「ノンフライヤーの天ぷらはまずい!」
「美味しい天ぷらを作りたい」
「ノンフライヤーで天ぷらはできる?」
ノンフライヤーの購入を考えてる方に、ノンフライヤーで天ぷらを美味しく、手軽に作るための具体的なコツとレシピをわかりやすく紹介します。
ノンフライヤーは油をほとんど使わずに揚げ物ができる便利な調理器具ですが、天ぷらに関しては「できない」「まずい」と感じる人も少なくありません。
その原因は衣の作り方や熱の伝わり方、具材の下準備にあります。
そこで、ナスやかぼちゃ、舞茸など食材別のコツや、天ぷら粉の選び方、米粉や焼き天ぷらの素を使った工夫、天かすなしで作る方法も紹介します。
最後まで読んでもらえれば、ノンフライヤーの使い方や便利さをよくわかってもらえます。
ノンフライヤーさえあれば、美味しい天ぷらを、手軽に調理できるようになります。
- ノンフライヤー天ぷらがまずくなる原因
- サクサク感を出すための衣と粉の工夫
- 具材別に適した下処理と加熱方法
- 美味しく仕上げるための温度と時間の調整方法
ノンフライヤー天ぷらは、まずいって本当?

- 天ぷらがまずい理由
- 衣がべちゃっとなる原因とは
- 天ぷらの美味しい作り方~基本
- 天ぷらの粉の選び方
- 天ぷらの衣の作り方
- ノンフライヤーでの天ぷらのつくり方
- 気をつけるポイント
- 天かすを利用する方法
- ノンフライヤーで作る天ぷらのコツ
天ぷらがまずい理由
そもそもですが、まずいと思ってしまう天ぷらをはどんなものでしょうか?
まずいと思う天ぷらには、3つのタイプがあります。
- 衣のサクサク感がない
- 油の香ばしさが足りない
- 熱の伝わり方が一律じゃない
天ぷらを食べたときの美味しさの秘訣は、素材の旨味はもちろんですが、衣のサクサク感が命です。
サクサク感がまったくなく、ベチャッとしたり、お好み焼きのようになってると、100人中100人が美味しくないと感じます。
また、じゅわ~っと広がる油の香ばしさも大切な要因です。
ノンフライヤーで天ぷらをしたときに、それらを再現する工夫が足りないので、「ノンフライヤーの天ぷらはまずい」と思ってしまうんです。
さらに、ノンフライヤーは熱風で調理するので、食材の影になってたり場所が悪いと、熱の伝わり方が一律じゃなくなります。
その結果、サクサク感がなくなったり、パサついたり、焦げたりして、美味しくなくなります。
なので、ノンフライヤーで天ぷらを美味しくするには、衣のサクサク感を出すのが一番大事です。
衣がべちゃっとなる原因とは
普通の油であげた天ぷらでも、衣がベチャッとなる原因は、次のようなものが考えられます。
- 油の温度が低い
- 油の適温が具材で違う
- 水分が衣に残りすぎてる
- 衣を混ぜすぎ、冷やしてない
- 具の水分を拭いてない、抜いてない
いずれの場合も、結果的に衣の中に水が残ってしまい、ベチャッととなってしまいます。
これは、普通に上げる場合ですが、同じことがノンフライヤーでも言えます。
ノンフライヤーは簡単に揚げ物ができますが、オートクッカー(自動調理器)じゃないので、しっかりと手順を踏まないと美味しい天ぷらはできません。
つまり、天ぷら自体を美味しくする調理方法と、ノンフライヤーの設定の両方を考える必要があるんです。
天ぷらの美味しい作り方~基本
基本の天ぷらの美味しい作り方はこちらです。(油で揚げるやり方)
- 小麦粉をふるいにかける
- 小麦粉、水、卵黄を冷やす
- 具材の水をよく拭く
- 打ち粉をする
- 卵黄に水を入れてよく混ぜる
- 小麦粉を3~4回に分けていれる
- 混ぜないように泡だて器などで叩いて沈める
- 具材に衣を薄くつけて油で揚げる
衣の素材の量はこちら。
- 卵黄 1個
- 水 200cc
- 小麦粉 120g
はじめに、水の中に卵黄を入れてよくかき回し、卵水をつくります。
そこに、小麦粉を3回位に分けて入れて、泡だて器などで叩きながら粉を沈めていきます。
