「トースターで魚焼くと臭い!」
「パンが魚臭くなる」
「魚臭さを消したい!」
トースターで魚を焼くと魚臭さが残ってしまい、パンを焼いても美味しくなくなります。
そんなときは、「なんで魚を焼いたの?」「もう、信じられない!」などと怒られてるんじゃないでしょうか。
でも、美味しいパンも食べたいけれども、魚もオーブントースターで美味しく焼きたいですよね。
そこで、オーブントースターで魚を焼いた時の臭いニオイの取り方や、コーヒーかすやレモンなどで臭いニオイを消す方法、お手入れの方法を紹介します。
トースターで魚を焼くと臭いニオイがつくのは、基本的に一つ原因しかないです。
それを取り除けば、同じトースターでも、パンも魚も美味しく焼けるようになります。
さらに、オーブントースターで魚を焼く時に、何度で何分焼けば良いのか、アルミホイルをどう使えば良いのかなど、美味しくなる魚の焼き方も紹介します。
オーブントースターは、魚焼きグリルの代用として非常に便利なものです。
最後まで読んでもらえれば、オーブントースターの活用術がわかって、毎日おいしい料理を食べられるようになります。
- 魚をトースターで焼いたときの臭いニオイの原因
- 臭いニオイを防ぐための調理前後の工夫や掃除方法
- コーヒーかすやレモン汁などを使った消臭対策
- トースターを魚用とパン用に分ける
- フタ付きグリルパンを使う
トースターで魚を焼くと臭い!対策と後処理の工夫
- パンに臭いニオイがつきやすい理由
- 魚を焼くとトースターに臭いニオイがつく原因
- トースターについた魚のニオイを取る方法
- 30秒間高温で加熱して冷ますと、ニオイが取れる?
- 焼けたらすぐに取り出すと、ニオイがつかない?
- コーヒーかすや緑茶・紅茶の使用済み茶葉を焼く
- オレンジやレモン、お酢、クエン酸を使って消臭
- 重曹(食用)、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤で掃除
- 蓋付きグリルパンを使えばニオイを抑えられる
- 使った後の掃除を楽にする方法:アルミホイル
- トースターで魚を焼いても部屋が臭くならない方法
- 魚用とパン用に分ける?
- お手入れするタイミング
- お手入れに必要な道具
- お手入れする際の注意点
パンに臭いニオイがつきやすい理由

魚を焼いたトースターでパンを焼くと、臭いニオイが付きます。
これはパンが持つ“吸着性”と“脱臭効果”に由来する現象です。
パンはとても柔らかく、水分を適度に含んでいるため、周囲の空気中の臭いニオイを吸着しやすい特性を持っているらです。
また、パンの白い部分(内層)はスポンジのような構造をしており、臭いニオイ分子を取り込みやすい性質があります。
脱臭効果があることで有名な炭と同じ構造なんです。
そのため、空気中に残っている魚の臭いニオイ成分や、トースター内の壁やヒーターに付着した油分が加熱によって再び揮発すると、パンがそのニオイを吸い取ってしまうのです。
さらに、パンにはパン本来のほんのりとした甘い香りがあるため、臭いニオイが付着すると味や香りが損なわれたように感じられやすいという理由もあります。
これにより、「魚を焼いた翌日はパンを焼くと魚臭い」と思ってしまう方が多いのです。
魚を焼くとトースターに臭いニオイがつく原因

