お菓子作りのオーブントースター。おすすめモデルとケーキを焦がさないプロの裏技

【PR】この記事には広告を含む場合があります
お菓子作りのオーブントースター。おすすめモデルとケーキを焦がさないプロの裏技

こんにちは。ワンダフル家電、編集長の「ひまわり」です。

おうち時間にお菓子作りを楽しみたいけれど、大きなオーブンレンジを置くスペースがなかったり、予熱に時間がかかるのが気になったりしますよね。

実は、工夫次第でいつものオーブントースターでお菓子が簡単に焼けるんです 。

お菓子をつくるのが初心者の方でも、たとえばホットケーキミックスで代用すれば、驚くほど手軽においしいスイーツが完成します 。

一方で、いざ挑戦し始めてみると、表面だけ焦げて中が焼けてないという悩みや、高さのあるシフォンケーキはオーブントースターでは焼けないんじゃ?という声もよく耳にします 。

お菓子作りにおけるオーブンレンジとトースターの違いを正しく理解すれば、スポンジケーキが焼けるオーブントースターを賢く選ぶことも夢ではありません。

この記事では、お菓子作りに関して、トースターは何度が適切なのかといった基本的な疑問から、象印オーブントースターのおすすめ機種の紹介、さらにお菓子作りでオーブントースターのおすすめの安いモデルの比較まで、幅広く解説します 。

オーブントースターでも美味しいお菓子作りができることをわかって、お菓子作りを一緒に楽しみましょう。

この記事でわかること
  • オーブントースターとオーブンレンジの熱伝導の決定的な違い
  • 失敗しないために必須となる「温度調節機能」と「庫内の高さ」の重要性
  • 初心者でも焦がさずに本格的なケーキを焼き上げるプロの小技
  • 予算や目的別に選ぶ!お菓子作りに最適なトースターの厳選モデル

オーブントースターにもいろいろありますが、ツインバードのコンベクションオーブントースターTS-4119Wが、温度調節機能付きなのでおすすめです。

目次

お菓子作りオーブントースターおすすめ選びの基本

お菓子作りオーブントースターおすすめ選びの基本

お菓子作りを成功させるためには、まずオーブントースターという家電の「熱の特性」を正しく理解することが第一歩です。

オーブンレンジとは異なる強みと弱点を知ることで、仕上がりが劇的に変わりますよ。

  • お菓子作りにおけるオーブンレンジとトースターの違い
  • どんなお菓子が焼けるのか?種類別の向き不向きを知る
  • 中身が焼けない失敗を防ぐヒーターとの距離は?
  • お菓子作りのトースターは何度が適切か?
  • お菓子作り初心者が知るべき予熱と庫内の熱管理の基本

