スチームオーブンレンジでできることって、実際のところ何がすごいの?って気になりますよね。
高価な買い物だからこそ、デメリットや「いらない」という意見、購入後に後悔しないか、日々のお手入れや掃除は大変じゃないか、すごく迷うポイントだと思います。
従来のオーブンレンジとの違いも分かりにくいですし、便利なレシピや本当の活用法を知ってから決めたい、と考えるのは当然かなと。
この記事では、スチームオーブンレンジで具体的にできることを、メリットから気になる点まで、私の視点でしっかり掘り下げていきます。
- スチーム機能でできる5つのすごいこと
- オーブンレンジとの決定的な違い
- 購入前のデメリットと掃除の手間
- ライフスタイルに合う選び方のコツ
オーブンレンジにも、18L、23L、26L、30Lなどの種類があります。オーブンレンジは、やはり30Lの大型モデルのほうが使いやすいです。30Lモデルのおすすめは、パナソニックのNE-UBS10Dです。
スチームオーブンレンジでできることの基本
まずは、スチームオーブンレンジの「核」となる機能、つまり「できること」の基本を5つのポイントに絞って見ていきましょう。
従来のレンジとは別物、ということが分かると思います。
- 過熱水蒸気でヘルシーな揚げ物
- 冷凍と常温の同時調理で時短
- 惣菜の温め直しとリベイク
- 本格的な蒸し料理とパン作り
- オーブンレンジとの決定的な違い
過熱水蒸気でヘルシーな揚げ物
スチームオーブンレンジの目玉機能といえば、やはり「過熱水蒸気」を使った調理ですね。
これは、100℃の蒸気をさらに加熱して、100℃をはるかに超える高温の「目に見えないガス」を作り出す技術なんです。
一部の上位モデルでは、このガスの温度が300℃近くに達するものもありますが、多くのモデルは250℃前後が主流です。
この高温の過熱水蒸気を使うと、油を使わずに「ノンフライ調理(揚げ物風)」が可能になります。
仕組みとしては、高温の加熱(過熱水蒸気や熱風)によって食材が本来持っている脂が溶け出し、その脂も使いながら表面を高温で一気に焼き上げるイメージです。
余分な脂は天板に流れ落ちるため、唐揚げやトンカツなどをヘルシーに仕上げられるのが嬉しいポイント。
健康を気遣う方にとっては、これ以上ないメリットかなと思います。
食感に関する注意点
ただし、これはあくまで「揚げ物風」の仕上がりです。
たっぷりの油で揚げる「本格的な唐揚げ」とは異なり、どちらかというと「高温で焼いたヘルシーなロースト」に近い食感になります。
この違いは知っておくと良いかもしれません。
冷凍と常温の同時調理で時短
忙しい毎日を送る私たちにとって、「時短」は永遠のテーマですよね。
スチームオーブンレンジ、特に高性能なモデルは、この時短を劇的に実現してくれます。
これは「過熱水蒸気」の力だけではなく、「高性能なセンサー」と「高度な制御技術」の合わせ技なんです。
例えば、天板にカチカチの「冷凍ハンバーグ」と、切っただけの「常温の野菜」を一緒に並べてスタートしたとします。
すると、例えば「高精細・64眼スピードセンサー」(一部メーカーの呼称)や「赤外線センサー」といった賢いセンサーが、それぞれの食材の温度や分量を瞬時に見分けます。
そして、温度の低い冷凍ハンバーグには集中的に、野菜には適切に熱が通るよう、マイクロ波やヒーターの出力を自動で調整してくれるんです。
これにより、「解凍を待つ」というプロセスが不要になり、メインと付け合わせが一気に完成します。
夕食の準備が本当に楽になりますよ。
センサー性能が重要です
この「同時調理」機能は、食材の温度を正確に見分ける「高性能な赤外線センサー」などが搭載されている上位モデルの強みでもあります。
全てのモデルで同じようにできるわけではないので、この機能が目当ての場合は、センサーの種類をしっかり確認してください。
惣菜の温め直しとリベイク
私がスチームオーブンレンジを使っていて「一番感動した!」と言っても過言ではないのが、この「温め直し」機能です。
スーパーで買ってきた天ぷらやコロッケ、電子レンジで温めると衣が「ふにゃふにゃ」になります。