では、魚をトースターで焼いたときに発生する臭いニオイの主な原因はなんでしょう?
それは、魚の脂分や水分が高温によって蒸発・酸化し、庫内に付着するためです。
特に青魚や脂の多い魚は、焼いている間に脂が飛び散りやすいです。
その脂がトースターのヒーター部分や壁面にへばりつき、焦げ付いて強烈な臭いニオイになるんです。
さらに、魚のたんぱく質が熱分解されるときに出る、アミン類などの成分が臭いニオイの一因になります。
魚に含まれるアミン類
- ヒスタミン
- アグマチン
- カダべリン
- フェネチルアミン
- プトレシン
- トリプタミン
- トリメチルアミン
- チラミン など
アミン類とは、大雑把に言えば、アンモニアに近いものです
これらは強い生臭さを含み、一度庫内に染み込むと、なかなか取れずに残り続けてしまいます。
その結果、次に使ったときにも臭いニオイが再び立ちのぼり、不快な気分になるんです。
なので、魚をトースターで焼く際には、臭いニオイの発生を避けるためにも、事前の準備と使用後の掃除が重要になります。
例えばアルミホイルと受け皿を用意し、脂や水分を庫内に飛び散らないようにすることで、臭いニオイの予防につながります。
また、魚を焼いたらすぐにドアを閉めるのではなくしばらく開け放しにするとか、軽く絞った雑巾で庫内を拭いたり、取り外せるものは洗剤で洗ったりします。
臭いニオイを防ぐ工夫をしながら活用することで、トースターでも快適に魚を焼くことができるようになります。
トースターについた魚の臭いニオイを取る方法

魚を焼いた後のトースターに、独特の臭いニオイを残さないための基本は一つです。
焼き魚から出た脂や水分、アミン類などを庫内に残さないことです。
そのためには、次の6つの方法があります。
- 30秒間高温で加熱して冷ます
- 焼けたらすぐに取り出す
- コーヒーかす、緑茶や紅茶
- オレンジやレモン、クエン酸、お酢
- 重曹(食用)、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤
- 蓋付きグリルパン
30秒間高温で加熱して冷ますと、臭いニオイが取れる?

魚を焼いた後のトースターの臭いニオイを取る手軽な方法の一つとして、「何も入れずに30秒ほど高温で加熱し、その後冷ます」という方法があります。
これは一見シンプルに思えるかもしれませんが、実際には一定の効果が期待できます。
この方法のポイントは、短時間でも高温にすることで、トースター内に残っている微量の脂分や臭いニオイ成分を焼き切ってしまうという点です。
魚を焼いた後、庫内には見えないレベルで油が飛び散って付着しており、それが冷えると固まり、次回使用時に再び加熱されて臭いニオイの原因となります。
高温加熱すれば、それらの脂分や臭いニオイの成分が炭化して変質し、ニオイの元がなくなりやすいのです。
また、加熱直後に扉を開けてしっかりと冷ませば、庫内の空気が出ていき、ニオイ残りを軽減させる効果があります。
ただ、オーブントースター内部には臭いニオイ成分が残らないですが、部屋の中に広がってしまいます。
デメリットとしてはこの方法だけでは臭いニオイを除去できず、部屋も臭くなるということです。
つまり、この「30秒高温→冷ます」方法は、応急処置的な方法で、忙しいときにはとりあえずやっておくという方法になります。
焼けたらすぐに取り出すと、臭いニオイがつかない?

焼き上がった魚を、オーブントースターの中に長時間放置してしまうと、食材から臭いニオイの成分がどんどん庫内の壁などに移っていきます。
トーストもそのままにしておくと、臭いニオイの原因となる脂分や蒸気を吸い続けます。
そのため、焼けたらすぐに取り出すという行動は、食材のニオイ移りを防ぐうえでとても有効です。
焼き上がりのタイミングで素早く取り出し、扉をしばらく開けて換気しておけば、庫内に臭いニオイ成分が残ることが少なくなります。
コーヒーかすや緑茶・紅茶の使用済み茶葉を焼く

使い終わったコーヒーかすや緑茶・紅茶の茶葉を焼くと、魚を焼いた独特な臭いニオイを取り除けます。
コーヒーやお茶に含まれるポリフェノールに消臭効果があったり、活性炭に似た働きをしてくれるからです。
100%ではないですが、かなりの消臭効果があります。
普段は捨ててしまいがちなコーヒーかすや茶葉なので、再利用することで環境にも優しく、経済的な消臭対策です。
具体的には、次の順番でやります。
- 受け皿にアルミホイルをひく
- そのうえにコーヒーかすや茶葉を広げる
- 3~5分加熱する(180℃)
- 香りがしてきたらストップ
- しばらくそのままに
使い終わったのコーヒーかすや茶葉をアルミホイルをひいた受皿に均一に広げ、トースターの中に入れておよそ3~5分加熱します。
その際のトースターの温度は、設定できれば180度前後にしておきます。
加熱によって臭いニオイ成分が活性化し、コーヒーかすや茶葉に含まれる微細な多孔質構造に、効率よく吸着してくれます。
さらに、加熱中に広がるコーヒー特有の香ばしい香りがトースターの内部に行き渡るため、使用後に残る不快な臭いニオイを心地よい香りで包み込んでくれます。
オレンジやレモン、お酢、クエン酸を使って消臭

