電子レンジの上にトースターを置いても大丈夫？NGな理由と対応策を解説

「電子レンジの上にトースター？」

「ラックを使って収納したい！」

「電子レンジやトースターの置き方は？」

と悩んでる方に、限られたキッチンスペースを有効活用しながら、安全かつ効率的に家電を配置する方法をおつたえします。

オーブンレンジとオーブントースターの違いを理解せずに重ねると、熱がこもって機器の故障や火災の原因になります。

実は、電子レンジの上にトースターを置いても大丈夫かどうかは、レンジの種類や設置環境によって異なります。

例えば、ニトリの電子レンジラックやカインズのトースターラックなどを使えば、放熱スペースを確保しつつ収納力をアップできます。

また、100均のラックや耐熱シートなどを使う場合は、素材や耐荷重、サイズにも注意が必要です。

排熱関連も見逃せませんが、風水の視点からの影響も見逃せません。

この記事では、レンジ上ラックの選び方や、冷蔵庫やオーブンの上にトースター直置きがNGな理由、置き場所や重ねる際の注意点などを詳しく解説していきます。

最後まで読んでもらえれば、キッチングッズをうまく収納しながら、快適なクッキングタイムを過ごせるようになります。

電子レンジの上にトースターを置いてはいけない理由

置いても良い場合とダメな場合がある

一般的に、電子レンジの上にトースターを置くのはNGです。

電子レンジ、トースター共に、本体が熱くなるからです。

どちらの取扱説明書にも、「距離をおいてください」と書かれています。

ただ、すべての電子レンジの上がダメなわけではありません。

実は、置いても良い電子レンジがあります。

電子レンジには、次の4つの種類があります。

単機能型電子レンジとは？

単機能型の電子レンジとは、昔からあるいわゆる電子レンジのことです。

オーブンの機能が一切ついておらず、「あたため専用」「解凍専用」の電子レンジです。

オーブンとは100℃以上の高温で、食材を蒸し焼きにしたり焼いたりするものです。日本語では「天火」「窯」「炉」という（参考：ウィキペディア）

電子レンジのあたため機能は、マイクロ波を照射することで、食材の中の水分を振動させて熱を発生させています。

ヒーターなどを使ってないので、食材からの熱が電子レンジの上部にまで大きく伝わることは少ないです。

なので、天面も比較的冷たいままで、放熱口も背面や側面に配置されていることが多いです。

電子レンジの上面にトースターなどの調理道具を置いても比較的安全とされます。

オーブンレンジとは？

オーブンレンジとは、電子レンジにオーブン機能がついたタイプの電子レンジです。

オーブン機能は色々なタイプのヒーターを使って加熱しています。

つまり、トースターと単機能電子レンジを合体させたようなものです。

初期の頃はむき出しのヒーターが多かったのですが、最近では、掃除しやすい全面フラットなヒーター埋込式の庫内のものが増えてきています。

なので、トースターをガスコンロの上においた網に例えると、オーブンレンジはフライパンに例えられます。

網だとガスの火が直接見えますが、フライパンは見えないからです。

なので、オーブンレンジは食材が温まるだけでなく、天面を含む本体全体が非常に高温になります。

当然ですがオーブンレンジの上面や側面も光熱になります。

逆に熱くならないと排熱できずに、オーブンレンジ自体が壊れてしまうわけです。

そういう意味で、電子レンジの上には、トースターはもちろん他の調理道具などを置いてはいけないことになっています。

スチームオーブンレンジとは？

スチーブオーブンレンジも最近増えてきています。

スチームオーブンレンジとは、ヒーターだけでなく過熱水蒸気を使って食材を調理できる電子レンジです。

単機能電子レンジにバルミューダ・ザ・トースターをつけたようなものです。