かといってオーブントースターだと中が温まる前に表面が「焦げすぎ・パサパサ」になりがちです。
スチームオーブンレンジは、ここで「通常スチーム(100℃以下の蒸気)」を使います。
- まずスチームで食材の表面(衣)に水分を補給して潤します。
- 次にグリルやオーブンの高温加熱で、その水分を一気に蒸発させます。
このプロセスによって、衣は揚げたてに近い「サクッ」とした食感がよみがえりやすくなります。
同時に中の具材はスチームのおかげで「ふっくら」仕上がるんです。
もちろん食材や状態によって差は出ますが、電子レンジだけの時とは比べ物になりません。
クロワッサンやメロンパンなどの「リベイク(焼き直し)」も同じ原理です。
外はカリッと、中はしっとり。
中食(なかしょく)のクオリティが劇的に変わりますよ。
本格的な蒸し料理とパン作り
キッチンの場所をとる「蒸し器」、スチームオーブンレンジがあれば不要になるかもしれません。
庫内を高温・高湿の状態に安定して保つことができるため、食材を乾燥させずに均一に熱を通すのが得意です。
例えば、温度管理が難しくて「す」が立ちやすい茶碗蒸しやプリンも、驚くほどなめらかに仕上がります。
シュウマイや温野菜も、ラップでレンジ加熱するのとは比べ物にならない美味しさです。
さらに、パン作りにも活躍します。
- 発酵: 乾燥しがちな庫内にスチームで潤いを与え、パン生地がパサつくのを防ぎ、理想的な環境を保ちます。
- 焼成: フランスパンのようなハード系のパンを焼く時、最初にスチームを投入することで生地が大きく膨らみ(窯伸び)、表面はパリッ、中はモチッとした仕上がりを目指せます。
もちろん、生地の量や求めるクオリティによっては専用機の方が安定しますが、一台でこれらをこなせる集約力は、大きなメリットですね。
オーブンレンジとの決定的な違い
「結局、普通(スチーム非搭載)のオーブンレンジと何が違うの?」という疑問は、最も重要なポイントだと思います。
その答えはシンプルで、「調理プロセスに水分(スチーム)を使うかどうか」です。
従来のオーブンレンジは、基本的に「熱風(乾いた空気)」で加熱するため、食材の水分は奪われる一方でした。
温め直すとパサパサになるのはこのためです。
一方、スチームオーブンレンジは、「水分を補いながら焼く」「潤しながら温める」というアプローチができます。
ローストビーフを焼く時も、オーブン機能で表面を焼き固めつつ、スチームで内部の水分蒸発を抑えることで、ジューシーな仕上がりを目指せるんです。
この「潤す」ことができるかどうかが、料理の仕上がりにおける決定的な違いですね。
機能比較のまとめ
主要な調理器具との違いを表にまとめてみました。
| 調理ニーズ | 電子レンジ | オーブンレンジ | スチームオーブンレンジ |
|---|---|---|---|
| 1. レンジ温め(速さ) | ◎ | ◎ | ◎ |
| 2. 惣菜の温め直し(質) | × | △ | ◎ |
| 3. 解凍(ムラなく) | △ | ○ | ◎ |
| 4. オーブン(焼く) | × | ○ | ◎ |
| 5. 蒸し料理 | △ | × | ◎ |
| 6. ヘルシー調理(脱脂) | × | × | ◎ |
(評価:◎=得意、○=できる、△=不得意、×=できない)
※一般的な機能比較であり、モデルの性能によって異なります。

スチームオーブンレンジでできること以外の疑問
便利な「できること」が分かったところで、次は購入を検討する上で避けて通れない「現実的な疑問」について、しっかりチェックしていきましょう。
ここを見ないと後悔につながるかもしれません。
- デメリットといらないと言われる理由
- 掃除やお手入れは面倒か
- 後悔しない選び方とスチーム方式
- おすすめ活用レシピ5選
- まとめ:スチームオーブンレンジでできること
デメリットといらないと言われる理由
「スチームオーブンレンジはいらない」という意見も確かによく耳にします。
その理由とデメリットを隠さず見ていきましょう。
購入前に知るべき4つのデメリット
- 価格が非常に高い