焼き魚から出る脂や蒸気、アミン類はアルカリ性のものが多いので、酸性のもので中和すれば臭いニオイを消せます。
使える酸性のものとしては次のものがあります。
- オレンジやレモン
- お酢
- クエン酸
オレンジやレモン
魚を焼いた後に、オレンジやレモンの皮を、アルミホイルをひいた受け皿に乗せて2~3分ほど加熱します。
その後は、冷めるまで扉を閉めたまま放置すればOKです。
オレンジやレモンなどの柑橘類には、リモネンという消臭効果がある物質も含まれているので、ダブルで効果が期待できます。
容器に入れたレモン汁やオレンジ汁でも消臭できます。
また、オレンジやレモンの輪切りやカットしたものを焼き魚といっしょに焼けば、消臭も同時進行で行えます。
お酢
お酢を小皿に入れて2~3分ほど加熱すると、魚の臭いニオイを消せます。
オレンジやレモンと同じ様に、庫内が冷めるまで扉を締めて放置しておきます。
クエン酸
100均でも売られてるクエン酸を、水200mlに小さじ1杯程度溶かして、100均のスプレーボトルに詰めます。
できたクエン酸水を庫内にスプレーして、しばらく放置した後に、キッチンペーパーなどで拭き取ります。
食用のクエン酸を使えば、オーブントースターに使っても安心できます。
重曹(食用)、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤で掃除

コーヒーかすなどの茶葉と酸性のレモンやクエン酸水以外にも、トースターについた魚の臭いニオイを軽減・除去する方法があります。
それは次の3つです。
- 重曹(食用)
- セスキ炭酸ソーダ
- 酸素系漂白剤
重曹(食用)を使って汚れを取る
重曹はpH8.0~9.0の弱アルカリ性の性質のものです。
魚の匂いと同じアルカリ性なので、消臭効果はクエン酸よりも多少低いですが、脂分を除去する力がとても高いです。
なので、匂いの成分を消臭すると言うよりも、焼き魚からでた脂分を除去するためのものです。
庫内を掃除するやり方はこちらです。
- 水100mlに重曹(食用)を小さじ1杯溶かす
- できた重曹水をキッチンペーパーに染み込ませる
- 庫内の汚れてる部分に貼り付ける
- 1時間放置する
- 重曹キッチンペーパーを取って水拭きする
- 乾拭きする
取り外し可能な焼き網や受け皿を掃除するやり方はこちら。
- 焼き網や受け皿を取り出す
- 焼き網や受け皿の下にラップをひく
- 重曹(食用)と水を3:1で混ぜる
- できた重曹ペーストを焼き網や受け皿に塗る
- 1時間放置する
- 水洗いして中性洗剤で洗う
上記の作業をしてもしっかり落ちない時には、歯ブラシなどでこすります。
それでも落ちない時には、セスキ炭酸ソーダを使います。
セスキ炭酸ソーダを使って汚れを落とす
セスキ炭酸ソーダは、重曹の上位バージョンで、お掃除にもよく使われています。
重曹よりもアルカリ度が高く、pH9.8程度です。
水に溶けやすく選択にも使えますが、研磨力はありません。
具体的な手順としては、重曹とほとんど同じです。
- 水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯入れる
- 一部をスプレーに、残りをバットに入れる
- 焼き網や受け皿を取り外しバットにひたす
- 庫内や扉にセスキ水をスプレーする
- キッチンペーパーをかぶせてパックする
- どちらも30分間放置する
- 焼き網や受け皿はスポンジで洗う
- 庫内のセスキ水パックをはがす
- 水を濡らしたタオルで拭き取る
さらにしつこい汚れが残ってしまう場合は、酸素系漂白剤をつかいます。
酸素系漂白剤で汚れを取る
酸素系漂白剤には、「オキシクリーン」などがあります。
掃除の仕方は重曹やセスキ炭酸ソーダと同じで、キッチンペーパーでパックしたり、つけ置き洗いします。
オキシクリーンの使い方は、50℃~60℃程度のお湯500mlに3~4g程度を入れて、よく混ぜてしっかり溶かします。
放置時間は、約1時間ほどですが、取扱説明書をしっかり読んで使ってください。
重曹(食用)、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤を使う時の注意点
重曹(食用)、セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤は、アルカリ性なので、アルミ素材の物を洗うと、変色したり腐食します。
オーブントースターの本体や付属品がアルミの場合には、絶対に使ってはいけません
また、アルカリ度が高くなればなるほど、体への影響が高くなるので、かならずゴム手袋をして掃除をしてください。
重曹などを使う時には、オーブントースターの取扱説明書や公式HPを確認して、アルミじゃないかを必ず確かめるのが大事です。
蓋付きグリルパンを使えば臭いニオイを抑えられる

