「あれ?なんか変な匂いがする・・・」
オーブンレンジを使おうとした時、そう気になった経験はありませんか?
新品のオーブンレンジなのにプラスチック臭がしたり、使っているうちに焦げ臭い匂いが取れなくなるという症状があります。
また、スチーム機能を使ったらなんだかカビ臭い、ひどい時には下水臭のような匂いがするときも。
その原因はさまざまです。
匂いの原因がただの汚れなら掃除で解決できますが、中には故障や火災のサインかもしれない危険な匂いもあり、不安になりますよね。
この記事では、そんな「オーブンレンジの変な匂い」の正体と、匂いの種類別にどう対処すればいいのか、具体的な臭いの取り方から安全な掃除方法まで、詳しく解説していきます。
- オーブンレンジの匂いの種類と主な原因
- 新品のオーブンレンジが臭う時の「空焚き」の手順
- 汚れの種類に応じた安全な掃除方法と臭い取りテクニック
- すぐに使用を中止すべき「危険な匂い」の見分け方
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オーブンレンジの変な匂いの原因
オーブンレンジから発生する「変な匂い」。
まずはその匂いがどこから来ているのか、匂いの種類別に原因を探っていきましょう。原因がわかれば、正しい対策が見えてきます。
焦げ臭いときは食品カスの焦げや油汚れ
オーブンレンジを使っていて最も多い匂いの原因が、この「焦げ臭さ」だと思います。
料理を温めたり、オーブン調理をしたりする時、食品カスや、肉や魚から出た油、ソースなどが庫内に飛び散ってしまいますよね 。
最初は小さな汚れでも、そのまま放置してしまうと、使うたびに繰り返し加熱されてどんどん炭化していきます。
これが、あのイヤな「焦げ臭い匂い」の正体です 。
特に庫内の天井や、ヒーターが露出しているタイプの機種は、掃除がしにくく汚れが溜まりやすいので注意が必要かもしれません。
新品のオーブンレンジが臭う理由
「買ったばかりの新品なのに、変な匂いがする!」というケース。
これは、故障や不良品ではありません。
多くの場合、その匂いの正体は、製造過程で使われる機械油や、サビ防止のために部品に塗られている保護用の油(コーティング剤)です 。
この匂いは、最初のオーブン加熱によって保護油が焼き切れる(気化する)時に発生するものです 。
そのため、多くのメーカーでは、本格的に使い始める前に「空焚き(からやき)」をするよう推奨しています。
詳しい空焚きの方法は、必ずお使いの機種の取扱説明書を確認してください 。
機種によって指定の温度や時間が異なりますが、一般的にはオーブン機能で200℃〜250℃で20分〜30分程度、庫内を高温で加熱します。
空焚き実施時の【最重要】注意事項
- 【厳守】換気の徹底: 保護油が焼ける煙と匂いが必ず発生します 。必ず窓を全開にするか、換気扇を「強」で運転してください。
- 【厳守】ペットの退避: 特に小鳥などの小動物は、人間には無害なレベルの化学物質のガスにも非常に敏感です 。空焚き中は必ずペットを別の部屋に移動させてください。
- 【厳禁】レンジ加熱の「カラ炊き」: ここで言う「空焚き」はオーブン機能(ヒーター加熱)のことです。絶対にレンジ機能(マイクロ波)で庫内が空の「カラ炊き」は行わないでください 。火花や故障、火災の重大な原因となります。
下水臭やプラスチック臭は危険
匂いの中でも、特に注意が必要なのが「下水臭」や「プラスチック臭」です。
下水臭・カビ臭・酸っぱい匂い
これらは、庫内に残った水分と食品カスが結合し、腐敗したり雑菌やカビが繁殖したりすることが原因です 。
特にスチーム機能を使った後、庫内をしっかり乾燥させないと発生しやすくなります。
使用中のプラスチック臭・化学的な匂い
新品時の匂いとは別に、長期間使用しているオーブンレンジから急にプラスチックが溶けるような匂いがしてきた場合は、非常に危険なサインかもしれません。
