「電気ケトルはやめたほうが良い?」
「電気ケトルは体に悪い?」
「プラスチックは有害?」
電気ケトルに関するネットの情報を目にして不安になっていませんか?
確かに、ユーチューブや色々なサイトでにはいろいろな情報が挙げられています。
プラスチック製の電気ケトルは、BPA(ビスフェノールA)やフタル酸エステル、マイクロプラスチック、さらには重金属といった成分が溶け出すリスクがあるなどです。
また、電磁波の影響を心配する声もあります。
そういった情報の中にはフェイクニュースも多いので、いちいち気にする必要はないです。
とはいえ、不安なままティータイムをしてもストレスが溜まるばかりです。
そこで、どんな有害物質があるのか、プラスチック製の電気ケトルの代わり安心して使えるものは何か、それともやかんに戻したほうが良いのかなどを解説します。
また、「電気ケトルはめんどくさい?」「デメリットや欠点は?」「お湯を沸かすのは何が一番安い?」「一人暮らしに向いてるのは?」といった質問にもお答えします。
最後まで読んでもらえれば、これから安心して使える電気ケトルを理解して、毎日楽しく幸せなティータイムを過ごせるようになります。
- 電気ケトルが体に悪いと言われる理由とその根拠
- プラスチック製ケトルに含まれる有害物質の種類
- ステンレスやガラス製など安全な素材の選び方
- 電気ケトルとやかんの違いや用途に応じた使い分け方
「電気ケトルはやめた方が良い」と言われる理由は?
- 電気ケトルは本当にやばい?
- プラスチックから溶け出す有害物質
- マイクロプラスチックとは?
- BPA(ビスフェノールA)とは?
- フタル酸エステルとは?
- 重金属が溶け出す可能性
電気ケトルは本当にやばい?

おそらく多くの方が「電気ケトルは体に悪い」という話を聞いたことがあるかもしれません。
その理由として言われてるのは、電気ケトルの内容器に、プラスチック(ポリプロピレン)が使用されてるというものです。
水からお湯を沸かす時に、内容器のプラスチック(ポリプロピレン)から有害物質が溶け出してしまい、健康が害されるということです。
まずは、どのような有害物質が溶け出てくると言われてるのか、紹介します。
プラスチックから溶け出す有害物質

内容器のプラスチック(ポリプロピレン)から溶け出るとされてる有害物質は次の4つです。
- マイクロプラスチック
- BPA(ビスフェノールA)
- フタル酸エステル
- 重金属(カドミウムや鉛など)
プラスチック製の電気ケトルに、それぞれの物質が溶け出ているのかは、まだはっきりしていません。
マイクロプラスチックとは?

マイクロプラスチックとは、粒径1μm~5mmの非常に小さなプラスチック粒子のことで、近年では海洋汚染のひとつとして広く知られています。
近年では、このマイクロプラスチックより小さなナノプラスチック(粒径1nm~1μm)も話題になっています。
マイクロプラスチックが体内に入った時の直接的な影響は、まだ完全には解明されていません。
BPA(ビスフェノールA)とは?

BPA(ビスフェノールA)は、プラスチック製品の製造過程で広く使用される化学物質です。
環境ホルモン(内分泌撹乱物質)とも呼ばれていて、現在では使用量が規制されているものです。
BPAフリーという商品も出てきています。
フタル酸エステルとは?

フタル酸エステルは、プラスチック製品に柔軟性を与えるために、一般的に使用されている可塑剤の一種です。
わたしたちが日常的に使っている多くの家庭用品や包装材、電化製品の中にも含まれています。
特に、柔らかいビニール素材や、食品と接触する可能性のある製品では、多く使われています。
このフタル酸エステルも環境ホルモン物質の一つで、人体や環境への影響が懸念されています。
日本では、乳幼児のおもちゃへの使用が2002年に禁止されました。(参考:厚労省)
重金属が溶け出す可能性

カドミウムや鉛などの重金属が溶け出す可能性は、ほとんどありませんが、ゼロではないです。
どのような場合に溶け出すのかというと、電気ケトルの底部のステンレスとプラスチックのつなぎ目が劣化したときです。
劣化して隙間ができた時に、そこから内部に水が侵入すると、内部の基盤などに使われてる重金属が水と接触して溶け出してしまいます。
劣化するには10年とか長い時間が必要なので、ある程度年数が経ったら買い替えるほうが良いです。
電気ケトルはやめたほうが良い?安全な電気ケトルを選ぶために
- 安全につかうには良い電気ケトルを選ぶこと
- 内部構造がステンレス製のものは安全?
- 内部構造がガラス製のケトルは安全?
- やかんとどっちが良い?
- やかんと味は違うの?
- 白湯はケトルじゃダメなの?
- 一人暮らしに向いてるのは?
- めんどくさいと思ってしまう理由
- お湯を沸かすのは何が一番安い?
- デメリットや欠点を理解して賢く利用する
安全につかうには良い電気ケトルを選ぶこと

説明してきたように、電気ケトルの安全性には、多くのリスクがあると言われています。
これらの不安をなくすために一番簡単な方法は、「安全な製品を選ぶこと」です。
結論から言えば、きちんと素材や機能を見極めて選べば、電気ケトルは非常に便利で安全な家電となります。
信頼できる電気ケトルは、2種類しかないです。
- ガラス製の電気ケトル
- ステンレス製の電気ケトル
内部構造がステンレス製のものは安全?