大人気のアラジントースターのフラッグシップモデルには、グリルパンとフタが付属品で付いています。

魚を焼く時には、このグリルパンに入れてフタをすれば、臭いニオイの元となる焼き魚の脂分や蒸気が庫内に飛び散らずにすみます。
通常、魚を焼くには10分くらいかかりますが、最後の1,2分だけフタを開ければ、きれいな焼き目もつけれます。
アラジントースター以外にもグリルパンがついてるモデルもありますが、フタがないものが多いです。
その場合は、アルミホイルでしっかりとフタをすれば大丈夫です。
ただし、ここで注意したいのが、温度です。
設定できれば、ちょっと低めにして内部に火を通した後に、最後の1,2分はフタを取って焦げめをつけましょう。
はじめは蒸し焼きというイメージですね。
また、グリルパンがついてない場合には、楽天市場やSNSで、「フタ付きグリルパン トースター用」とか「トースターパン」で検索して探してみてください。
- 蓋付き ちょい焼きトレー
- グリラー グリルロースター グリルパン
- 下村企販 グリルdeクック カリふわっトースターパン
- 高木金属工業 オーブントースタートレー
- 萬古焼 耐熱トースターパン
使った後の掃除を楽にする方法:アルミホイル

オーブントースターを使った後に、掃除を楽にする方法のひとつが、受け皿や焼き網、パンくずトレーにアルミホイルを使うことです。
これは魚から出る脂や汁が焼き網や受け皿に直接触れないので、掃除をする手間を減らせます。
というのも、焼き網に直接魚やお餅を乗せると、食材がくっついてしまった経験があるはずです。
あらかじめアルミホイルをひいておけば、使い終わったアルミホイルをそのまま丸めて捨てればOKです。
焼き網や受け皿をゴシゴシ洗う手間がなくなります。
トースターで魚を焼いても部屋が臭くならない方法

魚をトースターで焼くと、どうしてもその独特の臭いニオイが部屋に充満してしまいがちです。
その臭いニオイを最小限に抑えるためにできることは、4つあります。
- 窓を開けて換気扇を回す
- 空気清浄機をまわす
- 消臭スプレーをする
- レモンの皮やコーヒーかすを焼く
窓を開けて換気扇を回す
当たり前のことですが、魚を焼いて臭いニオイが気になったら、窓を開けて換気扇を回しましょう。
オーブントースターの扉も開けておけば、室内の空気と一緒に外へ出ていってくれます。
空気清浄機をまわす
シャープのプラズマクラスターやパナソニックのナノイー搭載空気清浄機、エアドックを回せば、臭いニオイを吸い取ってくれます。
花粉や黄砂、普段のお部屋の臭いニオイが気になるのでしたら、これを機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
メーカーの公式HPにも、料理臭を除去できるとうたわれています。
消臭スプレーをする
また、調理直後にファブリーズをしたり、キッチンに消臭剤を置いておくのもおすすめです。
魚の臭いニオイはカーテンやソファなどの布地に付きやすいです。
付いたままにしておくと、どんどん酸化して嫌な匂いになっていくので、早めの対処が大切です。
調理後はすぐに部屋の空気を入れ替えるとともに、すぐに消臭スプレーを。
レモンの皮やコーヒーかすを焼く
オーブントースター内のニオイ消しでも紹介しましたが、レモンやコーヒーかす、茶葉を焼くと消臭効果があります。
トースターでなくとも、フライパンで焼いたり、冬だったらストーブの上に置いておくと、部屋の中の嫌な匂いの成分を吸い取ってくれます。
このように、トースターで魚を焼くと部屋が臭くなるのは仕方がないのですが、事前・調理中・調理後の三段階で工夫を重ねることがポイントです。
ちょっとした心がけだけで、快適なキッチン環境を保ちつつ、美味しい焼き魚を自宅で楽しめます。
魚用とパン用に分ける?