グルテンができてしまいますので、くれぐれも、激しくかき混ぜてはいけません。
ちなみに、小麦粉と卵水の割合は、人によって、1:2から1:1までいろいろさがありますので、あなたの割合を見つけてみてください。
これは、油で揚げるやり方なので、この方法をノンフライヤーに応用していきます。
天ぷらの粉の選び方
まず、ノンフライヤー調理に適した天ぷらの粉を紹介します。
使うのは、片栗粉と米粉です。両方でも良いですし、片方でも良いです。
割合は3種類ありますので、ためしてみてください。
- 小麦粉 3
- 米粉 2
- 片栗粉 1
- 小麦粉 1
- 片栗粉 or 米粉 1
- 米粉のみ
どの割合でもいいですが、あらかじめふるいにかけて、空気を含ませたものを冷蔵庫などで冷やしておきます。
天ぷらの衣の作り方
粉以外に使うものは、水、マヨネーズ、油です。卵は使いません。
次の量で用意して、水も粉と一緒に冷やしておきます。
- 粉 90g
- 水 90g
- マヨネーズ 30g
- 油 大さじ1
卵の代わりに、マヨネーズと油を入れます。
水はもっと多くてもよく、粉と水の割合は、1:1から1:2の間です。
天ぷらを作る直前に天ぷらの衣を造ります。
まず、水にマヨネーズと油を入れてよくかき混ぜます。
そこに、粉を3回に分けて入れて、泡だて器などで8の字を書くように動かして、溶かせばできあがりです。
ノンフライヤーでの天ぷらのつくり方
まずは、ノンフライヤーを200℃で予熱をします。
予熱が終わったら、バスケットの中に、耐熱のオーブンシートを敷きます。
そこに、打ち粉をした具材を天ぷらの衣につけて、並べていきます。
重ならないように並べ終えたら、200℃で10~12分焼けば出来上がりです。
打ち粉とは、衣を付ける前に具材につける粉のことです。
基本は、小麦粉と片栗粉を1:1で混ぜたものを使います。
打ち粉は、具材に薄くつけたほうが良いので、一旦つけてから手や刷毛などで落としてください。
また、バスケットには、事前にオイルスプレーをしておいてください。
気をつけるポイント
ノンフライヤーで作る時に、気をつけるポイントがあります。
それは、8分過ぎたら様子を見ることと、温度を変えることです。
具材や衣によって、出来上がりの時間が違いますので、途中で見てみるのが大切です。
また、下側が焼けなければ、残り2,3分でひっくり返すことも、試してみてください。
基本的に、野菜と魚介類では、天ぷらを揚げる温度が違います。
- 野菜 175℃
- 魚介類 180℃
もちろん、具材の厚さによっても温度は違います。
かぼちゃやさつまいもなどは、あらかじめ電子レンジでチンをしておいたほうがうまく上がりますし、タイや穴子などの身が厚いものは高温のほうが良いです。
天かすを利用する方法
お好み焼きなどに使う天かすを利用する方法もあります。
スーパーなどで売られてる天かすは、あらかじめ油で揚げられています。
その天かすを、ビニール袋の中などに入れて、綿棒を使って細かく砕きます。
それを、打ち粉をして衣をつけた天ぷらの両面にまぶしつけるんです。
後は、そのまま200℃で10分程度焼けば出来上がりです。
天かすには油が入ってるので、衣には油を入れなくてもいいかもしれません。
ノンフライヤーで作る天ぷらのコツ
ノンフライヤーで作る天ぷらのコツは、何といっても「実験だと思う」ことです。
そもそも、美味しいと思う天ぷらは人によって違います。
衣が薄くてサクッとしてる天ぷらが美味しいと思う人もいれば、昔ながらのボテッとした衣の天ぷらが美味しいと思う人もいます。
さらに、具材の切り方と置き方、天ぷらの衣の作り方によっても、熱の入り方が違います。
ある方法でやれば、かならず美味しい天ぷらができる方法なんて、ないと思ったほうがいいです。
何度も試して、あなた流のおいしい天ぷらの作り方を探してみてください。
ノンフライヤー天ぷらはまずい?具材別の美味しくできるコツ!