お菓子作りにおけるオーブンレンジとトースターの違い

お菓子作りにおけるオーブンレンジとトースターの違い

お菓子作りを始めるとき、まず迷うのが「オーブンレンジとトースターで何が違うの?」という点ですよね。

結論から言うと、最大の差は「庫内の容積」と「熱の伝わり方(加熱メカニズム)」にあります。

一般的なオーブンレンジ(30Lクラス)は、ファンなどを使って熱風を循環させる「対流熱」がメインで、庫内全体を均一に温めるのが得意です。

対して、トースターはヒーターから直接赤外線を浴びせる「放射熱(輻射熱)」の比率が非常に高く、食材の表面を素早く焼き上げるのが得意な家電なんです。

この違いが、実はお菓子作りにおいて「時短」という大きなメリットを生みます。

オーブンレンジが200℃の予熱に15〜20分かかるのに対し、庫内容積の小さいトースターなら数分、早いモデルならスイッチオンと同時に発熱が始まります。

わたしも経験があるのですが、クッキーが焼き上がるまでのスピード感は、段違いです。

また、家計に優しいのもポイントです。トースターは消費電力が1000W〜1300Wほどです。

庫内が狭いため熱効率が良く、15分程度の使用なら電気代は約5〜8円程度と、実はとっても経済的なんです。

さらに、設置スペースが小さいため、キッチンの限られた場所でもパン焼きとお菓子作りを両立できるのも、日本の住宅事情にぴったりかもしれません。

立ち上がりが早いトースターは、食べたいと思った時にすぐ作れる「時短スイーツ」の最強の味方です。

どんなお菓子が焼けるのか?種類別の向き不向きを知る

どんなお菓子が焼けるのか?種類別の向き不向きを知る

とはいえ、トースターは万能ではなく、得意・不得意なお菓子があります。

まずは、どんなお菓子が焼けるのか、その特性を整理してみましょう。

トースターに向いているお菓子

トースターが最も得意とするのは「表面をカリッと、サクサクに仕上げたい」タイプのお菓子です。

放射熱がダイレクトに伝わるので、クッキーやスコーン、パイ生地のように、油脂(バター)の水分を飛ばして層を作りたいお菓子には最適なんです。

  • クッキー・サブレ:短時間で水分を飛ばし、香ばしい焼き色がつきやすい。
  • スコーン・パイ:強力な上下の熱でバターが溶け出す前に生地を立ち上げ、サクッとした食感に。
  • タルト・ピザ:底面の熱が伝わりやすく、クラストをパリッと焼き固められる。
  • フィナンシェ・スイートポテト:表面のメイラード反応を促し、香ばしさを引き出せる。

トースターが不得意なお菓子

一方で、高さのあるシフォンケーキや、じっくり中までしっとり焼きたい大きなスポンジケーキなどは、少し工夫が必要です。

トースターはヒーターと食材の距離が近いため、内部に火が通る前に表面が炭化温度(約180℃以上)に達して焦げやすいという弱点があるからです。

わたし個人としては、最初はクッキーやドロップケーキのような「薄くて焼き時間の短いもの」からスタートするのがおすすめかなと思います。

トースターのクセを掴むまでは、まずは簡単なものから試してみてくださいね。

中身が焼けない失敗を防ぐヒーターとの距離は?

中身が焼けない失敗を防ぐヒーターとの距離は?

トースターでお菓子を作ろうとして、「表面は真っ黒なのに中は生…」という、いわゆる「ケーキが焼けない」現象に悩まされたことはありませんか?

この失敗の最大の原因は、「ヒーターとの物理的な距離」が近すぎることにあるんです。

これには「平方逆数の法則」という物理のルールが関係していて、ヒーターからの距離が2倍になると受ける熱量は4分の1に減少します。

トースターは庫内が狭いので、食材が少し膨らんだだけで受ける熱量が急増し、一気に焦げが進んでしまうんですね。

特にシフォンケーキやマフィンなど、焼成中に大きく膨張するお菓子は、天井のヒーターに接触して発火するリスクもあるので要注意です。

失敗を防ぐための目安は、型を置いたときに、上部ヒーターと食材の間に3cm以上の隙間を確保することです。

もし高さが足りない場合は、以下の工夫を検討してみてください。

  • 5号型(直径15cm)じゃなく、小さなカップに分けて焼く
  • 「トースト4枚焼き」などの庫内が広い(特に高さがある)モデルを選ぶ
  • アルミホイルをふんわり被せて、放射熱を遮断する

お菓子作りを成功させるには、まず「自分のトースターにどのくらいの高さの型が入るか」を正確に測っておくことが、一番の近道です。

お菓子作りのトースターは何度が適切か?

お菓子作りのトースターは何度が適切か?