どうしても嫌だと思ったら、トースターを2台用意して、魚焼き専用とパン専用に分けて使用しましょう。
もしくは、オーブントースターはパン専用で、オーブンレンジやフライパン、グリルで魚を焼きましょう。
実は、パンを焼く専用機と、魚や肉などの他の食材用に分けるというのは、シンプルながら非常に効果的なニオイ対策になります。
特にコンパクトなオーブントースターであれば、場所を大きく取らずに使い分けられます。
現在では手頃な価格のトースターも多く販売されており、調理の用途に応じて気軽に選べるのも嬉しいポイントです。
また、この方法には調理効率が上がるというメリットもあります。
例えば、朝食の準備でパンを焼いている間に、もう1台で魚やおかずの温めを同時に進められます。
時間の節約にもつながるため、家事全体の効率アップに貢献してくれます。
ただし、デメリットとしては、やはり費用や設置スペースの確保といった問題が挙げられます。
オーブントースターを2台横に並べて置くのは、どこのご家庭でも難しいかもしれません。
もちろん、オーブントースターの上にオーブントースターを置くのは、排熱の関係で好ましくありません。
このスペースの問題が解決できれば、「トースターの使い分け」は非常に価値のある方法と言えます。
食材ごとの調理に専念でき、家族みんなが食事をよりおいしく楽しめるようになります。
お手入れするタイミング

オーブントースターのお手入れは、タイミングを逃さずこまめに行うことで、臭いニオイや汚れの蓄積を防ぎ、長く清潔に使い続けることができます。
最も理想的なのは、「使用するたびに軽く掃除する」です。
具体的には、調理が終わって庫内が冷めた後に、パンくずや飛び散った油などを乾いた布やキッチンペーパーで拭き取る程度の簡単な掃除を日常的に行うのがベストです。
また、週に1回程度はもう少し丁寧な掃除を心がけるとよいでしょう。
例えば、焼き網やくず受け皿を取り外して中性洗剤で洗う、庫内を水拭きするなどの基本的なお手入れを定期的に行えば、トースター内部の頑固な汚れや臭いニオイの発生を抑えられます。
特に魚を焼いた後などは、臭いニオイ成分や脂分が付着しやすいため、できるだけ早めに対処することが重要です。
さらに、月に一度は全体の点検も兼ねて、ヒーター周辺の汚れや、トースターの外側についた埃・油汚れもしっかり落としておくと安心です。
取扱説明書に記載された掃除の注意点を守りながら、柔らかい布やクエン酸水などを使ってメンテナンスすることで、故障や劣化のリスクも軽減されます。
このように、日常・週単位・月単位の3段階でお手入れのタイミングを意識すれば、オーブントースターをいつでも快適に、安全に使用することができます。
手間をかけた分だけ、料理の仕上がりも格段に変わってくるでしょう。
お手入れに必要な道具

日常的なお手入れに必要な道具はこちらです。
- マイクロファイバークロス
- メラミンスポンジ
- 食用重曹、セスキ炭酸ソーダ、オキシクリーン
- クエン酸
- 中性洗剤
- キッチンペーパー、ラップ
- 古い歯ブラシ、綿棒、ヘラ
ほとんどのものが100均で売っています。
掃除を始めるのは、早ければ早いほど長持ちしますし、美味しい料理も食べられます。
オーブントースターを新しく買い替えた時には、ぜひ、こういったものを揃えてみてください。
お手入れする際の注意点