- 海老の天ぷらをを美味しく揚げる
- さつまいも・かぼちゃの天ぷらを甘く揚げるコツ
- ナスの天ぷらを美味しく仕上げるコツ
- 舞茸をノンフライヤーでカリッと揚げる
- 焼き天ぷらの素を活用したレシピ
- 米粉やベーキングパウダーを使った料理
- COSORI・山善・wallfireなどのおすすめ比較
海老の天ぷらをを美味しく揚げる
海老の天ぷらを美味しく作るには、下準備が大切です。
- 殻をむく
- 尾節と尾肢を切る
- 背わたを取り除く
- 塩・片栗粉・酒でもんで汚れをとる
- 水でゆすいで、水気をしっかり取る
- 腹側に斜めに4本切れ目をいれる
- 背中側にエビゾリしてまっすぐにする
下準備ができたら、打ち粉をつけて、天ぷらの衣をつけます。
予熱をしておいたノンフライヤーに、耐熱のオーブンシートを敷いて、天ぷらを並べます。
温度は200℃に設定し、加熱時間は10〜12分が目安です。
加熱中は最後の方に、1回裏返すことが大切です。
これにより、上下に熱が均等に伝わり、全体がしっかりと火が通ります。
さつまいも・かぼちゃの天ぷらを甘く揚げるコツ
さつまいもやかぼちゃのような固い根菜類は、天ぷらにする前に、電子レンジでチンをしておけば、簡単に美味しく仕上がります。
かぼちゃの下準備はこちら。
- カボチャの種を取って耐熱皿にいれる
- ゆるくラップをしてレンジで6分加熱
- 1cm幅くらいに切る
- 打ち粉をして天ぷらの衣をつける
下準備ができたら、180度に余熱したノンフライヤーに、オーブンシートを敷いて並べます。
180℃でおよそ8分程度を目安に加熱します。
電子レンジでほとんど加熱されてるので、表面が美味しい天ぷらのようになったら、出来上がりです。
もしも、裏側が良い感じでなかったら、一度裏返して、数分加熱します。
ナスの天ぷらを美味しく仕上げるコツ
ナスは、はじめに見ずにさらしてアクをとります。
そのあとに、水気をしっかり取ってから、天ぷらの衣をつけます。
- 1cmの輪切りにして20分、塩水にさらす
- 水を切った後、キッチンペーパーでしっかり拭き取る
- 打ち粉をして天ぷらの衣をつける
下準備ができたら、180℃に予熱したノンフライヤーに入れます。
いれる際には、耐熱のオーブンシートをあらかじめ敷いておき、その上に重ならないように並べます。
温度は200℃に設定し、加熱時間はおおよそ10分が目安となります。
ナスの切り方は、棒状でも、料亭でよく見られる扇形でも大丈夫です。
ナスは水分が多いので、しっかりと打ち粉を付けるのがコツです。
舞茸をノンフライヤーでカリッと揚げる
舞茸の天ぷらは、かなり難易度が高いです。
というのも、食材の形がとても複雑で、熱が均等に伝わらないからです。
失敗する前提で試してみてください。
舞茸の天ぷらは、基本のやり方と同じですが、注意点が一つあります。
それは、水で絶対に洗わないことです。これはきのこ全体に言えます。
なるべくキッチンペーパーで水分を取った後、打ち粉をしっかりと薄くつけて、衣をつけます。
180℃に予熱したノンフライヤーに、オーブンシートを敷いて舞茸を並べます。
温度は、180℃で5分間加熱したら、裏返して3分ほど加熱します。
時間は目安なので、何度も試してみてください。
また、何度やってもダメだったら、素揚げに変えてみてください。
素揚げは、舞茸に塩と片栗粉、油を入れてよく振ってから、ノンフライヤーに並べるだけです。
温度と時間の目安は、180℃で5分間加熱で、裏返して3分ほど加熱したら出来上がりです。
焼き天ぷらの素を活用したレシピ
スーパーなどには、昭和産業の「焼き天ぷらの素」というものが売ってます。
焼き天ぷらの素とは、少量の油を使って、フライパンでサクサクの天ぷらができるという粉です。
焼き天ぷらの素は、ノンフライヤーの熱風調理でもしっかりとサクサク感が出ます。
この焼き天ぷらの素のメイン素材は、小麦粉、片栗粉、ベーキングパウダーです。
はじめから混ぜられてるので、別々に買って混ぜる必要がないので、とても楽です。
作り方は、上述したものと同じやり方です。
米粉やベーキングパウダーを使った料理
米粉にはグルテンがないため、生地が粘りすぎず、揚げた際に非常に軽くてカリカリとした食感に仕上がります。
米粉は油の吸収率が低いため、仕上がりがさっぱりとしていて食べやすく、ヘルシー志向の方にもおすすめです。
また、米粉はダマになりにくく、水と混ざりやすいため、初心者でも衣づくりが失敗しにくいのも利点のひとつです。
