 | 基本の割合 | 夏季 | 冬季 |
---|---|---|---|---|
強力粉 | 150g | |||
薄力粉 | 150g | |||
中力粉 | 300g | 300g | 300g | |
塩水 | 160g | 144g | 135g | 150g |
塩 | 10g | 14.4g | 13.5g | 15g |
ぬるま湯 | 150ml | 130ml | 121.5ml | 135ml |
夏のように温度が高いほど、水が少なくなります。
もし中力粉が手に入らない場合は、強力粉と薄力粉を1:1でブレンドすることです。
中力粉に近い性質の粉を作れます。これも一つの有効な手段です。
もちもち食感にならない原因とは

うどんの魅力はコシだけではありません。あの独特の「もちもち感」も、おいしさを構成する重要な要素です。
このもちもち感が出ない原因は、主に「水分量」と「熟成」にあるとわたしは考えています。
もちもち感の正体は、小麦粉に含まれる「でんぷん」です。
生地を適切に熟成させることで、でんぷんの粒子にまで水分がしっかり浸透し、茹でたときにα化(糊化)して、あのもちもちとした食感が生まれます。
水分量が少なすぎると、生地が硬くなり、パサついた食感になります。
逆に多すぎると、生地がベタついて扱いにくくなるだけでなく、茹でたときにデロデロになってしまうことも。
レシピに書かれている水分量はあくまで目安です。
その日の湿度や粉の状態によって微調整が必要です。
そしてもう一つは、やはり「熟成」、つまり寝かすことです。
こね終わったばかりの生地は、水分が均一に行き渡っていません。
ここで最低でも1〜2時間、できればそれ以上寝かせることで、生地全体がしっとりと落ち着き、もちもち感の素が育まれます。
美味しいレシピには意外な共通点があった
数々の失敗を経て、様々なレシピを試してきた中で、美味しい手打ちうどんのレシピにはいくつかの共通点があることに気づきました。
それは、とてもシンプルで基本的なことでした。
その共通点とは「適切な塩分濃度」「適切な加水率」「十分な熟成時間」の3つです。
その理由は、これら3つの要素が、うどんのコシともちもち感を生み出すグルテンとでんぷんの働きを最大限に引き出すために不可欠だからです。
- 適切な塩分濃度
グルテンの組織を引き締め、生地に弾力を与えるだけでなく、雑菌の繁殖を抑える役割も果たします。 - 適切な加水率
グルテンを形成し、でんぷんに浸透してもちもち感を生むために必要です。加水率(粉に対する水の重量比)は、一般的に45%〜50%が目安とされています。 - 十分な熟成時間
前述の通り、生地を安定させ、コシともちもち感を育むための重要な時間です。
繰り返しになりますが、わたしの基本的なレシピはこちらです。
材料 | 基本 | 夏季 | 冬季 |
---|---|---|---|
中力粉 | 300g | 300g | 300g |
塩水 | 144g(48%) | 135g(45%) | 150g(50%) |
塩 | 14.4g | 13.5g | 15g |
ぬるま湯 | 130ml | 121.5ml | 135ml |
熟成時間 | 6時間 | 冷蔵庫の野菜室で | こたつなど |
これはあくまでもわたしが行ってるやり方です。
多くのレシピがありますが、この「塩・水・熟成」のバランスという基本を押さえておけば、大きく失敗することは少なくなるはずです。
麺の食感を決めるうどんの切り方

完璧な生地ができたとしても、最後の「切る」工程でうどんの食感は大きく変わってしまいます。
これもわたしの苦い失敗談から学んだことです。
最初に作ったうどんは、美味しそうに見せたくて極太麺にした結果、中心まで火が通らず、ただ硬いだけの塊になってしまいました。
逆に、細麺を目指して薄く切りすぎると、茹でている間に溶けてしまったり、くっついてしまったり…。
うどんの食感を最大限に活かすためには、「均一な厚さと幅」で切ることが何よりも重要です。
麺の太さがバラバラだと、茹で時間もバラバラになり、硬い部分と柔らかすぎる部分が混在する、残念な一杯になってしまいます。
わたしが心掛けているのは、正方形の切り口です。
- 生地の厚さ 2mm
- 切る幅 3mm
茹でると麺は1.5倍ほどに膨らみますので、切ったときには「少し細いかな?」と感じるくらいがちょうど良いです。
切るときには打ち粉(加工でんぷんなど)をして、折りたたんで切ります。
立派な麺切り包丁がなくても、家庭にある包丁でも十分に切れます。
焦らず、ゆっくりと、同じ幅で切ることを意識するだけで、出来上がりは格段に良くなります。
切ったら、打ち粉を落としながら、できるだけ早く茹で始めると、美味しくなります。
「ホームベーカリーでうどんがまずい」を乗り越える機種別メニュー

