遠赤外線オーブントースターのデメリットは?違いや効果をやさしく解説

【PR】この記事には広告を含む場合があります
遠赤外線オーブントースターのデメリットは?違いや効果をやさしく解説

「遠赤外線って何?」

「どんなデメリットがあるの?」

「なんで美味しくなるの?」

遠赤外線ヒーターのオーブントースターを購入するかどうか迷われてる方に、遠赤外線ヒーターの仕組みや石英管ヒーターとの違い、効果、デメリットを解説します。

遠赤外線は料理を美味しくするとよく言われますが、なぜ美味しくなるのか良くわからないんじゃないでしょうか。

そこで、まず遠赤外線とは何か、近赤外線とはどう違うのかを明確にしながら、赤外線の加熱原理について説明します。

遠赤外線調理の効果やメリット・特徴にも触れつつ、遠赤外線ヒーターと一般的な石英管ヒーターの違いも詳しくお伝えします。

さらに後半では、アルミホイルの使い方や遠赤外線ヒーターの上下配置、4枚焼き対応の製品情報など、購入する際の参考情報を盛り込みました。

そのうえで、買ってよかったオーブントースターのランキングを紹介しますので、購入の参考にしてください。

最後まで読んでもらえれば、後悔することなく、あなたにピッタリのオーブントースターを選べます。

この記事でわかること
  • 遠赤外線と近赤外線の違いや加熱のしくみ
  • 遠赤外線ヒーターと石英管ヒーターの構造的な違い
  • 遠赤外線ヒーターオーブントースターのデメリット
  • アルミホイルの調理効果や使い方のコツ
目次

オーブントースターで遠赤外線ヒーターのデメリットはある?

  • 遠赤外線って何?
  • 遠赤外線に危険性はある?
  • 遠赤外線ヒーターと石英管ヒーターの違い
  • 遠赤外線のメリットと特徴とは
  • オーブントースターにおける遠赤外線のデメリット
  • 遠赤外線とアルミホイルの相性
  • トースターの上下ヒーター配置の影響
  • 遠赤外線で調理すると、なぜ美味しいの?
  • 向いている料理と向いてない料理

遠赤外線って何?

まず、遠赤外線とはなにか?を説明します。

遠赤外線は、赤外線の一部です。

赤外線とは、可視光より波長が長く、人間の目には見えない電磁波の一種で、電磁スペクトル上では可視光線のすぐ外側に位置します。

赤外線とは?
引用元:日本エレクトロヒートセンター

赤外線よりも、もっと波長が長いものをマイクロ波やラジオ波と呼び、電子レンジやテレビ、ラジオなどに使われています

ちなみに、可視光線よりも短い波長のものが、紫外線とかレントゲンに使われるX線などです

赤外線は、波長の長さによって「近赤外線」「遠赤外線」に分類されます。

人や団体によっては、真ん中の部分を「中赤外線」と呼んでる場合もあります。

赤外線は、食品に当たるとその物質の分子を振動させて(熱振動)、熱を発生させます。

日なたに出て草むしりなどをしてると、体が熱くなるのは、この目に見えない赤外線のせいです。

赤外線の中でも、熱を発生させる力が強いのが、遠赤外線です。

オーブントースターやオーブンレンジのヒーターは、この遠赤外線を利用しています。

オーブントースターやオーブンレンジに使われてる一般的なヒーターは、石英管ヒーターです。

一般的な石英管ヒーターの波長は、1.5~5.6μmで、中赤外線と遠赤外線にまたがった範囲の赤外線を出しています。

一方で、遠赤外線ヒーターの代表格のセラミックヒーターは、3~6μmで、ほとんど遠赤外線ですので、熱効率が石英管ヒーターよりも高いです。

なので、遠赤外線ヒーターが点灯すると、食品の外側がすぐに焼けます。

その結果、内部の水分蒸発を防ぎ、外カリ中フワの美味しいトーストが焼けます。

ただし、遠赤外線は食品の内部には入っていけないので、食品内部を直接温められません

遠赤外線によって食品表面に発生した熱が、内部に徐々に伝わっていって、中まであたためます。

なので、遠赤外線ヒーターは石英管ヒーターよりも、表面を焦がし過ぎずに適度の焼色をつけるのが得意です。

ちなみに、電子レンジのマイクロ波は、食品内部まで侵入して水分子を振動させて温度を上げます。なので、食品を焼くことなく、食品のあたためができるんです

遠赤外線に危険性はある?