誤った方法で掃除を行うと、トースター本体を傷つけたり、故障の原因になる可能性もあります。
オーブントースターをお手入れする際に気をつけるべきポイントはこちらです。
- 電源プラグを必ず抜く
- ゴム手袋をする
- アルミ素材には注意
- 水分をしっかり取って乾かす
- ヒーター管は割れやすいので気をつける
- 金属タワシ、ナイロンたわし、クレンザーは使わない
まずいちばん大切な注意点は、「必ず電源プラグを抜いてから作業を始める」です。
加熱器具であるトースターは、内部に熱源があるため感電ややけどの危険があります。
掃除中に誤ってスイッチが入ってしまうと大変危険なので、掃除前には必ず電源を切り、コンセントを抜いてください。
次に大事なことは、内部にあるヒーター部分への接触は極力避けることです。
ヒーターは非常に繊細で、ちょっとした力や液体でも変形や破損の原因になります。
ヒーターが壊れてしまったら買い替えるしかないので、十分に注意しながら掃除を行ってください。
また、洗剤の選び方にも注意が必要です。
アルミ製の部品が使用されている場合、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダを使うと化学反応を起こし、変色や腐食の原因になります。
素材に応じた洗剤を選ぶか、迷ったときは中性洗剤を使用するのが無難です。
さらに、分解できない部分を無理に外そうとしないことも大切です。
最近のトースターは構造が複雑で繊細なものも多く、無理に部品を引き剥がすと爪が折れたり、内部パーツを傷つけてしまいます。
取り外しができる部品のみを外し、その他は表面の拭き取りにとどめましょう。
このように、オーブントースターのお手入れにはいくつかの注意点がありますが、正しい方法を守ることで長く安全に使うことができます。
日常的なメンテナンスを大切にすれば、いつまでも快適で美味しい料理を楽しめます。
トースターで魚を焼くと臭い?安心して使える方法
- 魚焼きグリルの代用としてとても便利
- プロ級の美味しさになる!何度で何分で焼けば良い?
- レシピブックがあれば簡単に作れる!
- トースターで魚を焼くと危険?
魚焼きグリルの代用としてとても便利

魚焼きグリルは、使用後の掃除が非常に手間に感じられ、結果として使うのを避けてしまう人が多いです。
特に忙しい平日には、グリルの使用をためらう声が多く聞かれます。
グリルの網やトレーにこびりついた汚れは非常に頑固で、スポンジでこすっても簡単には落ちません。
そのため、洗う時間が長引き、家事の負担が増してしまいます。
こうした背景から、代わりにトースターを使って魚を焼くという調理方法が注目を集めています。
トースターはもともとパンや軽いお惣菜の加熱に使われることが多い家電ですが、近年では多機能な機種も登場し、魚の調理にも活用され始めています。
特にアジや鮭の切り身など、比較的小さめの魚であれば、トースターでも十分に美味しく焼けます。
グリルを使うよりも手軽で、準備や後片付けのストレスが大幅に軽減されます。
実は、焼き時間も短く済むのがトースターの特徴です。
庫内が狭く、熱が全体に効率よく伝わるため、短時間でふっくらジューシーに仕上がります。
特に、遠赤外線を使ったヒーターを搭載しているモデルでは、フライパンやグリルで焼くよりも炭火に近い焼き方できて、とても美味しくなります。
ただし、使用時にはいくつかの工夫が必要です。
上述したように、アルミホイルを活用して脂をキャッチする工夫などが必要不可欠です。
魚やパンを焼いた後のお手入れも、とても重要になります。
焼き始める前にこうした準備をしっかり整えておけば、簡単でしっかりと美味しい焼き魚が楽しめます。
プロ級の美味しさになる!何度で何分で焼けば良い?

実は、一般的に魚を美味しく焼くためのコツは、いくつかあります。
- 塩を振り20~1時間おく
- 出てきた水分を拭き取る
- 最高の火加減は強火の遠火
- 現在では中火で短時間
- 魚の中心温度は50~60℃位が理想
- 焼き時間は10分以内
これをオーブントースターに応用すると、次のような焼き方になります。
- 塩を振り20~1時間おく
- 出てきた水分を拭き取る
- 受け皿にアルミホイルをひく
- 魚の皮面を上にして乗せる
- アルミホイルで覆う
- 280℃で8~10分加熱
- 覆ったアルミホイルを取って2、3分加熱
- 出来上がり
オーブントースターや魚によって温度と時間は違います。
何度も試して、あなたが持ってるオーブントースターに最適な時間と温度を見つけてください。
ちなみに、アラジントースターのようなフタ付きのグリルパンがあれば、とても楽に美味しく仕上げられます。
臭いニオイも抑えられますので、あなたのオーブントースターに合ったサイズのフタ付きグリルパンを探してみてください。
ただし、長時間加熱は避けてください。(参考:nite)
レシピブックがあれば簡単に作れる!