最大の壁ですね。高性能モデルは10万円を超えることも珍しくありません。これは単なるスチーム機能の代金ではなく、過熱水蒸気を生むヒーター、食材を見る高性能センサー、それらを制御するソフトウェアなど、「高性能な調理コンピュータ」としての価格なんです。 - 設置スペースと「放熱スペース」
本体が大きいだけでなく、熱を逃がすための「放熱スペース」(左右・上部)を確保する必要があります\。これを無視すると故障の原因にも。購入前に設置場所の採寸は必須です。 - 機能が多すぎて使いこなせない
これが「いらない」と言われる最大の理由かもしれません。結局「温め」と「解凍」しか使わないなら、間違いなくオーバースペックです。「宝の持ち腐れ」になってしまう可能性は、ライフスタイル次第で十分にあります。 - 万能ではない(できないこと)
本格的な「揚げ物」(多量の油で揚げる)はできません。また、「圧力調理」もできません。50℃などで精密に管理する「低温調理」は、専用機ほど得意ではなく、搭載モデルも限られます。
自分の使い方と、これらのデメリットを天秤にかけることが大切ですね。
掃除やお手入れは面倒か
価格と並ぶ購入の障壁が「掃除・お手入れ」問題です。
スチームオーブンレンジは、2種類の汚れと向き合う必要があります。
- 油汚れと焦げ付き: オーブンやグリル調理で発生する、従来の汚れ。
- 水垢(スケール): スチーム機能を使う宿命で、水道水のミネラルが固まる汚れ。
最近のモデルは「自動お手入れ機能」がついています。
高温スチームで汚れを「浮かせる」庫内洗浄モードや、魚を焼いた後の匂いを焼き切ることを目指す「脱臭」モード。
そして、スチーム機能特有の、内部パイプに残った水を抜き、クエン酸などで洗浄する「水抜き・クエン酸洗浄」モードなどがあります。
結論としては、まったく掃除しなくて良いわけではありません。
特にスチームを使った後は、庫内の水滴を拭き取ったり、給水タンクを洗ったりする手間は発生します。
ただ、油汚れを「浮かせる」機能のおかげで、調理後の拭き掃除は格段に楽になっている、という印象です。
後悔しない選び方とスチーム方式
では、自分に合った一台を選ぶにはどうすれば良いか。
色々なポイントがありますが、私が最も重要だと思うのは「スチームの方式」です。
「スチーム」と付いていても、実は蒸気の作り方で性能や価格、掃除の手間が全く違います。
【最重要】スチーム方式は3種類
| 方式 | 1. 給水タンク式(ボイラー式) | 2. 角皿式(スチームカップ式) | 3. 簡易スチーム(ケトル式) |
|---|---|---|---|
| 仕組み | 本体のボイラーで蒸気を生成し、庫内に噴射。 | 天板の溝に水を入れて蒸発させる。 | 小さなカップの水をレンジ加熱する。 |
| スチーム性能 | ◎(過熱水蒸気 可能) パワフルで連続的。 | ○(通常スチームのみ) 蒸気量は限定的。 | △(補助的) 加湿レベル。 |
| できること | 脱脂調理、同時調理、本格蒸し料理。 | 惣菜の温め直し、簡単な蒸し料理。 | レンジ加熱のパサつき防止。 |
| 掃除の手間 | △(手間あり) タンクの手入れ+内部の水抜き・クエン酸洗浄が必要。 | ◎(非常に楽) 使用後に角皿を洗うだけ。 | ○(楽) カップを洗うだけ。 |
| 価格帯 | 高価格帯(8万円~) | 中価格帯(3~8万円程度) | 低価格帯(~5万円) |
どのスチーム方式を選ぶのかは、次のように考えてみてください。
- 「過熱水蒸気」(ヘルシー調理、同時調理)を求めるなら、コストと掃除の手間を許容して「給水タンク式」一択です。
- 「惣菜の温め直し」や「簡単な蒸し料理」が目的なら、手入れが楽で価格も手頃なモデルが多い「角皿式」が合理的です。
このほか、「同時調理」をしたいなら「赤外線センサー」搭載モデルを選ぶとか、家族構成やパンを焼くか(2段調理が必要か)で「容量(L)」を選ぶとか、他の視点も大切です。
おすすめ活用レシピ5選
スチームオーブンレンジで「できること」を活かした、おすすめの活用法(レシピ)を5つ紹介します。これらが「食べたい!」と思えるかどうかも、判断基準になるかもしれません。
【ヘルシー】ノンフライ唐揚げ風
