スチームオーブンレンジ、高機能で魅力的ですよね。
食材がふっくら仕上がったり、ヘルシー調理ができたり。
でも、いざ購入を考えると「本当に自分に必要なのかな?」と立ち止まってしまう感じでしょうか。
多機能なだけに、購入後に「掃除が大変」「水アカが気になる」といった声や、期待していたのに「温めムラがある」「解凍が弱い」なんて不満も耳にします。
そもそも、簡易式と過熱水蒸気式の違いも分かりにくいですし、本体が大きくて設置スペースが足りなかったり、意外と動作音がうるさいという声もあります。
また、調理に時間がかかるなら、結局使わない機能になって「いらない」と思う方もいらっしゃいます。
この記事では、そんなスチームオーブンレンジのデメリットや、購入後に後悔しがちなポイント、特にカリッと焼けないといった調理の特性を整理してみました。
本当に必要なのか見極めるための参考にしていただけたら嬉しいです。
- スチーム方式によるデメリットの違い
- 掃除やお手入れの具体的な手間
- 設置スペースや動作音などの物理的な注意点
- 自分にスチーム機能が必要かどうかの見極め方
オーブンレンジにも、18L、23L、26L、30Lなどの種類があります。オーブンレンジは、やはり30Lの大型モデルのほうが使いやすいです。30Lモデルのおすすめは、パナソニックのNE-UBS10Dです。
スチームオーブンレンジのデメリットと機能
スチームオーブンレンジの後悔ポイントは、その「スチーム機能」の特性に起因することがほとんどです。
まずは、デメリットの原因になりがちな機能そのものについて、少し掘り下げてみますね。
- 簡易式と過熱水蒸気式の違
- 掃除が大変?毎回の手入れ内容
- 水アカやカビの心配は?
- 温めムラが出る?センサーの重要性
- 解凍が弱いと感じる理由
簡易式と過熱水蒸気式の違い
まず押さえておきたいのが、「スチームオーブンレンジ」と一口に言っても、スチームの発生方式によっていくつかのタイプに分けられます。
メーカーによっても分類が異なりますが、主なタイプを知っておかないと、「期待した機能がなかった」という後悔に直結するかもしれません。
簡易スチーム式(スチームカップ式)
庫内の隅に置いた専用カップに水を入れて、それをヒーターで加熱して蒸気を発生させるタイプです。
あくまでオーブン調理やレンジ加熱の「補助」としてスチームを使います。
パンのリベイク(温め直し)などで、しっとり感を加えるのが得意ですね。
給水タンク式スチーム
本体に内蔵された給水タンクの水を使って、蒸気を発生させるタイプです。
簡易式よりも多くのスチームを使えるため、茶わん蒸しや蒸し料理など、本格的な「蒸し調理」に対応できるモデルが多くなります。
過熱水蒸気式(ボイラー式)
こちらが、いわゆる高機能モデルの主流です。
給水タンク式の中でも、発生させたスチームをさらにヒーターで100℃以上に加熱した「過熱水蒸気」を食材に噴射します。
この高温の水蒸気が持つ熱エネルギーで調理するため、食材の余分な脂や塩分を落とす「脱脂・減塩」といったヘルシー調理や、「ノンフライ調理(揚げ物風調理)」にも対応します。
油で揚げるのとは少し違いますが、カリッとヘルシーに仕上げたい場合に活躍しますね。
ポイントの整理
- 簡易スチーム式(カップ式):温めの「補助」。しっとり感をプラス。
- 給水タンク式スチーム:本格的な「蒸し調理」が可能。
- 過熱水蒸気式:「ヘルシー調理」。脱脂・減塩やノンフライ調理も。ただしお手入れの手間が増えやすい。
掃除が大変?毎回の手入れ内容
結論から言うと、特に「過熱水蒸気式」は、お手入れの手間が増えやすいのが最大のデメリットかもしれません。
スチーム(特に過熱水蒸気)を使った調理をすると、調理後に高温のスチームが冷えて結露し、庫内が濡れやすい状態になります 。
機種や調理メニューによって結露の程度は異なりますが、主に以下のようなお手入れが毎回、あるいは定期的に必要になります。
- 庫内の水分拭き取り:結露がひどい場合は、毎回ふきんでしっかり拭き取る作業が発生します。
- つゆ受け(排水タンク)の清掃:調理中に出た水分が溜まるトレイです。これも使用のたびに水を捨て、清掃する必要があります 。
- 給水タンクの手入れ:スチームに使う水を入れるタンクです。残った水は捨て、内部を洗浄・乾燥させるお手入れが推奨されます 。
メーカーがうたう「自動お手入れ機能」は、主に油汚れを落としやすくしたり 、脱臭したりするものです。
多くの場合、調理後に発生した結露(水分)を、手動で拭き取る作業は残ります。
ただ、最近は庫内を乾かしやすくする「乾燥運転」や、スチーム経路を自動で洗浄・乾燥する機能が搭載されているモデルもあります。
水アカやカビの心配は?