なので、オーブンレンジと同じように上面も側面も熱くなりますので、上面にトースターなどを置いてはいけません。

コンベクションオーブンとは？

コンベクションオーブンとは、オーブンレンジにファンを取り付けたものです。

ファンを回すことで、ヒーターで温められた熱風を庫内に対流させます。

そのおかげで、焼きムラがない美味しい料理を、スピーディーに作れるようになります。

なので、このタイプの電子レンジも高温になりますから、上面にはトースターなどは置けません。

直置きはNGだけど・・・

上述のように、オーブンの上にトースターを直接置くことは、基本的にNGです。

オーブンを使用した際に本体の上部が非常に高温になり、トースターを置くと放熱がうまくいきません。ぎゃくも同じです。

その結果、熱がこもってしまい、火災や機器の故障といった思わぬ事故につながります。

ただ、ある程度の距離を取って、電子レンジの上にトースターを置くのは可能です。

電子レンジの取扱説明書には、置き場所の指示が必ず載っています。

電子レンジの上面から10cm以上離しておけば、問題ないということです。

これは、上に置くトースターにも言えます。

トースターはヒーターで加熱しますので、使用する際には上面、側面はもちろん、底面も高熱になります。

つまり、トースター底面の高熱も、下側におく電子レンジに影響するので、直置きはNGです。

ただ、トースターや電子レンジの外側の温度は、電気用品安全法という法律で決められています。

人が触れて使用する金属の部分は、最大55℃までとなっています。

特に、トースターの底部は厚い鉄板が使われてるので、長時間使っても50℃にもかならない機種が多いです。

なので、トースターと電子レンジを一緒に使わず、2つの間の距離を10cm以上離しておけば、問題ないです。

電子レンジの上にトースターを直置きするのではなくて、ラックなどで10cm以上離しておくのが、火事や故障にならないために必要なことです。

冷蔵庫と電子レンジとトースターの三段重ねは？

では、冷蔵庫の上に電子レンジを置いて、その上にトースターを置くのはどうでしょうか？

そのような三段重ねのスタイルは、一見すると限られたスペースを有効活用できるように見えるかもしれません。

ですが、実際には非常に危険な組み合わせです。

冷蔵庫は、内部を一定温度に保つためにコンプレッサーと冷媒システムを使って熱交換を行う構造です。

簡単に言うと、冷蔵庫内の暖かい空気を吸い取って冷蔵庫の外側へ放出してるんです。

それなのに、冷蔵庫の外側に、トースターや電子レンジからでた高温の空気があればどうでしょうか？

冷蔵庫はもっと頑張らなきゃいけないと思ってフル回転するわけです。

最高に暑い夏場に、ガンガン回してるクーラーと同じです。

クーラーと同じ様に、いずれ冷蔵庫も壊れてしまい、寿命が短くなってしまいます。

さらに、冷蔵庫の上に電子レンジやトースターを置くと、料理が取り出しにくくなります。

あわててると落としてしまって火傷したり、料理が冷蔵庫にかかってしまうこともあります。

450Lや500L以上の大きな冷蔵庫の上には何も置けませんが、1人用の小さな冷蔵庫の上にも、トースターや電子レンジは置かないほうが良いです。

風水的にも注意が必要

風水の観点から見ても、電子レンジの上にトースターを置いたり、冷蔵庫との三段重ねは非常に望ましくないです。

これは、風水で重要視されるエネルギーバランスに大きく影響を与えるからです。

まず、電子レンジとトースターは、「火の気」を持つ家電同士の組み合わせです。

上下に重ねて設置するとその火のエネルギーが過剰になりすぎて、気の流れが乱れてしまいます。

気の流れが乱れることで、精神的に不安定になったり、家族内での人間関係に悪影響が出たり、さらには金運が低下するといったネガティブな現象が引き起こされると風水では考えられています。