オーブントースターで作れるレシピは、取扱説明書やメーカーの公式HPに載っています。
そちらを参考にしてもらえば、無料でレシピをゲットできますが、書籍でも市販されてるものがあります。
- トースターで作れる! 簡単らくらく日々ごはん(松尾美香著、秀和システム)
- トースターで作れる!おうちで簡単本格パン(松尾美香著、秀和システム)
- ヤミーさんの毎日使えるオーブントースターレシピ(ヤミー著、扶桑社)
- BALMUDAトースター使いこなしレシピ(岩崎啓子著、カワイで書房新社)
- トースター・オーブンでできるレシピ(吉田瑞子著、岩崎書店)
- オーブントースターでこんがりフレンチ(森田幸二著、青春出版社)
トースターで魚を焼くと危険?

昔から言われてることに、「魚をトースターで焼くと危険!」とか「火が出るときも」という口コミがあります。
トースターで魚を焼くことは一見安全そうに思えても、いくつかのリスクを伴います。
特に注意が必要なのは、脂の多い魚を焼いた場合に起こる「煙」や「発火」の可能性です。
トースターは高温になる調理家電のため、魚の脂がヒーター部分に落ちると煙が出たり、最悪の場合は火が出ることもあります。
また、ヒーターに直接脂がかかる位置に焼き網が設置されていることがあります。
このような場合、焼いている最中に油がヒーターに落下することがおきます。
そうすると、庫内温度が異常に上昇し、安全装置が働いて停止するか、機種によっては焦げ臭いニオイとともに大きな煙が出てしまうこともあるのです。
さらに、煙や臭いニオイが発生した際に換気が不十分だと、部屋全体に臭いニオイが広がり、長時間残ってしまいます。
特に集合住宅などでは、隣近所への配慮も必要になるケースがあります。
このため、魚を焼く際は「受け皿を使う」「アルミホイルで脂をキャッチする」「こまめに掃除をする」などの予防策を講じることが重要です。
また、トースターに付属している取扱説明書を確認し、「魚の調理可否」や「推奨の使用方法」を事前にチェックしておくことも、安全に使ううえで欠かせません。
一方で、最新のトースターには温度調整や煙対策の機能が強化されたモデルもあり、それらをうまく活用すれば、魚を焼くのもより安全で快適なものになります。
安全に気をつけながら使えば、トースターでも十分美味しい焼き魚を楽しむことができます。
まとめ:トースターで魚を焼く時の臭いニオイの対策と脱臭方法
この記事のまとめです。
- パンは臭いを吸着しやすく、魚臭が移りやすい
- 魚の脂やアミン類が臭いの主な原因
- 青魚は特に脂が多く臭いが強く残る
- 焼き上がり後すぐに取り出すと臭い移りを防げる
- 高温で30秒加熱→冷ます方法は応急処置として有効
- 使用済みのコーヒーかすや茶葉を焼くと消臭効果がある
- 柑橘類の皮や果汁で酸性中和による消臭ができる
- レモンやオレンジに入ってるリモネンが有効
- クエン酸水をスプレーし拭き取ると安全に臭い除去ができる
- 重曹は脂汚れ除去に効果的で掃除しやすい
- セスキ炭酸ソーダは重曹より強力な掃除成分
- 酸素系漂白剤はしつこい汚れに効果的
- 重曹やセスキ炭酸はアルミ部分に使用禁止
- フタ付きグリルパンの使用で臭いの飛散を防げる
- アルミホイルを活用すれば掃除の手間が軽減できる
- 魚専用とパン専用でトースターを使い分けるの効果的
- 使用後すぐの掃除が臭いと汚れの蓄積を防ぐコツ