これは庫内の汚れが原因ではなく、内部の電子部品(冷却ファンなど)や配線が異常な熱で加熱され、溶け出している可能性があります 。
火災や重大な故障の直結する恐れがあるため、直ちに使用を中止してください。
スチーム機能によるカビ臭さ
最近のオーブンレンジは高機能なスチーム機能が付いているものが多いですよね。
とても便利な反面、匂いの原因になることもあります。
スチーム機能を使うと、当然ですが庫内や給水経路に水分が残ります。
使用後に給水タンクの水を捨てたり、庫内の水滴を拭き取ったりするのを忘れて放置してしまうと、湿気を好むカビや雑菌が繁殖しやすくなります 。
「温めていると、なんだかカビ臭い…」と感じたら、庫内だけでなく、給水タンクやスチームの排出口、ドアのパッキンなども確認してみてください。
放置すると料理に匂いが移る
「ただ臭うだけなら、まあいいか…」と放置してしまうのは一番よくありません。
庫内に匂いが染み付いてしまうと、オーブンレンジを使うたびに、温めた食品や料理にその匂いが移ってしまいます 。
せっかくのご飯や、腕によりをかけて作った料理が焦げ臭かったり、カビ臭かったりしたら、本当にがっかりしますよね。そうなる前に、早めの対策が大切です。
オーブンレンジの変な匂いを取る方法
さて、原因がわかったところで、次はいよいよ実践編です。
オーブンレンジの変な匂いを解消するための、具体的な掃除方法や臭い取りのテクニックを見ていきましょう。
安全に作業するための注意点もしっかり押さえてくださいね。
基本の臭いの取り方と掃除
まずは、メーカーが推奨している最も安全で基本的なお手入れ方法です。
オーブンレンジの庫内は、汚れを落としやすくするために特殊なコーティング(フッ素系など)が施されていることが多いため、それを傷つけないことが大前提となります 。
メーカー推奨の基本掃除
- 掃除の前は、必ず電源プラグを抜き、庫内が十分に冷めていることを確認します 。
- 「薄めた台所用中性洗剤(食器用洗剤)」を「柔らかいスポンジや布」に含ませます 。
- 洗剤を含ませた布を固く絞ってから、庫内の汚れを拭き上げます。
- 洗剤成分が残らないよう、きれいな水で濡らした布で水拭きし、最後に乾いた布で水分を完全に拭き取ります 。
逆に、以下の洗剤や道具の使用は、コーティングを剥がしたり、部品を劣化させたりする可能性があるため、厳禁とされています 。
- 洗剤: アルコール、漂白剤、シンナー、ベンジン、オーブンクリーナー(強力なアルカリ性洗剤)、スプレー式洗剤(直接噴霧) 。
- 道具: 金属たわし、硬いブラシ、ナイロンたわし、みがき粉、クレンザー、メラミンスポンジ(※) 。
※メラミンスポンジは「研磨剤(やすり)」の一種です 。庫内のコーティングを削り取ってしまうリスクが非常に高いため、使用は避けるのが賢明です。
重曹を使った掃除と消臭
基本の掃除で落ちない頑固な油汚れや焦げ付き。
これらは「酸性」の汚れです。
そこで活躍するのが、反対の性質を持つ「アルカリ性」の重曹です 。
重曹を使ったスチーム掃除は、ネット上でも広く紹介されている効果的な方法ですね。
重曹スチーム法の基本手順
- 準備: 耐熱容器に「水 100ml〜200ml」と「重曹 小さじ1〜2杯」を入れ、混ぜ溶かします 。
- 加熱: ラップをせず、そのままオーブンレンジ(レンジ機能)で「5分」程度加熱します 。
- 蒸らし: 加熱終了後、扉を開けずに「10分〜20分」放置します 。 (※ここで高温のアルカリ性蒸気が庫内に充満し、汚れをふやかします)
- 拭き取り: 庫内が十分に冷めたのを確認し、柔らかい布やキッチンペーパーで汚れを拭き取ります。
- 仕上げ: 重曹が白い粉として残らないよう、きれいな水で濡らした布で水拭きし、最後に乾拭きして成分を完全に取り除きます 。
【注意】重曹使用は自己責任?