つぎに、冷蔵庫は「水の気」を持つ家電なので、電子レンジやトースターとは真逆のものになります。

なので、水と火を近くに置くと、かなり運気が下がると、風水では考えられています。

特にキッチンは、家族の健康や金銭面と強く結びつく場所なので、そこに不安定な気が生じたり運気が下がることは避けた方が良いのではないでしょうか。

なので、電子レンジとトースターを重ねて置きたい場合は、「木の気」を取り入れることで火の気を中和させます。

風水的には、「木」は「火」の勢いを程よく抑える性質があるとされており、この調和によって気のバランスを整えられます。

具体的には、2つの間に木製の板や通気性の高いすのこなど、自然素材を使った仕切りを挟むことです。

また、脚付きで高さが確保された木製ラックなどを使えば、通気性も維持でき、さらに熱のこもりを防ぐことができるため、風水と実用性の両方を考慮した方法としておすすめです。

電子レンジの上にトースターを置くための工夫

100均の耐熱シートやラックは使える？

100均で販売されている耐熱シートや簡易ラックを使って、電子レンジの上にトースターを設置する方は多く見受けられます。

これらのアイテムは低価格で入手しやすく、見た目もスッキリとしていることから、スペースを有効活用できる手段として人気です。

また、限られたキッチン空間を工夫して活用したい人にとっては、コストパフォーマンスが高く感じられることも理由のひとつです。

ただし、このような設置方法にはいくつかの重要な注意点があります。

100均の耐熱シートは使える？

まず、耐熱シートは、遮熱シート・断熱シートではないということです。

耐熱シートとは、高温に耐えるシートで、高温になってもシートの素材が傷まないというものです。

遮熱シートとか断熱シートとは、高温を遮るためのシートです。

もうおわかりになったと思いますが、トースターと電子レンジの間に必要なものは、遮熱シート、断熱シートです。

100均に売ってる遮熱シートや断熱シートは、窓に貼ったりするタイプのもので、50℃から100℃といった高温に対応できるものではないです。

なので、100均で売ってる耐熱シートをトースターの下に引いても、まったくのムダです。

100均の簡易ラックの注意点は？

次にラックですが、100均で売られてるスチール製のジョイントラックはとても便利で、見た目もすごく良いです。

100均の簡易ラックで気をつけなければいけないのは、サイズと耐荷重です。

100均のラックの棚のサイズは次のような感じです。

人気のオーブン・トースターのサイズ（cm）と重量は次のとおりです。

ラックの幅と比べてもらえればわかりますが、幅は良くても奥行きが足りないので、棚の上には乗せられません。

ラックの下にオーブン・トースターを乗せて、棚の上にキッチン小物を乗せることは可能です。

ただし、オーブン・トースターではなくて、昔ながらで安価な単機能トースターの奥行きは、大体20cmなので、棚に乗せることは可能です。

次に人気の電子レンジのサイズ（cm）と重量は次のとおりです。

幅が約50cmくらいですので、幅がちょうど合う100均のラックはあまりないです。

なので、ラックに入れようとすると、たとえ初期費用が少し高くなったとしても、カインズやニトリを探す必要があります。

または、家電メーカーが出している専用設計の耐熱ラックや、耐熱性・耐荷重性に優れた製品を使うほうが結果的に安心です。

いずれにせよ、電子レンジやトースターにラックを使用する場合には、「耐荷重」「サイズ」という2つのポイントを考える必要があります。

ホームセンターでラックを探す

ホームセンターにもいろいろな種類のラックが売られています。

良く聞かれる便利なホームセンターとして、次の2店舗がおすすめです。

この2店舗は全国展開しており、あなたのお宅のお近くにもあるはずです。

ぜひ、売り場まで行って、あなたのお宅の雰囲気とトースターや電子レンジにピッタリ合ったラックを探してみてください。

ニトリで売られてるラック

たとえば、ニトリの電子レンジラックは、電子レンジの上部に適切な放熱スペースを確保しつつ、その上にトースターを安心して置けるよう設計された、非常に実用的かつ多機能なアイテムです。

特に、天板部分が金属製で頑丈に作られているモデルは、優れた放熱性を備えており、電子レンジやトースターから発せられる熱を効率よく外へ逃がしてくれるため、熱がこもりにくいという利点があります。