レシピ本に「180℃で20分」と書いてあっても、トースターのダイヤルを合わせただけでは、なかなかその通りにはいきません。

安価なトースターによくある「強・中・弱」や「W数(ワット数)」だけの切り替え機能では、実は製菓において致命的なんです。

お菓子作りを本格的に楽しむなら、「温度設定(℃)」が10℃単位、あるいは無段階でできるモデルが必須といえます。

例えば、クッキーの焼成には160℃〜180℃、パウンドケーキには170℃、焦げやすいドライフルーツの加工なら80℃〜100℃の低温といった具合に、レシピごとに厳密な温度指定があるからです。

この「10℃の差」で、メイラード反応(焼き色と香ばしさ)の進行速度は約2倍も変わると言われているんです。

また、トースターのダイヤル目盛りは、あくまでメーカーが想定した目安にすぎません。

室温や電圧の状態、さらには庫内の汚れ具合によっても実測温度は変わってしまいます。

わたしがおすすめしたいのは、市販の「庫内専用温度計(オーブンメーター)」を1つ購入することです。

これを庫内に入れておくだけで、「私のトースター、設定より20℃も高い!」なんてクセが丸わかりになり、失敗が劇的に減ります。

デジタル表示のマイコン式なら、センサーが庫内温度を検知してヒーターを細かくON/OFFしてくれるので、より安定した焼き上がりが期待できます。

お菓子作り初心者が知るべき予熱と庫内の熱管理の基本

お菓子作り初心者が知るべき予熱と庫内の熱管理の基本

お菓子初心者がついやってしまいがちなのが、「トースターはすぐ温まるから、予熱はいらないよね?」という思い込みです。

確かにパンを焼くならそれでも良いのですが、お菓子作りにおいて「予熱」は成功を左右する絶対条件なんです。

トースターのヒーター自体は数秒で赤くなりますが、庫内の壁面や天板までしっかり熱を蓄えるには時間がかかります。

予熱をせずに生地を入れてしまうと、冷たい生地の温度に負けて庫内温度が急落し、クッキーならバターが溶け出してダレたり、ケーキなら気泡が保持できずに「失速」して膨らまなくなったりする原因になります。

目安としては、設定温度で3〜5分は空焚きして、庫内を十分に安定させてから生地を投入しましょう。

また、焼いている最中に「中はどうかな?」と何度も扉を開けるのも避けてください。

トースターは内容積が小さいため、一度扉を開けるだけで熱い空気が一気に逃げ出し、設定温度に戻るまでにかなりの時間がかかってしまいます。

特にシュー生地のように、温度低下がしぼみの原因になるお菓子では致命傷になりかねません。

焼き色の確認は、できるだけガラス窓越しにおこなうのがコツです。

作業をスムーズに進めるためには、キッチン家電の配置も重要です。

例えば、トースターの周囲に十分な放熱スペースがあるか確認してみてください。

消防法では、周囲との離隔距離を確保することが定められており、特に上方は10cm以上のスペースが必要な機種が多いです。(出典:総務省消防庁

本格的なお菓子作りオーブントースターのおすすめは?

本格的なお菓子作りオーブントースターおすすめモデル

ここからは、お菓子作りをより楽しく、確実に成功させてくれるおすすめのモデルをご紹介します。

最近のトースターは、もはや「小型オーブン」と呼べるほど進化しています。

  • お菓子作りオーブントースターおすすめの安い機種の選び方
  • 象印が選ばれる理由
  • シフォンケーキが焼けるオーブントースターの高さと容量
  • スポンジケーキが焼けるオーブントースターの制御機能
  • オーブントースターでお菓子を簡単に美味しく焼く手順
  • お菓子をホットケーキミックスで作る際の失敗回避策
  • アルミホイルで放射熱を遮り焦げを防ぐプロの技術
  • 焼きムラを解消するために天板を回転させる物理的メリット
  • アラジンとバルミューダのお菓子作り適性の光と影
  • テスコム低温コンベクションで作るメレンゲや乾燥菓子
  • チョコやバターの加工に役立つトースター裏技
  • メンテナンスと天板の材質が変える仕上がり
  • まとめ:お菓子作りをオーブントースターで。おすすめの機種は?