前述の「庫内の水分拭き取り」を怠ると、水道水に含まれるミネラル分が固まって白くなる「水アカ」の原因になります 。
また、給水タンクや庫内を濡れたまま放置すると、湿気によってカビが発生しやすくなる可能性もゼロではありません。
もちろん、調理中は庫内が高温になるため、直ちに雑菌が繁殖するわけではありません。
ですが、キレイに使い続けるためには、こまめなお手入れが推奨されるのは確かですね。
温めムラが出る?センサーの重要性
「高価なスチームオーブンレンジを買ったのに、ご飯の温めムラがひどい」という不満も、意外とよく聞く話です。
実は、基本的な「温め」や「解凍」の精度は、スチーム機能の有無ではなく、搭載されている「センサー」の種類と性能に大きく依存します 。
安価なモデルは「重量センサー」や「湿度センサー」のみの場合が多いです。
高精度な「赤外線センサー」などが搭載されていると、食材の表面温度を直接測定できるため、加熱ムラが少なくなります。
「スチーム機能があるからセンサー性能が劣る」というわけではないです。
むしろ高価格帯のモデルは、高機能なスチームと高精度なセンサー(赤外線センサーなど)の両方を搭載していることが一般的です。
温め性能を重視するなら、スチームの方式だけでなく、どんなセンサーが使われているかをチェックするのが大事です。
解凍が弱いと感じる理由
「冷凍したお肉がうまく解凍できない」「解凍ムラがある」という不満も、原因は「温めムラ」とほぼ同じです。
これもスチーム機能ではなく、センサーの性能が影響しています。
高精度なセンサーがないモデルの場合、食材の状態を正確に把握できません。
部分的に火が通ってしまったり、逆に中心が凍ったままだったり、ということが起こりやすくなります。
解凍ムラも「センサー」の性能次第です。
解凍機能をよく使う人は、スチーム機能のスペックだけでなく、「どんなセンサーが搭載されているか」をしっかり確認しましょう。
スチームオーブンレンジのデメリットと選び方
機能面でのデメリットが分かったところで、次は実際の使い勝手や、購入後に「いらない」と後悔しないための選び方のポイントを見ていきましょう。
- 調理に時間がかかるとの後悔
- カリッと焼けない食感のミスマッチ
- 設置スペースと放熱の注意点
- 動作音がうるさいは本当か
- スチーム機能を使わなくなってしまうかも?