- パナソニック製はうどん作りに向いてる?
- シロカのホームベーカリーでの挑戦
- アイリスオーヤマの機種でも作れる?
- 象印にはうどんメニューがあるの?
- ツインバードのうどんメニューは?
- うどんコースがない機種の代替案
- 専用の機能なしでも大丈夫な理由
- 失敗した生地はどう利用すれば?冷凍保存もできる?
- 【おまけ】米粉でうどんを作るという選択肢
- まとめ:ホームベーカリーのうどんがまずい?
パナソニック製はうどん作りに向いてる?

ホームベーカリーの代名詞的存在でもあるパナソニック。
わたしが持っているSD-MDX4にも、「うどん・パスタ」のオートメニューあり、うどんの生地を作れます。
このコースには、うどん作りのこね時間(約15分)がプログラムされています。
自分で時間を計る必要がなく、ボタン一つで安定したこね具合の生地ができるのは、大きなメリットです。
もちろん、パナソニック製だからといって、こねた後の熟成や麺打ちを省略できるわけではありません。
しかし、生地作りのスタートラインに安定して立てるという点で、パナソニックのホームベーカリーは心強い味方になってくれるはずです。
ちなみに、パナソニックSD-MDX4のレシピはこちらです。
材料 | レシピ |
---|---|
強力粉 | 150g |
薄力粉 | 150g |
塩水 | 160g |
塩 | 10g |
ぬるま湯 | 150ml |
寝かし時間 | 2時間 |
(参照:パナソニック公式サイト)
シロカのホームベーカリーでの挑戦
シロカのホームベーカリーは、コンパクトでおしゃれなデザイン、そして手頃な価格で人気があります。
シロカのSB-2D151にも、「うどん・パスタ生地」メニューがあります。
シロカのうどんメニューは、20~30分の間でご自身で設定できます。
シロカの魅力は、何と言ってもそのコストパフォーマンスです。
「パン作りがメインだけど、たまにはうどんも…」と考える方にとっては、非常に魅力的な選択肢ではないでしょうか。
価格を抑えつつ、うどん作りにも挑戦したいという方にとって、シロカは有力な候補になるでしょう。
シロカSB-2D151のレシピはこちらです。
材料 | レシピ |
---|---|
強力粉 | 160g |
薄力粉 | 160g |
塩水 | 167g |
塩 | 7g |
ぬるま湯 | 160ml |
寝かし時間 | ー |
(参照:シロカ公式サイト)
アイリスオーヤマの機種でも作れる?

アイリスオーヤマもまた、多機能でありながらリーズナブルな価格のホームベーカリーを多数展開しています。
こちらも、うどん作りを始めたい方にとって、見逃せないメーカーの一つです。
アイリスオーヤマのIBM-020-Bにも、「うどん・パスタ生地」メニューがあります。
アイリスオーヤマのホームベーカリーは、40分のコネ時間に設定されています。
アイリスオーヤマの製品は、豊富なメニュー数が特徴です。
うどん作りはもちろん、パンやお餅、ジャム、さらには甘酒など、一台で様々な調理を楽しみたいという欲張りな方には、ぴったりの選択肢です。
アイリスオーヤマIBM-020-Bの取扱説明書に書かれてるレシピはこちらです。
材料 | レシピ |
---|---|
強力粉 | 160g |
薄力粉 | 160g |
塩水 | 167g |
塩 | 7g |
ぬるま湯 | 160ml |
寝かし時間 | 少し |
(参照:アイリスオーヤマ公式サイト)
象印にはうどんメニューがあるの?
象印のホームベーカリー「パンくらぶBB-ST10」にも「うどん」メニューがあります。
象印BB-ST10の特徴としては、メニューが「うどん」「そば」「パスタ」に別れてるところです。
「うどん」メニューの時間は40分で、その間に「コネ-ねかし-コネ」をします。
象印BB-ST10のレシピブックに書かれてるレシピはこちらです。
材料 | レシピ |
---|---|
強力粉 | 150g |
薄力粉 | 150g |
塩水 | 155g |
塩 | 5g |
ぬるま湯 | 150ml |
寝かし時間 | 2時間 |
(参照:象印公式サイト)
ツインバードのうどんメニューは?