お菓子作りオーブントースターおすすめの安い機種の選び方

「まずはお手頃な価格から始めたい」という方に、わたしが真っ先におすすめしたいのが山善(Yamazen)の「YTX-WC140」です。

実勢価格は5,000円前後と非常にリーズナブルながら、80℃〜250℃という広範囲な無段階温度調節機能を備えているのが最大の魅力です。

この価格帯で、W数切り替えではなく「℃」での指定ができる機種は意外と少ないので、コスパ最強の一台と言えますね。

安いモデルを選ぶときに絶対にチェックしてほしいポイントをまとめました。

  • 「℃」指定の温度調節:レシピ通りの設定ができることが最低条件です。
  • 4枚焼き(ワイド庫内):一度にたくさんのクッキーが焼けるだけでなく、食材とヒーターの距離も稼ぎやすくなります。
  • タイマーの長さ:お菓子は15分以上焼くことも多いので、30分以上のタイマーがあると便利です。

アイリスオーヤマのミラーガラス調モデルなども人気ですが、機種によっては「W数切替」のみの場合もあるので、購入前には必ず仕様表を確認してください。

安いモデルは断熱性が高級機に比べて低い傾向があるので、温度計を併用してユーザー自身がこまめに管理してあげると、高級機に負けない仕上がりが狙えます。

ちなみに、アイリスオーヤマにはコンベクショントースターもあります。庫内高が14.5cmですので、高さのあるケーキも焼けます。

象印が選ばれる理由

日本のキッチン家電の老舗、象印マホービンが展開する「こんがり倶楽部」シリーズ(EQ-HM30など)は、実はお菓子作りのファンの間で非常に高く評価されています。

わたしも色々な口コミを見てきましたが、

「スポンジケーキが最も綺麗に膨らむ」
「オーブンレンジに一番近い仕上がり」

という声が多いのが特徴です。

象印が選ばれる理由は、その「徹底した温度制御の安定感」にあります。

マイコン式のモデルは、センサーで庫内温度を厳密に検知し、ヒーターの出力を細かく調整してくれるので、設定温度からのブレが非常に少ないんです。

また、象印ならではの工夫として、「はずせるとびら」などがあります。

お菓子作りでバターや糖分が飛び散っても、扉を外して丸洗いできるので清潔を保てます。

「失敗したくないけれど、操作はシンプルな方がいい」という方にとって、象印はもっとも「わかっている」選択になるはずです。

シフォンケーキが焼けるオーブントースターの高さと容量

シフォンケーキが焼けるオーブントースターの高さと容量

トースターでお菓子を作る人にとっての「聖杯」とも言えるのが、高さのあるシフォンケーキを成功させることではないでしょうか。

シフォンケーキは焼成中に型の上部まで大きく膨らむため、一般的なトースター(庫内高さ10cm以下)では、生地が天井に接触して焦げてしまうのが最大の障壁です。

もしシフォンケーキに挑戦したいなら、選ぶべきは「ビッグ庫内」を謳うモデル(奥行き30cm以上、高さ10cm以上)です。

象印や日立のコンベクションモデルなどは、この条件を満たしやすいです

大切なのは、無理に大きな型を入れないこと。安全に、かつ美味しく焼けるサイズを見極めるのが成功の鍵ですよ。

こちらのツインバードのノンフライオーブンは、庫内寸法が約 270 × 270 × 200 mmとなっていて、高さが20cmもあります。

これだと十分にケーキも焼くことができます。

スポンジケーキが焼けるオーブントースターの制御機能

スポンジケーキが焼けるオーブントースターの制御機能

ふわふわでキメの細かいスポンジケーキ。

これをトースターで実現するために最も重要なのが、「熱の広がり方」をコントロールする機能です。

そこでおすすめしたいのが、ファンで熱風を循環させる「コンベクション(対流)機能」を搭載したモデルです。

非コンベクション機だと、ヒーターの真下だけが熱くなる「焼きムラ」が発生しやすいのですが、コンベクション機なら熱風が庫内を駆け巡り、ケーキを包み込むように均一に加熱してくれます。