- スチームオーブンレンジのデメリット回避法
- まとめ:スチームオーブンレンジのデメリット
調理に時間がかかるとの後悔
これは「時短」という言葉の解釈の違いが原因かもしれません。
結論としては、「調理時間」は長くても「拘束時間(ほったらかし)」は短くなる可能性があります。
高機能なスチームオーブンレンジは「時短家電」として紹介されることもあります。
ですが、多くの人が期待する「調理時間そのものの短縮」とは少し違います 。
フライパンで10分かかるものがレンジで5分になるというのは、難しいです。
実際にはオーブンやスチームの予熱時間を含めると、トータルの調理時間は20分~30分かかることも多く、フライパンで作るより時間がかかるケースもあります 。
その代わり、調理中は火加減を見る必要がなく「ほったらかし」にできるため、あなたがキッチンに立つ時間の短縮にはなります 。
その間に他の家事をしたりできます。
カリッと焼けない食感のミスマッチ
スチーム機能の基本は、水分を補い「しっとり・ふっくら」仕上げることです 。
しかし、この特性が逆にデメリットになる場合があります。
それは、「カリッとした食感を重視する料理」です。
例えば、買ってきた揚げ物を温め直す際にスチーム機能を使うと、水分が加わることで衣がしっとりしすぎて、期待した「カリッ」と感が得られない…と感じることがあるかもしれません 。
ただ、これは機種やモードによります。
最近の高機能モデルでは、スチームとヒーター加熱(オーブンやグリル)を高度に組み合わせることで、「外はカリッと、中はジューシーに」仕上げる揚げ物の温め直し専用モードなどを備えているものも多くあります 。
もし揚げ物の温め直しがメインなら、スチームオーブンレンジの機能に頼るだけでなく、安価な「オーブントースター」を併用するのも、実は賢い選択肢だったりします。
設置スペースと放熱の注意点
これは物理的なデメリットですが、「本体サイズ」+「放熱スペース」を計算しないと、購入後に「置けない」という最悪の事態になります 。
多機能なスチームオーブンレンジは本体サイズ、特に「奥行き」が大きい傾向にあります 。
しかし、それ以上に注意が必要なのは、安全のための「放熱スペース」です 。
以前は上部に10cm~15cmほどの放熱スペースが必要なモデルが主流でした 。
ですが、最近では技術が進歩し、「背面・左右ぴったり(0cm)」で設置できるモデルも増えてきています。
棚の「内寸」だけを見て、「本体サイズ」が入るから大丈夫、と判断するのは危険です。
必要な放熱スペースはメーカーや機種によって全く異なります 。
必ずカタログや公式サイトで「必要設置寸法(放熱スペース込みの寸法)」 を確認し、メジャーで正確に測ることが絶対に必要です。
また、冷蔵庫の上に置きたい場合、その冷蔵庫の天板が「耐熱仕様」であるか、放熱口になっていないか、レンジの脚が天板に収まるかの確認も必須です 。
動作音がうるさいは本当か
実は、従来のレンジより「音が気になる」と感じる可能性はあります。
これは、従来のレンジの音に加え、スチームを発生させるためのポンプの音や、調理後に庫内を冷ますためのファンの音が加わるからです。
そのため、「動作音が気になる」と感じる場合があるようです。
日中なら気にならなくても、以下のような環境の人は少し注意が必要かもしれません。
- ワンルームなど、キッチンと居住スペースが近い
- 早朝(お弁当作り)や深夜に調理することが多い
- 小さな赤ちゃんがいて、物音に敏感な家庭
もちろん、これは機種による差も大きいですし、静音設計に配慮したモデルもあります。
音の感じ方には個人差もあるので、もし可能なら店頭で音を確認してみるのもいいかもしれません。
スチーム機能を使わなくなってしまうかも?