過熱水蒸気で鶏肉の余分な脂を落としながら、カリッと焼き上げます。
油で揚げるより大幅にヘルシー。
「揚げ物=後片付けが大変」から解放されます。
【ヘルシー】塩鮭のグリル
過熱水蒸気で焼き上げることで、身はふっくらと仕上がりやすくなります。
一部メーカーは減塩効果も謳っています(効果は食材や条件によって異なります)。
従来の魚焼きグリルと比べ、煙や匂いが比較的抑えられやすいのも特徴です。
【時短】冷凍ハンバーグと生野菜の同時グリル
帰宅後、解凍の手間なく、冷凍のメインディッシュと生の付け合わせ野菜が一度に完成(対応モデルの場合)。
夕食準備の「悩み時間」が減ります。
【食感】天ぷらの温め直し
「スチーム+グリル」で、買ってきた惣菜の衣をサクッとふっくらに温め直します。
中食(なかしょく)の満足度が爆上がりします。
【本格】なめらかプリン(茶碗蒸し)
安定したスチーム加熱で、「す」が立ちにくい、なめらかな仕上がりを目指せます。
専用の蒸し器が不要になり、キッチンがスッキリするかもしれません。
まとめ:スチームオーブンレンジでできること
ここまで、スチームオーブンレンジでできること、そしてデメリットや選び方まで詳しく見てきました。
最後に、これまでの情報を踏まえて、どのような人に「おすすめか」、または「不要か」をまとめてみます。
購入を強く推奨する人
- 揚げ物などの脂を抑え、ヘルシーな調理をしたい人。
- ローストビーフやパン作りなど、料理の質を本気で上げたい人。
- センサー性能を活かした同時調理で、時短と質を両立させたい人。
- 買ってきた惣菜やパンを、できたてに近い美味しさで食べたい人。
購入を推奨しない・不要な人
- 用途が「温め」と「解凍」だけの人。(最も典型的なミスマッチです)
- キッチンに設置スペース(特に放熱スペース)がない人。
- 水タンクの手入れや庫内清掃など、最低限の手入れも難しい人。
- ヘルシー調理や同時調理は不要で、コストを最優先する人。
スチームオーブンレンジは、単なる「家電」というより、日々の食生活を豊かにし、健康をサポートしてくれる「調理パートナー」のような存在かなと、私は思います。
その多機能性ゆえに高価で、一定の手入れも必要ですが、ご自身のライフスタイルや「やりたい料理」とバチッと合致すれば、価格を遥かに超える価値を提供してくれるはずです。
この記事が、あなたの家庭に最適な一台を見つけるための参考になれば幸いです。
※記事内で紹介した機能や性能は、一般的な目安です。モデルによって搭載機能や仕様、必要なメンテナンス方法、調理結果は異なります。最終的な判断は、必ず公式サイトや店頭でご確認いただくことをおすすめします。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- スチームオーブンレンジは100℃を超える「過熱水蒸気」で調理する
- 高温加熱で食材の脂を利用し、ヘルシーなノンフライ調理が可能
- ノンフライ調理は「揚げ物風ロースト」に近い食感
- 高性能センサーが食材の温度や分量を見分ける
- 冷凍と常温の食材を同時に調理できる(対応モデルのみ)
- 惣菜の温め直しは「通常スチーム」と「加熱」を併用する
- 買ってきた揚げ物やパンの食感をサクッと復活させる
- 安定したスチームで本格的な蒸し料理(茶碗蒸しなど)ができる
- パン生地のスチーム発酵や焼成にも活用できる
- 従来のオーブンレンジとの違いは「水分(スチーム)」の有無
- 価格が高価なのは高性能センサーやボイラーを搭載するため
- 本体サイズに加え「放熱スペース」の確保が必須
- 「油汚れ」と「水垢(スケール)」の2種類の掃除が必要
- スチーム方式は「給水タンク式」と「角皿式」が主流
- ヘルシー調理目的なら「給水タンク式」、手軽さなら「角皿式」を選ぶ
電子レンジを使用する際は、必ず取扱説明書をよく読み、記載された内容に従って安全にお使いください。指定外の材料や分量での使用は、故障や思わぬ事故の原因となる可能性があります。ご不明な点は、各メーカーのサポートセンターにお問い合わせください。(参照:国民生活センター)