これにより、生地の一部だけが急激に膨らんで割れたり、中まで火が通る前に表面が焦げ固まったりするのを防げるんです。

非コンベクション機ですが、パナソニックの「Bistro(ビストロ)NT-D700」は、「遠近トリプルヒーター」を搭載しており、遠赤外線で表面を、近赤外線で内部を同時に加熱してくれます。

さらにインテリジェンス制御が1秒ごとに温度を監視してくれます。

チーズケーキやブラウニーなどが焼けるので、「設定に自信がないけれど、プロ級の仕上がりを目指したい」という方には、まさに無敵のパートナーになりますよ。

オーブントースターでお菓子を簡単に美味しく焼く手順

オーブントースターでお菓子を簡単に美味しく焼く手順

さて、トースターでお菓子を作る際の具体的なフローをおさらいしておきましょう。基本を抑えるだけで、仕上がりは驚くほど変わります。

1.下準備と徹底した予熱

トースターにお菓子を入れる前に、まずは庫内の清掃を忘れずに。

パンくずが残っていると、その焦げた臭いがお菓子の繊細なバターの香りを邪魔してしまいます。

掃除が終わったら、レシピの設定温度(できれば+10〜20℃高め)で5分以上予熱を開始します。

2.生地の投入と配置

予熱が完了したら、素早く生地を投入します。

このとき、庫内中央に置くのが基本ですが、コンベクション機でない場合は、ヒーターの配置によって四隅の方が熱の通りが良いこともあります。

また、クッキーなどを焼く際は、生地を焼く直前まで冷蔵庫で冷やしておくのがコツ。

こうすることで、トースターの強火力でもバターが溶け出しにくく、形が綺麗に保たれます。

3.目視による監視と調整

トースター調理の最大のメリットは、窓が近くて「中の様子がよく見える」ことです。

焼成時間の最初の3分の2は放置しても大丈夫ですが、最後の数分は劇的に変化します。

表面の焼き色が強くなってきたら、迷わずアルミホイルを投入しましょう。

竹串を刺して、湿った生地がついてこなければ完成です。

完成後、扉を閉めたまま数分放置して「余熱」でじっくり火を通すのも、しっとり仕上げるプロの技ですよ。

お菓子をホットケーキミックスで作る際の失敗回避策

お菓子をホットケーキミックスで作る際の失敗回避策

お菓子作りをより手軽にしてくれる「ホットケーキミックス(HM)」。

膨張剤が入っているので、トースターのような不安定な熱環境でも失敗しにくいのが最大の武器です。

でも、トースターで作ると「なんだかパサパサする…」と感じたことはありませんか?

これはトースターの容積が小さく、ヒーターとの距離が近いため、生地の水分が急激に奪われてしまうことが原因なんです。

この「乾燥」を防ぎ、HMの良さを120%引き出すための回避策がいくつかあります。

  • 「霧吹き」の活用:焼き始める直前に、庫内や生地の表面に軽くシュッとひと吹きしてみてください。水蒸気の膜が表面の乾燥を遅らせ、中をふっくら、外をカリッと仕上げてくれます。
  • 「蒸し焼き」スタイルの活用:アラジンの「グリルパン」のような蓋付き容器を使えば、トースターの中でも蒸しケーキのようなしっとりした仕上がりが可能です。
  • 油脂や水分の調整:レシピよりも少しだけ牛乳やバターを増やすか、ヨーグルトを混ぜることで、トースターでもしっとり感をキープしやすくなります。