ツインバードのホームベーカリーBM-EF38Bにも「パスタ・うどん生地」メニューがあります。
ツインバードBM-EF38Bのコネ時間は、16分に設定されています。
ツインバードBM-EF38Bの取扱説明書に書かれてるレシピはこちらです。
材料 | レシピ |
---|---|
中力粉 | 250g |
塩水 | 135g |
塩 | 10g |
ぬるま湯 | 125ml |
寝かし時間 | 2時間 |
(参照:ツインバード公式サイト)
うどんコースがない機種の代替案
「私の持っているホームベーカリーには、うどんコースがない・・・」
たとえ、メニューが無くても、諦めてしまうのは、まだ早いです。
たとえば、レコルトのコンパクトホームベーカリーRBK-1にも、「うどんメニュー」はありません。
ただし、そういったホームベーカリーにも、独立した「こね」機能が搭載されているはずです。
これらを活用すれば、うどん生地は十分に作れます。
レコルトRBK-1にも、「こねる」というメニューが有り、5~30分の間で、ご自身でコネ時間を設定できるようになっています。
万が一、パンのコースしかない場合は、パン生地コースを代用すれば大丈夫です。
ほとんどのホームベーカリーのパンメニューは、「コネ-ねかし-コネ」から始まりますので、「コネ」が終わった段階でキャンセルして取り出せば大丈夫です。
時間も、15分とか、20分など、停止する時間をいろいろ試してみると、立派なうどん生地が作れるはずです。
まずはご自身の機種の取扱説明書を確認し、うどんメニューが有るのか、「こねる」工程だけを利用できるのか?などを調べてみてください。
専用の機能なしでも大丈夫な理由

ホームベーカリーのうどん作りにおいて、専用の「うどんコース」は、あれば便利ですが、必須ではありません。
ホームベーカリーが担う役割は、あくまで「力仕事である『こね』の工程を代行してくれること」だからです。
逆言えば、美味しいうどんを作るのは、その後の「熟成」「伸ばし」「切り」「茹で」が大事だということです。
機械がどんなに完璧に生地をこねてくれても、その後の工程を疎かにすれば、うどんはまずくなってしまいます。
失敗した生地はどう利用すれば?冷凍保存もできる?