これが、ここまでに挙げたデメリットの集大成であり、最大の「後悔」ポイントです。
なぜ、あれほど期待して購入した高価なスチーム機能を「使わなくなる」のか。
それは、日常生活の中で、「メリット(仕上がり)」と「デメリット(手間)」を無意識に天秤にかけた結果です。
- 購入直後は、肉がジューシーに仕上がることに感動し、積極的に使う 。
- しかし、デメリットである「毎回の水拭き・タンク清掃」という現実の手間に直面する 。
- 「今日の夕食の温め直しごときで、この手間をかけてまで『ふっくら』させる必要があるか?」と自問する。
- 掃除が面倒だと感じる人にとって、答えは「No」となる。
その結果、高価なスチーム機能は使われなくなり、「宝の持ち腐れ」に。
「こんなことなら、もっと安いモデルで十分だった」と、コストパフォーマンスの低さに後悔することになります 。
スチームオーブンレンジのデメリット回避法
では、どうすれば「スチームオーブンレンジのデメリット」を回避し、後悔しない選択ができるでしょうか。
最後に、私なりの「必要な人」と「必要ない人」の境界線をまとめてみます。
スチーム機能が「必要ない」可能性が高い人
- メンテナンスが面倒な人:「毎回の拭き掃除」やタンク清掃を継続する自信がない人(高確率で後悔する最大の要因です)。
- 「カリッと」した食感を最優先する人:揚げ物の温め直しなどで、オーブンやトースター機能のシンプルな「カリッと感」を重視する人 。
- 基本使用がメインの人:レンジは「温め」と「解凍」が中心で、仕上がりに強いこだわりがない人 。
- 設置環境が厳しい人:キッチンが狭く、希望する機種の「必要設置寸法」を確保できない人 。
スチーム機能が「必要な」可能性が高い人
- 明確な健康志aolを持つ人:「脱脂・減塩」調理(過熱水蒸気式)を日常的に行いたい人 。
- 仕上がりの質を最優先する人:肉や魚をしっとりジューシーに仕上げたい、パンのリベイクの質を妥協したくない人 。
- メンテナンスを許容できる人:美味しい料理のためなら「毎回の掃除」も手間だと思わない人(これが一番重要です)。
購入前に確認すべき4つの最終チェックリスト
- 【方式の確認】自分が求めるのは、温めの補助(簡易式)か?本格調理(過熱水蒸気式)か?
- 【設置の確認】「本体サイズ」ではなく「必要設置寸法(放熱スペース込み)」を測ったか?
- 【性能の確認】温めムラを避けたいなら、高精度な「センサー」(例:赤外線センサー)搭載か?
- 【手間の確認】(特に過熱水蒸気式の場合)調理後に結露を拭き取ったり、タンクを清掃したりする手間を受け入れられるか?
あくまで私個人の見解も含まれますが、これらのデメリットを理解した上で、「自分にはこの機能が必要だ」と判断できれば、スチームオーブンレンジはきっと強力な相棒になってくれるはずです。
高価な買い物ですから、ぜひご自身のライフスタイルと照らし合わせて、後悔のない選択をしてください。
最終的な仕様や必要な設置スペース、機能の詳細については、必ずメーカーの公式サイトや店頭でご確認ください。
まとめ:スチームオーブンレンジのデメリット
この記事のまとめです。
- スチーム方式は簡易カップ式、タンク式、過熱水蒸気式のタイプがある
- 過熱水蒸気式は脱脂・減塩などのヘルシー調理に対応する
- 過熱水蒸気式は使用後に庫内が結露しやすく、掃除の手間が最大のデメリット
- 毎回の手入れには庫内の水滴拭き取り、つゆ受け、給水タンクの清掃が必要
- 自動お手入れ機能は油汚れ対策が主で、水滴の拭き取りは手動の場合が多い
- 庫内の拭き残しは水アカの原因になり得る
- 温めムラや解凍ムラはスチーム機能ではなく、搭載センサーの性能に依存する
- 高価格帯モデルは高機能スチームと高精度センサー(赤外線など)を両立している
- 調理時間は予熱を含み長くなるが、拘束時間が減る「ほったらかし調理」がある
- スチームは食材をしっとりさせるため、揚げ物の温め直しは苦手な場合がある
- 高機能モデルはヒーター複合加熱でカリッと仕上げるモードも持つ
- 設置には本体サイズに加え、放熱スペースの確認が必須である
- 近年は上部をぴったり設置できる省スペースモデルも増えている
- ポンプや冷却ファンの音で、動作音がうるさいと感じる可能性がある
- 掃除の手間が仕上がりの満足度を上回ると、使わなくなるのが最大の後悔
電子レンジを使用する際は、必ず取扱説明書をよく読み、記載された内容に従って安全にお使いください。指定外の材料や分量での使用は、故障や思わぬ事故の原因となる可能性があります。ご不明な点は、各メーカーのサポートセンターにお問い合わせください。(参照:国民生活センター)