ここで一つ、注意点があります。
重曹は「アルカリ性」ですが、一部のメーカーや情報サイトでは「アルカリ性の洗剤は塗装剥がれや焦げ、発火の恐れがあるため使用不可」と明記している場合があります 。
重曹を使った掃除は効果的ですが、厳密にはメーカーの推奨外(禁止事項)である可能性もゼロではありません。
もし試す場合は、あくまで自己責任となり、特に「仕上げの拭き取り」を徹底し、重曹成分を庫内に絶対に残さないよう細心の注意を払ってください 。
まずは、取扱説明書をよく読んでから、何が良くて何がダメなのかを理解して下さい。
酢やレモンでの匂い取り
重曹とは逆に、スチーム機能の多用などで付着した「水垢(アルカリ性の汚れ)」には、「酸性」のクエン酸やお酢が効果的です 。
また、汚れ落としだけでなく、庫内に残った匂いを消す「消臭」にも使えます。
クエン酸・お酢を使ったスチーム掃除
手順は重曹とほぼ同じです。
耐熱容器に「水 200mlとクエン酸 小さじ1杯」 または「お酢と水を1:1(各100ml)」 を入れ、レンジで数分加熱し、10分〜15分蒸らしてから拭き取ります。
手軽な消臭テクニック
掃除するほどじゃないけど、ちょっと匂いが気になる…
という時には、以下の方法も手軽でおすすめです。
- レモン・みかんの皮: 皮に含まれる「リモネン」という成分に消臭効果があります 。耐熱皿に皮を数枚乗せ、レンジ機能で1〜2分加熱します。(※加熱しすぎると皮自体が発火する危険があるので、必ず短時間で様子を見てください )
- コーヒーの出し殻: 湿ったコーヒーかすを耐熱容器に広げ、ラップをせずにレンジで1〜2分加熱し、そのまま数分放置します 。コーヒーかすの多孔質な構造が匂いを吸着してくれます。
掃除しても臭いが取れない時は
基本的な掃除をしても匂いが取れない場合、汚れが「難所」に潜んでいるかもしれません。
その難所とは3箇所です。
- 天井・ヒーター部分の焦げ付き
- ドアの隙間・パッキンのカビ
- メーカー独自の「お手入れ機能」
天井・ヒーター部分の焦げ付き
最も掃除がしにくい場所ですね。
特にヒーター管が露出しているタイプは触るのも怖いですが、こここそ「重曹スチーム法」が有効です。
蒸らし時間(放置時間)をいつもより長く、「30分〜1時間」程度取って、汚れをしっかりふやかしてから優しく拭き取ってみてください 。
ドアの隙間・パッキンのカビ
ドアのゴムパッキンは湿気が溜まりやすく、黒い点々としたカビが発生しやすい場所です 。
まずは中性洗剤で拭き、落ちない場合はキッチンペーパーにアルコールを含ませてピンポイントで拭き取る方法もあります。
ですが 、ゴムが劣化する可能性もあるので慎重に行ってください。
メーカー独自の「お手入れ機能」
シャープの「庫内クリーン」 や日立の「脱臭」 など、高温やスチームで汚れを落としやすくする専用機能が搭載されている機種もあります。
掃除を始める前に、まずはお使いの機種の取扱説明書を確認してみましょう。
故障?危険な匂いの見分け方
これまでに挙げた匂いとは根本的に異なる、即時使用を中止すべき「危険な匂い」についてです。
これは清掃で解決する問題ではありません。
【警告】故障・火災のサイン
以下の症状が「変な匂い」と同時に、あるいは単独で発生した場合、直ちに使用を中止し、電源プラグを抜いてください 。
- 使用中の【プラスチック臭・化学臭】(新品時を除く)
- 食品や庫内の焦げ付き以外からの【発煙】
- 動作中の【異音】(ブーンというファン以外の音、こすれる音など)