さらに、ニトリの電子レンジラックは、単なる機能性の高さにとどまらず、サイズ展開も豊富です。

あなたのお宅のキッチンスペースや使用している電子レンジ・トースターの大きさにぴったり合うモデルを見つけやすいというメリットがあります。

狭いスペースにも対応したコンパクトなものから、複数の家電をまとめて設置できる大型のタイプまで、バリエーションが豊富なのも魅力的です。

加えて、インテリアに馴染みやすいシンプルかつ洗練されたデザインが多いことから、見た目を損なうことなくキッチンの雰囲気に自然に溶け込み、空間全体の印象をすっきりとまとめてくれます。

また、電子レンジの上部を収納スペースとして有効に使うことができるため、調理器具や調味料、キッチン小物などをスマートに整理できるのも嬉しいポイントです。

ニトリのラックを使ってる方のレビュー

実際に使用しているユーザーからは、次のような声が多数寄せられています。

さらに、トースターと組み合わせるは、電子レンジとの間に適度な空間ができ、空気の流れが良くなることで放熱効率が一段と向上するという評価もありました。

こうした構造的工夫により、安全性と機能性を両立させた設置が可能となっています。

ただ一方で、逆の意見もありました。

ラックのモデルによっていろいろありますので、売り場でしっかりと確認して購入してください。

カインズで売られてるラック

一方、カインズでは、電子レンジの上部を有効活用するための各種収納アイテムや耐熱対策グッズも豊富に展開されています。

特に人気の高いメタルラックタイプは、熱を効率的に放出することができるため、通気性に優れ、熱がこもりにくい設計となっています。

これにより、電子レンジやトースター使用時の熱による機器へのダメージを最小限に抑えることができます。

また、多くの製品が工具を使わずに簡単に組み立て可能な仕様になっています。

DIYに不慣れな方や女性の方でも扱いやすく、安全に設置することができるのが大きな魅力です。

さらに、ナチュラルテイストのウッド調ラックや、カフェ風のシックなカラーリングが特徴的なモデルもラインナップされており、実用性だけでなくインテリア性を重視するユーザーにも高く評価されています。

こうした製品は、収納力を高めるだけでなく、キッチン空間全体の統一感や洗練された雰囲気を演出するのに一役買っています。

機能性と美観を両立させたいと考えている人にとって、カインズの製品群は非常に優れた選択肢と言えるでしょう。

加えて、一部モデルには滑り止め加工や可動式の棚板が採用されており、日常的な使い勝手や安全性にも細かな配慮が施されています。

このような工夫が施された商品を選ぶことで、長期的にも安心して使用できるキッチン収納環境を整えることが可能です。

カインズのラックを使ってる方のレビュー

実際にカインズの電子レンジラックを使用している方々のレビューを見ると、機能性と価格のバランスの良さに高い評価が集まっています。

一方で、逆の意見もありました。

いろいろなモデルがありますので、売り場でしっかりと確認して購入してください。

総じて、カインズの電子レンジラックはコストパフォーマンスと使い勝手に優れた製品として、多くの利用者から信頼を集めています。

レンジ上ラックで収納効率UP

レンジ上ラックを活用すれば、普段はデッドスペースになりがちなトースターの上部空間を、効率よく有効活用できます。

このようなラックは、省スペース化を図りたいキッチンで特に重宝されており、限られたスペースの中でも整理整頓をしやすくなります。

収納効率を高めるうえでは、単に調理小物を置けるだけでなく、オーブントースターやオーブンレンジの放熱を妨げない構造を備えているかどうかが重要なポイントです。

例えば、金属製で脚の長いタイプのラックであれば、オーブントースターやオーブンレンジとラックの間にしっかりと空間を確保できるため、通気性が向上し、熱がこもりにくくなります。

もしも高温が気になるのでしたら、木製の板を引くなどして、遮熱性とデザイン性を高めることをおすすめします。

まとめ：電子レンジの上にトースターを置くときの注意点と工夫

この記事のまとめです