結論から言えば、内部構造がステンレス製の電気ケトルは、プラスチック製に比べて格段に安全性が高いです。
特に健康面への影響が気になる方にとって、ステンレス製は非常に有力な選択肢です。
その理由は、ステンレスという素材自体が食品衛生法などの厳しい基準をクリアしており、化学物質が溶け出す理由がないからです。
当たり前ですが、マイクロプラスチックやBPA、フタル酸エステルなどは、ステンレス製ケトルにはそもそも存在しません。
もっと詳しく見るには、「食品グレードのステンレス」を使用していると明記されている電気ケトルです。
一般的には、「304シリーズステンレス鋼」と呼ばれるものです。
これは調理器具にも使われる高品質なステンレスで、耐腐食性が高く、熱や水との反応によって成分が溶け出す心配はないです。
色々なメーカーからでていますが、人気ベスト3は次のメーカーです。
- バルミューダ
- デロンギ
- ティファール
内部構造がガラス製のケトルは安全?

ガラス製の電気ケトルも、非常に安全性が高いと評価されています。
ガラスは化学的に非常に安定した素材であり、有害物質の溶出リスクがないため、健康面に配慮したい方には特におすすめの素材です。
ガラス製ケトルの大きなメリットは、ガラスは味移りがなく、匂いも付きにくいため、お茶やコーヒーの風味をそのまま楽しめるのが大きな魅力です。
さらに、ガラス製ケトルは中身が見える透明な構造であることが多く、お湯の量や沸騰の状態を目視で確認できます。
視覚的にも安心感があり、初めて電気ケトルを使う方や高齢者にもやさしい仕様です。
ただし、ガラス製ならではのデメリットもあります。
それは重いということと、衝撃に弱く割れる可能性があるということです。
最近では各メーカーが進化させてくれて、重さが1kg以下のものも増えてきていますし、割れにくい二重構造のものがでてきています。
人気のメーカーはこちらです。
- ハゴオギ
- Latuna(ラチュナ)
- サスティア
やかんとどっちが良い?

電気ケトルを使わずに、昔ながらのやかんでお湯を沸かすという方法もあります。
電気ケトルとやかん、どちらを選ぶべきかは、使用するタイミングやあなたの生活スタイルによって大きく異なります。
電気ケトルはスイッチ一つで素早くお湯を沸かせる点が最大の魅力です。
特に忙しい朝の時間帯や、料理や飲み物にお湯を使う頻度が高い一人暮らしの方にとっては非常に便利なアイテムです。
また、一定の温度に保てる保温機能付きモデルを選べば、何度も沸かす手間を省けるため、時短にもつながります。
一方で、やかんにはやかんならではの利点があります。直火でお湯を沸かすため、電源が不要という特徴があり、キャンプやアウトドアなど電気が使えない環境でも活躍します。
さらに、災害時や停電などの非常時にも使えるという安心感は大きなメリットです。
加えて、やかんで沸かしたお湯の味や雰囲気が好きという方も、意外に多いです。
このため、電気ケトルとやかんを使い分けるのが最も賢い選択と言えます。
例えば、忙しい朝や夕方には電気ケトルを使い、時間がある時にはやかん使うといった感じです。
両方の特徴をよく理解したうえで、あなた自身の生活スタイルにぴったり合った電気ケトルを選んでください。
やかんと味は違うの?

「やかんで沸かしたお湯の方が美味しい」と感じる方も少なくありません。
これはやかんに使われている金属の種類によって水に含まれるイオン成分が変化し、味に違いが生じるためと考えられます。
また、直火でじっくりと時間をかけて沸騰させることにより、お湯に微妙な変化が加わることも理由の一つです。
五感に敏感な方であれば、その風味の違いを感じ取りやすいかもしれません。
ただし、現代の電気ケトルも進化を遂げており、ステンレス製やガラス製の電気ケトルは、味への影響が非常に少ないです。
特に、浄水器を通した水や天然水など、水質にこだわった水を使えば、電気ケトルでも美味しい白湯やコーヒー、紅茶などを楽しめます。
さらに温度調整機能を備えたモデルでは、飲み物ごとに適した温度でお湯を用意できるため、味わいもより一層引き立ちます。
白湯はケトルじゃダメなの?