- 動作不良(加熱中に止まる、温まりにくい、ボタンが効かない)
- 【火花(スパーク)】が出る
火花(スパーク)の原因切り分け
庫内での「火花」は非常に危険な兆候ですが、必ずしも故障とは限りません。
大半は「ユーザーエラー」によって引き起こされます 。
- ユーザーエラー(故障ではない): アルミホイル、金属製の食器やスプーン、金串などを加熱した 。水分が極端に少ない食品(さつまいも等)を長時間加熱し、食品自体が炭化して発火した 。
- 故障(危険): 上記に当てはまらないのに火花が出る 。庫内の汚れを放置しすぎて塗装が剥がれ、内部の金属が露出している 。
もし危険な兆候(煙、火花、異常なプラスチック臭)が発生した場合は、自分で解決しようとせず、すぐに使用を中止し、メーカーのサポートセンターや購入店に点検・修理を相談してください。
オーブンレンジの変な匂いを防ぐ習慣
オーブンレンジの変な匂いを防ぐ、最も効果的で根本的な対策は、結局のところ「汚れを蓄積させない」日常の習慣に尽きます。
匂いを予防する3つの習慣
- 使用後の「温かいうち」に拭く
使用後、庫内がまだ温かい状態(熱くはない)で、固く絞ったふきんなどでさっと拭く習慣をつけましょう。汚れは温かく柔らかいうちが最も簡単に拭き取れます 。 - 飛び散りを防ぐ(ラップの活用)
特に汁物や油分が多い食品をレンジ加熱する際は、必ずラップをかけるか、レンジ対応のフタを使います 。これが匂いの根本原因を断つ一番簡単な方法です。 - こまめな換気と乾燥
スチーム機能を使った後や、水分の多い調理をした後は、庫内に湿気がこもります。使用後しばらく扉を開けておくか、乾いた布で水滴を拭き取り、内部を乾燥させることでカビや雑菌の繁殖を防ぎます 。
日々のちょっとした一手間が、面倒な大掃除を減らし、オーブンレンジの変な匂いを防ぐ一番の近道です。
まとめ:
この記事のポイントをまとめます。
- 焦げ臭い匂いは、庫内の油汚れや食品カスが炭化したもの
- 新品の化学臭は、製造時の保護油が焼ける匂いであり異常ではない
- 使用中のプラスチック臭は、内部部品の溶融を示す危険なサイン
- カビ臭さや酸っぱい匂いは、庫内の水分と汚れによる雑菌繁殖が原因
- 新品の匂い対策は、オーブン機能で「空焚き」を行い保護油を焼き切る
- 空焚き実施時は、十分な換気を行い、ペット類は別の部屋へ退避させる
- レンジ機能で庫内を空にする「カラ炊き」は、火災の危険があり厳禁
- 日常の掃除は、薄めた中性洗剤を柔らかい布に含ませて拭き取る
- 頑固な油汚れには、重曹を使ったスチーム法(加熱・蒸らし・拭き取り)が有効
- 水垢汚れには、クエン酸やお酢を使ったスチーム法が適している
- 掃除後の消臭には、レモンの皮やコーヒーかすをレンジで短時間加熱する方法がある
- メラミンスポンジや金属たわしは、庫内のコーティングを傷つけるため使用しない
- アルコール、漂白剤、オーブンクリーナーは、塗装や部品の劣化を招くため使用しない
- 異音、発煙、火花、使用中の異常な化学臭は、直ちに使用を中止すべき故障の兆候
- 匂いの予防は、使用後に温かいうちに拭き、庫内を乾燥させることが基本
電子レンジを使用する際は、必ず取扱説明書をよく読み、記載された内容に従って安全にお使いください。指定外の材料や分量での使用は、故障や思わぬ事故の原因となる可能性があります。ご不明な点は、各メーカーのサポートセンターにお問い合わせください。(参照:国民生活センター)