では、遠赤外線に、危険性はあるのでしょうか?

結論から言えば、危険性はまったくないです。

実は、地球上の物質はすべて、遠赤外線を発しています

わたしの体からも、あなたの体からも遠赤外線は出ています。体が近づくだけで、温かみがわかるはずです。

キャンプや焼き鳥屋さんで使う炭は、遠赤外線が出てるので、とても美味しいと言われています。

体から出るものと、ヒーターや炭から出るもので何が違うのかと言うと、発生量です。

遠赤外線自体は、全てものから出てるものなので、危険性はないです。

ただし、トースターなどの遠赤外線に直接当たると、火傷になったり燃えたりするので注意が必要です。

メーカー側も、熱防止機能や自動停止機能を搭載するなど、安全性を確保する設計がされています

遠赤外線ヒーターと石英管ヒーターの違い

先ほど少し触れましたが、遠赤外線ヒーターと石英管ヒーターには、素材と設計の面で大きな違いがあります。

遠赤外線ヒーターは、セラミックやカーボン、またはグラファイト(黒鉛)などの素材を使用していて、これらが高温になることで遠赤外線を放出します。

このヒーターは金属製の反射板やセラミックプレートを組み合わせ、効率的に庫内へ熱を拡散させる設計が一般的です。

ヒーター部分は直線的に配置されることが多く、広範囲をじっくりと温めるため、ふっくらと火を通したい調理に適しています。

放熱効率を高めるために、断熱材や二重構造の筐体を用いているモデルもあります。

一方、石英管ヒーターは、その名の通り透明な石英ガラス管の中に金属製の発熱線(ニクロム線など)を封入した構造です。

この金属線に通電することで、素早く発熱し、中赤外線から遠赤外線を放出します。

石英は耐熱性と赤外線透過性が高いため、急速な立ち上がりと高出力が可能になります。

構造的にはコンパクトでシンプルなため、小型トースターに多く採用されており、焼き色を付けたい食材や短時間調理に強みがあります。

このように、遠赤外線ヒーターは素材や構造面でじんわりとした加熱を得意とし、石英管ヒーターは急速加熱に向いた設計になっています。

どちらの構造にも利点があり、料理の種類や目的に応じて適切なヒーター方式を選ぶことが重要です。

遠赤外線のメリットと特徴とは

遠赤外線のメリットは、なんといっても表面を素早く過熱できることです。

素早く過熱することで、内部の水分蒸発を防ぎ、結果的に内部に多くの水分を含んだまま温められます

安いトースターなどで焼くと、中まで固くなってしまうのは、表面を焼くスピードが遅いので内部の水分が加熱と同時に逃げていってしまうからです。

例えば、食パンを焼くとき、遠赤外線の働きによって表面がカリッと素早く焼き上がり、同時に内部では水分がしっかり閉じ込められます。

このおかげで、外は香ばしく、中はふんわりモチモチの理想的な食感になります。

焼き芋も、皮は香ばしくパリッと、中はねっとり甘く仕上がるのは、まさにこの加熱のしくみがあってこそです。

また、ハンバーグやグラタンなども、表面がきれいに焼けつつ、具材のうま味を逃さず閉じ込められるため、調理全体の完成度がぐっと上がります。

家庭料理でも「外はカリカリ、中はジューシー」に仕上げたいときに、遠赤外線はとても頼れる存在なのです。

オーブントースターにおける遠赤外線のデメリット

しかし、遠赤外線ヒーターには、ひとつだけデメリットがあります。

それは、コスト、価格です。

遠赤外線ヒーターには、セラミックやカーボン、グラファイトといった高性能素材を使用しているため、ヒーター自体の製造コストが高いです。

その結果、これらを搭載したオーブントースターは比較的高価格帯のモデルが多いです。

初めて購入する人にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。

また、高価な機種になるほど多機能でスタイリッシュな設計となります。

全ての機能が毎朝必要というわけではなく、朝はトーストを焼くだけのご家庭が多いです。