白湯を健康目的で飲む場合、やかんじゃないと・・という方もいますが、電気ケトルでも問題ありません。
なぜなら、白湯の目的は「内臓を温めて代謝を促すこと」や「体をリラックスさせること」にあり、必ずしもやかんや土鍋を使用しなければならないわけではないからです。
ただし、ケトルを使用する際にはいくつかの注意点があります。
まず、お湯を完全に沸騰させること、次に、沸騰後すぐに飲まず5〜10分ほど置いて70℃前後まで冷ますことが理想的です。
こうすることで、飲みやすく、かつ体にやさしい状態の白湯を作ることができます。
また、ステンレス製やガラス製のケトルを使えば、化学物質の溶出リスクを抑えることもでき、より安心して白湯を楽しむことが可能です。
さらに、温度設定機能付きの電気ケトルを活用すれば、白湯に適した温度でキープできます。
忙しい朝やリラックスタイムにも手軽に健康習慣を取り入れることができます。
このように、作り方や使用する機種を選べば、電気ケトルでもおいしくて安全な白湯を楽しめます。
一人暮らしに向いてるのは?

一人暮らしの場合、電気ケトルはむしろ非常に便利な家電と言えます。
必要な分だけをサッと素早く沸かすことができ、光熱費の節約にもつながります。
わざわざガスを使って鍋ややかんを取り出す手間が省けるため、朝の忙しい時間帯や、少量だけお湯を使いたい場面では重宝します。
とくに人気があるのは、容量0.6〜1Lのコンパクトタイプで、キッチンの限られたスペースにもすっきり収まり、省スペース性が高いのが大きな魅力です。
軽量なものも多く、扱いやすさや片付けやすさも一人暮らし向けに最適なポイントといえるでしょう。
また、温度調節や保温機能がついたモデルを選べば、白湯やインスタント食品の調理など、幅広い用途に対応できてさらに便利です。
めんどくさいと思ってしまう理由

電気ケトルが「めんどくさい」と感じる理由は、3つあります。
- お手入れのしにくさ
- 水垢の付着
- 注ぎ口の汚れが取りにくい
特に注ぎ口が狭いタイプでは、スポンジが入りにくく、めんどくさいと思われる原因です。
最近ではそうした不満を解消するために、自動洗浄機能付きの製品や、広口で手を入れてしっかり洗えるタイプなど、メンテナンス性を重視したモデルが多く登場しています。
さらに、内部にコーティング加工が施され、水垢が付きにくい構造になっている商品もあるため、選び方次第でお手入れの煩わしさは大幅に軽減できます。
こうして進化した製品を選べば、日常的な使用での手間やストレスもぐっと減らすことが可能です。
時間のない忙しい人でも手軽に扱え、清潔な状態を保ちやすくなるため、日々の生活に取り入れやすい電気ケトルになります。
お湯を沸かすのは何が一番安い?

お湯を沸かすタイパやコスパを比較すると、一般的にはガスコンロやIHクッキングヒーターよりも電気ケトルの方が経済的である場合が多いです。
特に、コーヒー1杯分やカップ麺用など、少量のお湯をすぐに沸かしたい場面では、電気ケトルが非常に効率的です。
これは、必要な分量だけをピンポイントで加熱できるという電気ケトルの特徴が大きく関係しています。
やかんや鍋などでは、つい多めに水を入れてしまい、そのぶん余計なエネルギーを使うことになりますが、電気ケトルなら無駄がありません。
また、湯沸かし時間も短く、朝の忙しい時間帯や急な来客時にもストレスなく対応できるという利点もあります。
電気ケトルは時間的・経済的な効率性に優れているので、あなたの生活に合ったモデルを選べば、ストレスの少ない生活を送れるようになります。
デメリットや欠点を理解して賢く利用する

ただし、電気ケトルにはいくつかのデメリットが存在します。
一番大きなデメリットは、その容量です。
一般的に販売されている多くのモデルはコンパクトサイズで、0.6~1Lのものが多く、複数人の家庭や来客時には不便に感じるはずです。
また、価格の安い製品の中には、部品の耐久性が低いものや、沸騰までの時間が長い、温度が安定しないといった機能面での不満点が見られることもあります。
このような欠点や短所をあらかじめ理解し、あなたのライフスタイルや使用頻度に合った電気ケトルを選ぶことで、毎日たのしいティータイムを満喫することができます。
まとめ:電気ケトルはやめた方が良いと言われる理由と対策
この記事のまとめです
- プラスチック製の内容器から有害物質が溶け出す懸念がある
- マイクロプラスチックの体内摂取リスクが指摘されている
- BPA(ビスフェノールA)は内分泌かく乱物質として問題視されている
- フタル酸エステルは環境ホルモンとして健康被害が懸念されている
- ステンレスとプラスチックの接合部が劣化すると重金属が溶け出す可能性がある
- 長期間使用した製品は安全性が低下する恐れがある
- 激安品は安全基準を満たしていない場合がある
- 劣化したケトルを使い続けると健康リスクが高まる
- やかんに比べて風味が劣ると感じる人もいる
- 手入れが面倒で衛生面が気になる場合もある
- 注ぎ口が狭いと掃除しにくく不衛生になりやすい
- 外装が熱くなるタイプは火傷リスクがある
- 高温での使用によって有害成分が出やすくなる可能性がある
- 安全に使うには信頼できる素材と構造の製品選びが必要
- 電気ケトルのおすすめはガラス製かステンレス製
- ガラス製は見た目も良く、良い商品が多い
- ガラス製にしておけば安心して日々を過ごせる