また、ベーキングパウダーを加えると、生地にふんわりとした膨らみが生まれ、外はサクッ、中は軽やかな歯ごたえを実現できます。
ベーキングパウダーとは、重曹のことで、水が加わることで二酸化炭素が発生する膨張剤です。
ベーキングパウダーをいれると、サクッとした食感が得られます。
ノンフライヤーで調理する場合は、こういった米粉やベーキングパウダーを利用するのが良い方法です。
野菜天ぷらであればナス、ピーマン、かぼちゃなどが、魚介類であればエビ、イカなどが米粉衣との相性が良く、それぞれの素材本来の旨味と香ばしさを楽しめます。
こうした特性を活かして、よりバリエーション豊かで食感にこだわった天ぷら作りにチャレンジしてみましょう。
COSORI・山善・wallfireなどのおすすめ比較
人気ブランドとしては、COSORI、山善、wallfireなどが挙げられます。
それぞれに特徴があり、あなたの食生活や使い方に合った製品を選ぶことが満足度の高い購入につながります。
COSORIの特徴
COSORIは、2011年にアメリカで設立された小型家電製品企業です。
ノンフライヤー界隈では、ダントツの人気を誇ってる商品です。これを選んでおけば間違いないです。
COSORIは高性能で熱風の循環が非常に優れており、食材の加熱ムラが少ないことが評価されています。
さらに、専用のレシピアプリやレシピブックが充実しているため、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。
COSORIのノンフライヤー CAF-DC601(6L)の特徴はこちらです。
機種名 | CAF-DC601 |
容量 | 6L |
定格電力 | 1500W |
電源コード | 1m |
温度範囲 | 30~230℃ |
時間範囲 | 1~24時間 |
重量 | 5.2kg |
外形寸法(cm) | 34.0 × 30.0 × 30.1 |
色 | ブラック |
付属品 | クリスパープレート レシピブック 焼き串ラック 焼き串 |
山善の特徴
山善は1947年に日本で創業された企業です。
ノンフライヤーYAH-AC120は、シンプルなダイヤル式なので、誰でも操作しやすいです。
価格も非常にリーズナブルなため、料理初心者や、ノンフライヤーを試してみたい人、とりあえずひとつ持っておきたいという方におすすめです。
山善のノンフライヤーYAH-AC120の特徴はこちらです。
機種名 | YAH-AC120 |
容量 | 4.5L |
定格電力 | 1200W |
電源コード | 0.9m |
温度範囲 | 80~200℃ |
時間範囲 | 最大30分 |
重量 | 3.5kg |
外形寸法(cm) | 36.0 ×26.5 × 30.5 |
色 | ブラック |
付属品 | 網プレート レシピブック |
wallfireの特徴
wallfireは中国企業で、ノンフライヤーを中心とした調理家電を提供している企業です。
wallfireのノンフライヤー KB2299(4.5L)の特徴はこちらです。
機種名 | KB2299 |
容量 | 4.5L |
定格電力 | 1400W |
電源コード | 1m |
温度範囲 | 80~200℃ |
時間範囲 | 1~60分 |
重量 | 4.4kg |
外形寸法(cm) | 30 × 30 × 30 |
色 | ブラック |
付属品 | 網 レシピブック |
まとめ:ノンフライヤー天ぷらがまずい理由!サクサクに美味しくする手順
この記事のまとめです。
- 衣にサクサク感が出にくく、食感が損なわれやすい
- 油の香ばしさが弱く、風味に物足りなさが出る
- 熱風調理のため加熱ムラが生じやすい
- 衣がベチャッとしやすい主な原因は水分の残留
- 粉や水を冷やして使用することで衣の仕上がりが向上する
- 小麦粉だけでなく米粉や片栗粉を併用することで食感が改善できる
- マヨネーズや油を卵の代わりに使うと仕上がりが軽くなる
- オーブンシートや打ち粉を活用して焼きムラを防ぐ
- 食材ごとに加熱時間や温度を変える必要がある
- 途中で裏返すことで上下の焼きムラを防止できる
- 野菜類は事前に電子レンジで加熱しておくと火の通りが良くなる
- ナスなど水分の多い食材はしっかりと水気を取ることが重要
- 舞茸など熱が通りにくい食材は素揚げ風にするのも手
- 天かすをまぶすことで香ばしさとサクサク感を補える
- 焼き天ぷらの素やベーキングパウダーの活用で衣が軽くなる
- COSORIのノンフライヤーが一番使い勝手が良い
- オーブンレンジやオーブントースターよりも使いやすい