そのため、費用対効果が高く感じられてしまう可能性もあります。

遠赤外線とアルミホイルの相性

ここで注目したいのが、アルミホイルです。

アルミホイルは金属光沢を持ち、非常に高い反射率を誇ります。

特に赤外線領域では、その反射性能が際立っており、遠赤外線を受けたときにも自身が熱くならず、多くの熱エネルギーを跳ね返します。

この性質を利用して、遠赤外線ヒーターはもちろん、石英管ヒーターでも高効率で遠赤外線を利用できて、美味しい料理を作れるようになります。

アルミホイルの上に置いた食材には遠赤外線が何度も繰り返して反射され、全方向からの輻射熱が内部へ伝わるようになります。

特に効果的なアルミホイルの使い方は、一旦アルミホイルを丸めてから広げて使うことです。

つまり、真っ平らではなく、アルミホイル自体を凸凹にして、そのうえに食材を乗せるようにします。

凸凹にしたアルミホイルによって、遠赤外線は乱反射され、食材の裏表全体に降り注げるようになります。

トースターの上下ヒーター配置の影響

多くのオーブントースターでは上下にヒーターが備わっており、加熱効率や焼き上がりの均一性に影響を与えます。

ただし、遠赤外線ヒーターは、上下配置による性能差はないです。

というのも、遠赤外線は直進する特徴があり、さらに金属への反射性が高いからです。

つまり、上からでても、下から出ても、側面や天面、底面で反射して、結局は食材の所に到達します。

なので、上にあっても下にあっても問題なく、メーカーのデザイン性の問題だけだと言えます。

さらに、遠赤外線ヒーターを搭載しているオーブントースターには、ファンを用いて庫内の熱を循環させる機能(コンベクション)があるものがあります。

メーカーによって、色々なデザインが有り、しかもしっかりと設計され、試験もされているので、ヒーターの位置は問題ないです。

遠赤外線で調理すると、なぜ美味しいの?

遠赤外線で調理と言うと、焼き鳥屋さんの炭火を思い出されるかもしれません。

または、キャンプなどで炭火でバーベキューをすると、とても美味しいですよね。

遠赤外線で調理すると、なぜ美味しくなるのでしょうか?

それは、旨味を閉じ込めるからです。

なぜ旨味を閉じ込められるのかと言うと、ここまで説明してきた2つの性質があるからです。

  • 遠赤外線は物質に当たると熱を発生させる
  • 内部まで侵入しない

遠赤外線は、まず短時間で食品表面を加熱し、素早く表面を固めます。

遠赤外線は内部に侵入しないので、加熱は表面だけにとどまり、内部から水分や旨味が出てしまうのをしっかりと防げるバリアを作れるんです。

そのあとで、熱が徐々に内部に伝わっていくわけです。

何かに似てると思いませんか?

そうです。ステーキやローストビーフ、料亭の魚の焼き方と同じです。

まず、旨味を外に逃さないように外側を焼きますよね。

しかも、遠赤外線で発生した表面の熱は、徐々に内部に伝わっていくので、じっくりと火を入れたのと同じ様に旨味を引き出してくれるんです。

なので、遠赤外線を使って、正しく焼けば美味しくなるのは当然なんです。

向いている料理と向いてない料理

遠赤外線が向いている調理には、パン、焼き魚、グラタン、焼き芋、肉料理などがあります。

これらの料理に共通しているのは、「表面に焼き色を付けつつ、内部をふっくらジューシーに仕上げたい」という点です。

逆に、遠赤外線が向いてない料理は、外側に焼き目はいらず、内部を温めたい料理です。

たとえば、カレーやシチューなどの煮込み料理とか、鍋料理、餃子、焼売などです。

内部からしっかりと加熱していかないといけないものには、遠赤外線は向いてないです。

遠赤外線オーブントースターの選び方~デメリットを少なく

  • おすすめの遠赤外線対応トースターランキング
  • 4枚焼きの遠赤外線対応トースター
  • アラジンオーブントースターAGT-G13Bの特徴
  • 匠ブランジェトースターの特徴
  • パナソニックビストロNT-D700の特徴
  • 象印こんがり倶楽部の特徴