また、ホットケーキミックスは糖分が多く焦げやすい特性もあるので、通常よりも設定温度を10℃ほど下げて、じっくり焼くのが成功の秘訣です。

初心者の方は、まずはホットケーキミックスを使った「ドロップクッキー」や「スコーン」から試してみるのが、安全です。

アルミホイルで放射熱を遮り焦げを防ぐプロの技術

トースターでお菓子を作る上で、絶対にマスターしてほしいのが「アルミホイルの使いこなし術」です。

トースターは放射熱が強いため、何も対策をしないと表面だけが数分で炭化してしまうからです。

プロ並みの仕上がりを目指すなら、以下のテクニックを実践してみてください。

「被せホイル」のタイミング

最初から被せるのではなく、理想の焼き色の「一歩手前」になったタイミングで、ふんわりとアルミホイルを被せます。

これで表面への直接的な放射熱をシャットアウトし、対流熱と伝導熱だけで中心部までじっくり火を通すことができます。

光沢面の使い分け

アルミホイルにはピカピカした「光沢面」と、曇った面があります。

焦げを防ぎたいときは、光沢面を外側(ヒーター側)に向けてください。

光沢面の方が赤外線の反射率が高いため、より効率的に熱を跳ね返してくれます。

注意点として、アルミホイルは非常に軽いため、コンベクション機の風で舞い上がり、ヒーターに接触して溶断したり火花が出たりすることがあります。

必ず天板の端に挟み込むなどして、固定してくださいね。

焼きムラを解消するために天板を回転させる物理的メリット

焼きムラを解消するために天板を回転させる物理的メリット

どんなに高級なトースターでも、構造上、扉付近(ガラス窓)からは熱が逃げやすく、逆に奥側は熱がこもりやすいという弱点があります。

これを物理的に解決するのが、「ターン(天板返し)」というテクニックです。

焼成時間の半分から3分の2が経過した時点で、扉をサッと開け、天板(トレイ)を180度くるっと回転させて入れ直します。

たったこれだけの手間で、奥と手前で色が違ってしまう焼きムラを劇的に解消できるんです。

特にクッキーのように一度にたくさん並べて焼くお菓子では、このひと手間の有無で「見栄え」が全く変わってきます。

ただし、作業は「5秒以内」を目標に素早くおこなってください。

扉を開けている間、庫内温度は秒単位で数10℃も低下してしまいます。

特にシュー生地などの温度変化に敏感なお菓子を焼いているときは、回転させることによる温度低下のリスクと、焼きムラの天秤を考える必要があります。

基本的には、クッキー、タルト、スコーンなどの「形が崩れにくいもの」で積極的に使いたいテクニックです。

メーカー・モデル加熱方式温度調節お菓子作りの特徴と評価
象印こんがり倶楽部石英管80-250℃設定温度との乖離が少なく、スポンジケーキが安定して膨らむ。
パナソニックBistro遠近トリプル120-260℃遠赤外線と近赤外線の合わせ技。自動メニューで初心者でも失敗なし。
デロンギスフォルナトゥットコンベクション100-220℃「小型オーブン」そのもの。熱風循環により焼きムラが極めて少ない。
テスコム低温コンベクションコンベクション35-230℃35℃からの低温設定が可能。自家製酵母の発酵やメレンゲ菓子に最適。
ツインバードTS-4119W石英管100-250℃1万円前後で温度調節付きコンベクション。庫内高が20cmもある

アラジンとバルミューダのお菓子作り適性の光と影

アラジンとバルミューダのお菓子作り適性の光と影

デザイン性が高く、憧れの家電として名前が挙がるアラジンやバルミューダ。

でも、お菓子作りという視点で見ると、実はかなり「個性的」な特性を持っているんです。

ここを理解せずに買うと、「思っていたのと違う!」と後悔してしまうかもしれません。

まずは、特許技術「遠赤グラファイト」を持つアラジンから見ていきましょう。

アラジンはわずか0.2秒で1300℃近い熱源温度に達する驚異的な速暖性が売りです。

トーストやピザを焼くには最強のパートナーですが、バターや砂糖を多く含むクッキー生地にとっては、この強力な放射熱は「諸刃の剣」になります。

中心部まで熱が伝わる前に、表面が先に炭化温度に達して焦げてしまう悩みが多いのも、このためです。

アラジンでお菓子を焼くなら、最初からアルミホイルで遮熱し、対流熱主体で火を通すといった、ユーザー自身の「熟練の技」が必要になる一台と言えます。

一方のバルミューダ The Toasterや新モデルの「ReBaker」は、精密な温度制御プログラムが真骨頂です。

1秒ごとの温度センシングと1℃単位のヒーター制御をおこなうため、市販の菓子パンや前日のスコーンを「焦がさずに焼きたての状態に戻す(リベイク)」能力は、他の追随を許しません。