一生懸命作ったのに、どうにも美味しく仕上がらなかったうどん生地。
捨てるのはあまりにもったいないですよね。
そんな失敗した生地も、無駄なく美味しく食べきる方法があります。
失敗してしまったときには、無理に麺として食べる必要はありません。
発想を変えて、別の料理にリメイクしてしまいましょう。
もちろん、冷凍保存も可能です。
おすすめリメイクレシピ
- すいとん・だご汁
一番手軽なのがこれです。生地を適当な大きさに手でちぎって、味噌汁や豚汁などの汁物に入れるだけ。もちもちとした食感が、汁物との相性抜群です。九州の郷土料理「だご汁」のように、素朴で心温まる一品になります。 - お好み焼き・チヂミ
生地を細かく刻んで、キャベツや卵と混ぜて焼けば、もちもち食感のお好み焼き風になります。粉を一切使わずに作れるのも魅力です。 - なんちゃってニョッキ風
生地を親指大に丸め、沸騰したお湯で茹でます。浮き上がってきたら、お好みのパスタソース(ミートソースやクリームソース)と和えるだけ。もちもち食感が楽しい、食べ応えのある一皿になります。 - うどん生地のガレット
生地をできるだけ薄くのばし、フライパンで両面を焼きます。片面に卵を割り落とし、チーズやハムなどを乗せて包めば、フランス料理のガレット風に。朝食やランチにぴったりです。 - 中華風おやき
刻んだニラやひき肉、ごま油などを生地に練り込み、丸く平たく成形します。フライパンで両面をこんがりと焼き上げれば、外はカリッ、中はもちもちの中華風おやきの完成です。 - 揚げうどんスナック
細かく切って、170℃くらいの油で、きつね色になるまで揚げます。塩やきな粉、砂糖、カレー粉などをかけて味付けをします。
冷凍する場合は、生地を1食分ずつ小分けにしてラップでぴったりと包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍します。
こうしておけば、1ヶ月程度は保存可能です。使うときは、自然解凍するか、凍ったまま汁物に入れて調理できます。
「失敗は成功のもと」と言いますが、うどん作りにおいては「失敗は美味しい別料理」です。
失敗を恐れず、どんどん挑戦してみてください。
【おまけ】米粉でうどんを作るという選択肢
ホームベーカリーは使いませんが、少し目先を変えて「米粉」でうどんを作る、ということもできます。
グルテンフリーの食生活を心がけている方にとっては、魅力的なアイデアではないでしょうか。
米粉で作るうどんは、小麦粉のうどんとはまた違った、独特のもちもちとした食感が特徴です。
米粉でつくるうどんの材料はこちらです。
- 米粉(パン用)130g
- 片栗粉 40g
- 塩 小さじ1/4
- 熱湯 120g
作り方はこちらです。
- ボウルに小麦粉と塩を入れる
- 真ん中を開けて、片栗粉をいれる
- 片栗粉に熱湯を注ぐ
- 急いで混ぜ合わせる
- コネながらまとめる
- 伸ばして切る
- 茹でる
寝かせる必要もないので、これだけでできてしまいます。10分くらいです。
ただし、熱湯を入れるので熱さに注意してコネてください。
また、パン用の小麦粉、たとえばミズホチカラなどを利用するとうどんになりやすいです、。
まとめ:ホームベーカリーのうどんがまずい?

ホームベーカリーのうどんがまずいと感じる原因と、その具体的な解決策を一緒に見てきました。
大切なのは、ホームベーカリーはあくまで「こね工程」を助けてくれる機械だと理解することです。
本当の美味しさを生み出す鍵は、その後の「粉選び」「熟成」「麺打ち」といった、あなたの愛情のこもったひと手間の中に隠されています。
失敗は美味しいリメイク料理のもとです。
恐れずに、この記事でご紹介したポイントを、旅の地図のように使ってみてください。
最後に、その要点を改めて確認しましょう。
- ホームベーカリーの役割は「こね」の代行と割り切る
- うどんの美味しさはこねた後の「熟成」と「切る」「茹でる」も大事
- うどん作りには強力粉と薄力粉の中間である「中力粉」が最適
- 中力粉がなければ強力粉と薄力粉を1:1でブレンドするのも有効
- 強力粉だけだと硬すぎ、薄力粉だけだと切れやすい傾向がある
- もちもち感は生地の「水分量」と「熟成時間」が鍵を握る
- 美味しいレシピの共通点は「適切な塩・水・時間」のバランス
- 麺の食感は「均一な厚さと幅」で切ることで格段に向上する
- 茹でると1.5倍に膨らむことを考えて少し細めに切るのがコツ
- パナソニックなど専用コース付きの機種はスタートが安定して楽
- シロカやアイリスオーヤマもコスパが良く選択肢として有力
- 専用コースがなくても「こね」機能やパン生地コースで代用可能
- うどん生地は発酵不要なのでパン生地コース利用時はすぐ取り出す
- 失敗した生地は捨てずに「すいとん」や「お好み焼き」にリメイクできる
- 生地は冷凍保存も可能なので失敗を恐れずに挑戦できる
ホームベーカリーの使用にあたっては、必ず取扱説明書をよくお読みになり、記載されている注意事項を守ってください。また、この記事で紹介した方法は、あくまで私個人の経験に基づくものです。アレルギーに関する情報や正確な製品仕様については、必ず各メーカーの公式サイトや専門機関にご確認いただきますよう、お願いいたします。