おすすめの遠赤外線対応トースターランキング

遠赤外線ヒーターを搭載したオーブントースターの人気ランキングはこちらです。

特に人気なのが、アラジンのグラファイトトースターやツインバードの匠ブランジェトースター、パナソニックのビストロです。

どの製品も高性能で、各社それぞれ独自の工夫がされています。

また、デザイン性も高く、キッチンに出しっぱなしでも気にならないのがポイントです。

4枚焼きの遠赤外線対応トースター

もし家族で使いたい場合や、一度に多く焼きたいときは「4枚焼き対応モデル」が便利です。

庫内が広く、パン以外の調理にも使いやすくなっています。

上記の中で4枚焼きに対応してるのは、次のモデルです。

  • アラジンAGT-G13B
  • 象印こんがり倶楽部ET-GP30
  • 東芝HTR-R8
  • 日立HMO-F300
  • タイガーやきたてKAV-A130
created by Rinker
¥10,169 (2025/07/16 06:37:27時点 楽天市場調べ-詳細)

アラジンオーブントースターAGT-G13Bの特徴

アラジンオーブントースターAGT-G13Bの特徴は、なんといっても0.2秒で発熱するグラファイトヒータです。

遠赤外線ヒーターのグラファイトヒータは、アラジン独自の技術で、広い庫内を素早く高温にして、トーストを一気に焼き上げます。

そのために、外はカリッと、中は水分が残ってるもちもちの食感を味わえます。

参考アラジンは後悔する?

匠ブランジェトースターの特徴

ツインバードの匠ブランジェトースターの特徴は、パン職人浅井一浩氏監修の自動制御温度バランスです。

通常のトースターの温度は、一定して上がっていきますが、匠の自動制御は、トーストが美味しくなるためにこまめに温度を上下させながら焼いていきます。

そのおかげで、ご家庭でもベーカリーの焼き立てを味わえます。

参考匠ブランジェトースターの口コミ

パナソニックビストロNT-D700の特徴

パナソニックビストロNT-D700の特徴は、「遠近トリプルヒーター」と「インテリジェント制御」です。

遠近トリプルヒーターとは、上下の遠赤外線ヒーター2本で表面をこんがりサクッと仕上げ、上部にある近赤外線ヒーターで内部を熱々にします。

さらに、インテリジェント制御は、7200通りのトーストプログラムで、食パンを最適焼き上げる方法です。

参考ビストロはいらない?

象印こんがり倶楽部の特徴

象印のオーブントースターこんがり倶楽部は、リーズナブルな価格帯と、必要十分な機能が魅力です。

中でも「ET-GP30-BZ」は1万円前後で販売されていますが、かなりの高機能です。

タイマー設定や火力調整がしやすく、初めての高級オーブントースターにおすすめです。

created by Rinker
¥10,169 (2025/07/16 06:37:27時点 楽天市場調べ-詳細)

参考こんがり倶楽部は爆発する?

まとめ:遠赤外線オーブントースターのデメリット

この記事のまとめです

  • 遠赤外線は赤外線の一種で、熱を発生させる性質を持つ
  • 遠赤外線は食品表面を素早く加熱し水分の蒸発を防ぐ
  • 遠赤外線ヒーターはセラミックやカーボン素材が使われている
  • 石英管ヒーターは立ち上がりが早く、短時間調理に向いている
  • 遠赤外線ヒーターは高価な素材が使われるため製品価格が高くなる
  • 遠赤外線は食品表面で熱を作り、内部には直接届かない
  • 食材内部の加熱は、表面からの伝導によって行われる
  • 遠赤外線は水分子と反応しやすく、加熱効率が高い
  • アルミホイルは遠赤外線を反射し、全方向からの加熱を可能にする
  • 凸凹のアルミホイルを使うと遠赤外線が乱反射する
  • ヒーターの上下配置は性能に大きく影響しない
  • コンベクション機能付きなら均一加熱できる
  • 遠赤外線は表面をすばやく焼くことで旨味を閉じ込める
  • 表面を焼いてから内部に熱が伝わるため、ステーキや焼き魚に向いている
  • トースターに搭載されると多機能・高価格化する
  • 費用対効果が低くいと感じる場合がある
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

20年以上の家電経験を持つプロが、あなたの家電選びをサポート!
失敗談から生まれたこのブログで、後悔しない「ワンダフルな」一台を見つけませんか?

詳しいプロフィールはこちら

目次