ただ、庫内が非常にコンパクトなため、高さのあるケーキを焼くには不向きです。

お菓子を「一から作る」楽しさを重視するのか、「買ってきたお菓子を最高に美味しくしたい」のかで、選ぶべき道は変わってきます。

アラジンで成功させるコツは、付属のグリルパンを活用すること。

内部を「蒸し焼き」状態にできるので、ホットケーキやプリンには非常に有効です。

created by Rinker
¥38,500 (2025/12/25 07:55:53時点 楽天市場調べ-詳細)

テスコム低温コンベクションで作るメレンゲや乾燥菓子

テスコム低温コンベクションで作るメレンゲや乾燥菓子

お菓子作りを趣味にするなら、ぜひ注目してほしいのが「低温調理」ができるモデルです。

一般的なトースターは100℃以下の定温管理を苦手としますが、テスコム(Tescom)の「低温コンベクションオーブンTSF61A」は、35℃からの温度設定が可能という唯一無二の性能を持っています。

この機能がなぜお菓子作りに役立つかというと、デリケートな「乾燥」工程を完璧にこなせるからです。

例えば、口の中でシュワッと溶けるメレンゲ菓子や、表面を安定して乾燥させる必要があるマカロンの「ピエ」作りには、40℃〜100℃の安定した熱風が欠かせません。

また、自家製酵母パンの発酵(40℃)や、アイシングクッキーをツヤ良く仕上げるための乾燥、さらには自家製ドライフルーツ作りまで、トースターの枠を超えた活躍をしてくれます。

「コンベクション(熱風循環)」は、クッキーを大量生産する際にも焼きムラを20〜30%改善してくれる心強い味方です。

一方で、ファンの風で軽いアルミホイルが舞い上がり、ヒーターに接触して火花が出るというコンベクション機特有の事故報告もあるため、使用時は必ずホイルを天板に固定するなどの配慮を忘れないでくださいね。

用途推奨温度活用テクニック
パンの発酵40℃イースト菌を殺さないよう実測温度に注意
マカロンの乾燥40℃〜60℃表面を30分程度乾かすことで割れを防止
メレンゲ・ドライフルーツ80℃〜100℃1〜2時間かけてじっくり水分を飛ばす
アイシングの乾燥余熱〜50℃余熱が残った庫内でツヤを出す

チョコやバターの加工に役立つトースター裏技

トースターの役割は「焼く」だけではありません。

実はお菓子作りの「準備工程」でも、トースターの繊細な熱源は大活躍してくれるんです。

意外と知られていない活用法が、バターやチョコレートの加工です。

例えば、冬場にカチカチになったバター。

ヒーターをつけずに天板の上に置いておくだけでも室温戻しが早まりますが、80℃設定ができる機種なら、耐熱容器に入れて数分加熱するだけで「焦がしバター(ブール・ノワゼット)」も簡単に作れます。

また、チョコレートの湯煎代わりとしても優秀です。

80℃以下の低温設定で数分置けば、分離させずにツヤのある溶けチョコが完成しますよ。

アーモンドやクルミなどのナッツ類も、160℃で3〜5分ローストするだけで、香ばしさが格段にアップしてお菓子のクオリティが上がります。

ただし、こうした作業の前に注意したいのが「庫内の臭い」です。

朝食の魚焼きや揚げ物の温め直しと併用している場合、パウンドケーキなどの繊細な生地に油の臭いが移ってしまうという不満が口コミでも見られます。

お菓子を焼く前にはパンくずを完全に除去し、気になる場合は重曹やセスキ炭酸ソーダでメンテナンスをして、「お菓子のための清潔な空間」を整えてあげてください。

お菓子作りでバターが漏れてパンくずトレイに溜まると、発煙や発火の恐れがあります。

油脂の多い生地を焼くときは必ず天板やクッキングシートを使用しましょう。

メンテナンスと天板の材質が変える仕上がり

メンテナンスと天板の材質が変える仕上がり

見落としがちなのが、付属品である「天板(トレー)」の重要性です。

多くのトースターにはアルミメッキ鋼板の天板が付属していますが、実は蓄熱性が低く、タルトやクッキーの底面をパリッとさせるには少し物足りないこともあります。

もし、よりプロに近い仕上がりを目指すなら、ホーロー加工のトレイを採用しているモデルや、別売りのセラミックトレイ、銅板などの導入を検討してみるのも面白いです。

ホーローは耐久性と蓄熱性が高く、下火の熱を安定して生地に伝えてくれます。

一方で、加熱によって天板が「ボコン」と音を立てて歪んでしまう「反り」の問題も報告されています。

天板が歪むと生地が流れて形が崩れてしまうため、急激に冷やさない(完全に冷めてから洗う)といった、道具をいたわる使い方が大切です。

また、製品寿命についても知っておいて損はありません。

一般的なトースターの設計標準使用期間は5〜7年ですが、頻繁にお菓子作りで長時間加熱をおこなう場合、サーモスタットの寿命を早め、2〜3年で温度制御が不安定になるケースもあります。

高価なマイコン式トースターを購入した場合は、ヒーターの球切れや基板故障に備えて、延長保証への加入を検討するのも賢いリスク管理かもしれません。

お菓子作り初心者の近道は、自分が一番焼きたいお菓子の「型」を先に買い、それが余裕を持って入る「内寸」の機種を選ぶことです。

正確な製品寿命や保証条件は、購入前に必ずメーカーの公式サイトや取扱説明書で確認してください。

お気に入りのトースターを長く安全に使って、最高のお菓子ライフを楽しんでくださいね!

まとめ:お菓子作りをオーブントースターで。おすすめの機種は?

最期に、お菓子作りにおけるオーブントースターおすすめの選び方、最後にもう一度ポイントを整理しますね。

結局のところ、自分が「何を一番たくさん焼きたいか」で選ぶのが、もっとも後悔しない買い方になります。

  • クッキーやパイをサクサクに大量に焼きたい:迷わず「コンベクション機能」付きのワイドモデルを選んでください。
  • ケーキやマフィンなど高さのあるものに挑戦したい:「庫内の高さ(有効寸法)」と、象印のような「温度制御の精密さ」を優先しましょう。
  • とにかく手軽に、失敗をゼロにしたい:予算が許すなら、センサー制御のパナソニック「ビストロ」が最強の味方になります。

トースターは今や、オーブンレンジの代用品ではありません。

その「立ち上がりの速さ」と「力強い熱」を活かした、独自の製菓道具として定義されています。

お気に入りの一台を見つけて、あなたのキッチンが素敵な甘い香りで満たされることを、わたしも心から応援しています!

オーブントースターは消費電力が非常に大きいため、必ず壁のコンセントから直接電源を取るようにしてください。

電源タップや延長コードの使用は、電圧降下による焼きムラの原因になるだけでなく、発火などの重大な事故に繋がる恐れがあります。

製品の正確な仕様や最新の情報については、必ず各メーカーの公式サイトをご確認くださいね。また、安全な設置や使用方法については、家電の取扱説明書を熟読し、消防法などの安全基準に従って最終的な判断をおこなってください。(出典:「パナソニック公式サイト」)

安全に関するお願い

オーブントースターを使用する際は、必ず取扱説明書をよく読み、記載された内容に従って安全にお使いください。指定外の材料や分量での使用は、故障や思わぬ事故の原因となる可能性があります。ご不明な点は、各メーカーのサポートセンターにお問い合わせください。(参照:国民生活センター

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

20年以上の家電量販店での経験を持つプロが、あなたの家電選びをサポート!
失敗談から生まれたこのブログで、後悔しない「ワンダフルな」一台を見つけませんか?

詳しいプロフィールはこちら

目次